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プログラム

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プログラム:一覧

11月3日(金・祝)
9:15 受付
10:00 [プレ企画]
  1. さあ、地域へ!~ピアサポーターとともに~
  2. 意思決定支援~その人らしい生き方と安心を支える成年後見制度~
  3. ソーシャルワーク実践の質(専門性)の向上~面接技法を用いた支援の有効化~
  4. 精神科病院における精神保健福祉士の使命と役割~将来ビジョンを目指して改正精神保健福祉法を積極的に活用する~
  5. 精神保健福祉士が取り組む自殺予防実践~“生きるを支える”私たちができることとは?~
  6. 精神科病院における虐待事件に対する、精神保健福祉士協会としての権利擁護活動
  7. 入院者訪問支援事業がはじまる今、各地のソーシャルアクションから「権利擁護」を考える
12:00 休憩
13:00 開会式
13:40 [特別講演]
テーマ:精神保健医療福祉施策の動向
講師:小林 秀幸(厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課 課長)
14:30 休憩
14:40 [基調講演]
テーマ:社会的復権の実現に向けたソーシャルワーク~精神保健福祉士の責務~
講師:門屋 充郎(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 相談役)
司会:菊地 健(第58回全国大会・第22回学術集会 全国大会・学術集会長)
15:30 休憩
15:40 [記念企画]
テーマ:あたりまえの社会を目指して~社会的復権の実現のための課題~
シンポジスト:
田村 綾子(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 会長、聖学院大学 副学長・心理福祉学部 教授)
古屋 龍太(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 相談役、日本社会事業大学 名誉教授)
池原 毅和(東京アドヴォカシー法律事務所 所長、日本弁護士連合会精神障害のある人の強制入院廃止及び尊厳確立実現本部 本部長代行/弁護士)
小阪 和誠(一般社団法人日本メンタルヘルスピアサポート専門員研修機構 代表理事)※動画メッセージ
助言者:
門屋 充郎(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 相談役)
コーディネーター:
丸田 一郎(一般社団法人愛媛県精神保健福祉士会 顧問)
17:40 移動
17:45 懇親会受付
18:15 [懇親会(20:00終了)
愛媛県県民文化会館 2階「真珠の間」
11月4日(土)
9:15 受付
9:45

12:15
1-A 子ども・若者支援
1-B 退院支援・地域生活支援
1-C 認知症・高齢者支援
1-D 専門職としての成長に寄り添う
1-E メンタルヘルス
1-F 地域での取組み
1-G 多様な実践の取組み
12:15

13:15
休憩 ポスターセッション
13:15

15:45
2-A 家族・家庭支援
2-B 入院者への権利擁護活動
2-C 発達障害者支援
2-D 都道府県協会の取組み
2-E 就労・雇用支援
2-F 調査研究で明らかにする
2-G メゾ・マクロレベルの取組み
13:15

14:45
[市民公開講座]
(テーマ)私たちが生き延びるために~ルック・アット・ミーを伝え合おう~
(講 師)天童 荒太(松山市出身 作家)
15:45 休憩
16:00 閉会式(16:45終了)

プログラム:詳細

11月3日(金・祝)
プレ企画1 さあ、地域へ!~ピアサポーターとともに~
時間 10:00~12:00
定員 110人
登壇者 シンポジスト:
川口 愛美(松山市保健所)
山本 久美(一般財団法人創精会 松山記念病院)
濱石 圭子(NPO法人どんまい)
中川 淳二(ピアサポーター/社会福祉法人きらりの森)
田口 恵美子(ピアサポーター/NPO法人ほっとねっと)
コーディネーター:
平田 富美香(社会福祉法人きらりの森)
内容  「地域移行支援」、精神保健福祉士が長年抱える課題の一つです。長期入院されている患者さんの退院に対する不安、医療機関内の職員や行政や地域とのすり合わせが上手くいかず、思うように退院支援が進まない・・・等、それぞれが置かれている状況の中で抱えている困難や不安や疑問があるのではないのでしょうか。

 本プレ企画では、松山市にて行われている地域移行支援の取り組みを保健所、医療機関、地域の事業所、ピアサポーター、それぞれの立場から報告していただきます。
 松山市は、2008(平成20)年度より、愛媛県から委託を受けて「精神障害者地域移行支援事業」を実施し、松山市における精神障害者の地域移行を推進してきました。また、2018(平成30)年度からは、事業の実施に当たって、行政、医療機関、地域の事業所に所属する精神保健福祉士が、意図的にピアサポーターと協働して事業を進めてきました。
 行政として、入院されている地域移行支援の対象者に対して、地域移行までの計画・すり合わせにどのように取り組んでこられたのか。医療機関からは、松山市内の医療機関に所属している愛媛県精神保健福祉士会の会員対象に行った地域移行に関するアンケート調査の結果報告と考察。地域の事業所は、退院支援の連携の中で地域移行支援事業があることでどのような効果があったのか、苦労をされたのか。ピアサポーターとして、退院支援にどのような思いでどのようにかかわっているのか、また、長期入院が多い現状や社会に対してどのように考えているのか。

 松山市がどのように地域移行支援をスタートさせていき、精神保健福祉士が発信者として周りの人たちを「巻き込み」、ピアサポーターとともに取り組みを広げていったのかという一つの地域での地域移行支援事業の取り組みが、今一度地域移行について考えるきっかけになればとの思いで企画しました。
 精神保健福祉士として精神障害者の社会的復権のため、「自分の地域では何ができるのか」という視点で、自分たちの地域移行支援を意識していただければと考えております。
プレ企画2 意思決定支援~その人らしい生き方と安心を支える成年後見制度~
時間 10:00~12:00
定員 92人
登壇者 講師兼コーディネーター:
安部 裕一(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 クローバー運営委員会 委員)
シンポジスト:
川平 哲郎(一般社団法人沖縄県精神保健福祉士協会)
野村 智美(一般社団法人愛媛県精神保健福祉士会)
内容  私たち精神保健福祉士が当事者と関わる際、「権利擁護」「自己決定の尊重」「意思決定支援」を意識せずに関わることはありません。
 このシンポジウムでは、この3点を踏まえ、特に成年後見制度が施行されて以降、大きな変革を遂げてきた「意思決定支援」に着目しました。精神上の障害があっても、一律に行為能力を制限することを否定し、誰もが自ら意思決定することができるよう必要な支援を可能な限り尽くすことを理念(2014年「障害者の権利に関する条約」より抜粋)とし、法整備や体制整備を行い始め、国内には、「障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン」「認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン」「意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドライン」等、さまざまな意思決定支援ガイドラインがあります。いずれにも、日常生活における意思決定支援が言及されています。
 「意思決定支援」は、私たち精神保健福祉士に対し、アイデンティティの揺らぎや葛藤をもたらします。今、目の前の人に行っている自分の支援が適切であるか、①本人の自己決定に必要な情報を本人が理解できる言葉と方法で行えたか、②一見不合理に見える意思決定を意思能力に欠けていると判断せず、尊重できているだろうか、③最終手段かつ必要最小限の介入であるか、常に自問自答する必要があります。
 私たち精神保健福祉士は、1950年代から、精神上の障害がある方に対し、生活問題や社会問題の解決のための援助や社会参加に向けての支援活動を通して、その人らしいライフスタイルの獲得を目標として活動してきました。この経験をもとに、私たち精神保健福祉士が専門職団体として、成年後見制度の担い手となり、活動している意義について考え、精神保健福祉士の専門性を今一度振り返り、当事者支援の根底にある当事者の思いに寄り添う支援について再確認できるシンポジウムにしたいと思います。
 講義では意思決定支援に関する専門職としての視点や関わりについて、シンポジウムでは沖縄県精神保健福祉士協会、愛媛県精神保健福祉士会それぞれの法人後見の立ち上げの背景や思い、取り組みについて、また実践から見えてきた支援のあり方についてご報告いただきます。
プレ企画3 ソーシャルワーク実践の質(専門性)の向上
~面接技法を用いた支援の有効化~
時間 10:00~12:00
定員 190人
登壇者 講師:岩田 泰夫(元神戸女学院大学 教授)
内容  愛媛県精神保健福祉士会では、「ソーシャルワーク研修」と題し、岩田泰夫先生からソーシャルワーク実践の質の向上のためのアセスメントの重要性、面接技法を用いた面接の仕方、目的を持った関わりや面接の意義、エンパワメントのための精神保健福祉士としての支援について学び、研鑽を積み重ねてきました。
 専門職である私たち精神保健福祉士の最も重要な使命と役割は、利用者の豊かな生活の支援と社会的復権、権利擁護のための活動です。そのためには精神保健福祉士の役割は重要であり、ソーシャルワーク実践の質の向上が重要です。ソーシャルワークは、方法で過程(プロセス)です。そのため、精神保健福祉士は、高い専門性を習得するための過程(プロセス)を大切にし、歩み続けます。

 私たちが精神保健福祉士として根拠を持って利用者を支援するためには、面接技法をきちんと理解し、適切に用いて関わる必要があります。このプレ企画は、明日の実践で実際に試せるような学習です。ここでは、間違いが学びになり、成長になります。間違いをすることは、失敗ではなく、成功です。チャレンジした証拠で、学びになり、成長になります。
 間違った知識や技術で実践を重ねていれば、悪いクセがつき、どんどん実践力を低下させます。そこで、このプレ企画では、良いクセをつけます。1.適切な面接技法を学び、2.それをもとに実際の面接の逐語録(面接の事例)を具体的に検討します。
 そして、精神保健福祉士としての自分の実践を問いかけ、改めて考える機会にします。たとえば、1.精神保健福祉士の支援の目的(価値)とは? 2.ソーシャルワークの理論に基づいた根拠とは? 3.意図的に意識的に行う実践とは? 4.自らの精神保健福祉士としてのかかわりとは? などです。
 そのために、ソーシャルワーク実践にとって基本的で重要な面接技法を学びます。主な柱は、次のようです。1.支援の目的 2.具体的な面接技法 3.利用者中心の面接技法 4.利用者の支援の過程(プロセス)としての面接 5.逐語録(面接の事例)をもとに詳しく具体的に実際的にご説明いただきます。

 私たちは専門職です。資格取得後も現任者として研鑽を積み重ねていくことが大切です。それが、利用者の社会的復権のための一つの大きな活動です。専門職として学び続け、根拠のある支援をともに目指しましょう。明日からやってみよう!と思える講義です。
プレ企画4 精神科病院における精神保健福祉士の使命と役割
~将来ビジョンを目指して改正精神保健福祉法を積極的に活用する~
時間 10:00~12:00
定員 190人
登壇者 基調報告:
名雪 和美(厚生労働省 精神・障害保健課 相談支援専門官)

シンポジスト:
岡本 秀行(行政・中核市保健所の立場から/公益社団法人日本精神保健福祉士協会 理事) 
的場 律子(医療・認知症医療中心の精神科病院における退院後生活環境相談員の立場から/公益社団法人日本精神保健福祉士協会 理事)
徳山 勝(地域・地域援助事業者の立場から/公益社団法人日本精神保健福祉士協会 理事)
尾形 多佳士(医療・都市部の精神科病院における退院後生活環境相談員の立場から/公益社団法人日本精神保健福祉士協会 副会長)

コーディネーター:
木太 直人(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 常務理事)
内容  2022年12月10日、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律等の一部を改正する法律」が成立しました。本改正法の一部である精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(以下、精神保健福祉法)の一部改正は、「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」(以下、安心検討会)において取りまとめられた内容が法律に落とし込まれたものであり、精神障害者の権利擁護の一層の推進が期待されています。精神保健福祉士(≒退院後生活環境相談員)の使命は、病院においてはもともと精神医療におけるクライエントの権利擁護かつ地域生活への移行支援であり、この改正法を賢く活用し、さらにその実践を進化させていかなければ将来ビジョンや社会的復権を成し遂げることはできません。
 改正の具体的な中身に触れれば、医療保護入院の入院手続き等や市町村長同意に関する同意要件の変更、新たにスタートする入院者訪問支援事業、そして精神科病院内における虐待防止策の強化など、精神保健福祉士にはそれらを遂行する中心的な役割を担うべき職種として大きく期待されています。
 そこで、本プログラムでは「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会」から「安心検討会」、そして法改正に至るまでの経緯及び改正法のポイントを厚生労働省精神・障害保健課の名雪専門官(本協会構成員)が概括し、それを受けて病院に勤務する退院後生活環境相談員の立場、普段から病院と連携している地域援助事業者の立場、行政(中核市保健所)で市長同意や入院者訪問支援事業の実務を担う立場から4名の精神保健福祉士が実践の展望や想定される課題等を概観し、2024年4月から全面的に施行される改正精神保健福祉法を積極的に活用するための知見や方法論を考察していきます。また、フロアとの意見交換を踏まえ、参加者自らがこれまでの実践を振り返り、翌年4月からの実務を担っていくなかで改正法を活用して現場にどのような変化をもたらしていくべきなのかを議論していきます。
プレ企画5 精神保健福祉士が取り組む自殺予防実践~“生きるを支える”私たちができることとは?~
時間 10:00~12:00
定員 530人
登壇者 登壇者:
河西 千秋(日本自殺予防学会、札幌医科大学医学部神経精神医学講座 主任教授)
張 賢徳(日本自殺予防学会、日本うつ病センター 六番町メンタルクリニック)
政木 舞子(高知県立精神保健福祉センター)
渡邉 俊一(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 理事・「こころの健康相談統一ダイヤル」相談体制支援事業 福岡拠点電話相談員)

指定発言者:
田村 綾子(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 会長、聖学院大学 副学長・心理福祉学部 教授)

コーディネーター:
廣江 仁(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 副会長、養和会)
岩尾 貴(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 理事、長久福祉会 くらし・しごと応援センターはるかぜ)
内容  自殺は、世界諸国でも大きな社会問題となっています。我が国では、3万人を超える自殺者数が続いた1998(平成10)年~2011(平成23)年以後、減少傾向にありましたが、コロナ禍に入り、自殺者数の減少は2万人を超えた状態で止まっており、依然国際的にも高い自殺率となっています。自殺の要因には精神疾患が大きく影響しているとされていますが、その背景には家庭問題、経済的問題など生活上の課題があることは統計からも明らかです。生活上の課題解決に向けた取組みは精神保健福祉士にとって重要な業務のひとつですが、自殺予防という観点から、我々が意識しなければならない実践上の視点を確認し、活動に活かしていただくことが当セッションの目的と考えております。
 今回、日本自殺予防学会との共同企画として、日本自殺予防学会から2名の精神科医にお越しいただき、ACTION-Jの取り組みなどを通して、精神保健福祉士への期待することについてご発表いただきます。また精神保健福祉士による実践として、精神保健福祉センターにおける自殺予防の取り組み、本協会で行っている「こころの健康相談統一ダイヤル」相談体制支援事業の取り組みを報告いただきます。
 自殺予防に向けた課題に対して、当セッションを通して精神保健福祉士としてどう向き合い、自殺予防にどう取り組むのか、また個人でできること、組織・地域で取り組むことなどについて、参加者に思考していただき、今後の各地における実践の芽を育てていただきたいと期待しています。
プレ企画6 精神科病院における虐待事件に対する、精神保健福祉士協会としての権利擁護活動
時間 10:00~12:00
定員 62人
登壇者 講師:
北岡 祐子(一般社団法人兵庫県精神保健福祉士協会 会長、公益社団法人日本精神保健福祉士協会 兵庫県支部長)
松永 実千代(一般社団法人東京精神保健福祉士協会 会長、公益社団法人日本精神保健福祉士協会 東京都支部長)
内容  精神科病院における入院患者へ虐待暴行事件に関し、特に重大事案となった神出病院事件や滝山病院事件ついて、兵庫県精神保健福祉士協会そして東京精神保健福祉士協会が行った、声明発表や入院患者への意向調査等のソーシャルアクションを紹介します。精神障害のある方の権利擁護と社会的復権を担う我々精神保健福祉士は、どこまで当事者や家族に寄り添った支援ができるのかが問われています。国民の4人に1人が生涯のうちにかかる可能性があると言われているごくありふれた精神疾患は、決して他人事ではなく家族や自分自身も例外ではありません。国民が安心して精神医療を利用できるよう、一人ひとりができること、協会としてできること、行政や他団体と協力してできることを参加者とともに考えていきたいと思います。
【内容】
1.神出病院事件に対する兵庫県精神保健福祉士協会の取り組み
2.滝山病院事件に対する東京精神保健福祉士協会の取り組み
3.会場との意見交換
4.まとめ
プレ企画7 入院者訪問支援事業がはじまる今、各地のソーシャルアクションから「権利擁護」を考える
時間 10:00~12:00
定員 80人
登壇者 シンポジスト:
齊藤 由美(岡山から/おかやま精神医療アドボケイトセンター)
高谷 澄恵・稲垣 麻里子(北海道から/どさんこコロ)
光岡 美里(広島から/檸檬のこころ)
堀合 悠一郎・濱田 唯(神奈川から/神奈川精神医療人権センター)
山本 めぐみ(大阪から/浅香山病院)
彼谷 哲志(大阪から/大阪精神医療人権センター) 
角野 太一(入院者訪問支援事業について/大阪精神医療人権センター)
コーディネーター:
西川 健一(大阪精神医療人権センター)
内容  多くの精神保健福祉士は医療機関や地域事業所、自治体、教育機関あるいは第三者機関等に所属しながら日々の取り組みを行っています。日々の取り組みの中では、それぞれが立場ごとの悩みやジレンマをかかえながら「権利擁護」に向き合っているのではないでしょうか。

 「権利擁護」の実現のためには、どの立場からの取り組みも必要です。また、様々な立場からの取り組みがあるからこそ、自分とは違う立場の人の取り組みや思い、悩みをきくことが大切だと思います。

 全国の精神保健福祉士が集まるこの機会に、立場も地域も違う精神保健福祉士が出会い、「権利擁護」をキーワードにしてそれぞれの思いを出し合い、交流できる場になればと考えています。元気が有り余っている方も、最近少し元気が出ないという方、入院者訪問支援事業を知りたいという方もぜひご参加ください。ご参加お待ちしています。

◆シンポジウム 
(1)おかやま精神医療アドボケイトセンター(岡山)からは、つながりから組織化のプロセスで精神保健福祉士として大切にしていること、(2)どさんこコロ(北海道)からは、精神科病院に所属する精神保健福祉士が活動に参加することの可能性や意義、ピアスタッフとしての経験をいかした参加のあり方、(3)広島からは、ネットワークづくりに向けての精神保健福祉士としての思い、(4)神奈川精神医療人権センターからは、当事者と精神保健福祉士の連携、(5)大阪からは、精神科病院に所属する精神保健福祉士と精神医療人権センターそれぞれからみた「第三者による権利擁護」についての報告を行い、(6)創設された「入院者訪問支援事業」における「権利擁護」の在り方も確認します。

◆グループディスカッション
精神保健福祉士としての日々の実践と権利擁護について意見交換を行います。
特別講演 精神保健医療福祉施策の動向
時間 13:40~14:30
会場 愛媛県県民文化会館 メインホール
登壇者 講師:小林 秀幸(厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課 課長)
内容 最近の精神保健福祉施策についてご説明いただく予定です。
基調講演 社会的復権の実現に向けたソーシャルワーク~精神保健福祉士の責務~
時間 14:40~15:30
会場 愛媛県県民文化会館 メインホール
登壇者 講師:門屋 充郎(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 相談役)
司会:菊地 健(第58回全国大会・第22回学術集会 全国大会・学術集会長)
 内容  1973年のY問題以降、私たちは専門職として社会的復権を常に考え、取り組んできました。精神保健福祉士が1997年に国家資格化され、精神障害のある方々の社会的復権と福祉のための専門的・社会的活動を進める専門職として、役割と責任を自覚し更なる実践を積み重ねてきました。
 医療と地域が連携し地域移行支援を行い、地域の中でも実践を重ねてきていますが、未だ精神科病院への社会的入院や強制入院者数は減らっておらず、長期入院している方も多く存在します。
 門屋氏がこれまで取り組んできた社会的復権について、また、精神保健福祉士や、専門職団体である本協会がこれから何をしていくべきか、社会的復権、人権擁護の取り組みについて、どのように課題に向き合い、なお積み残された課題について実践していくべきか、精神保健福祉士一人ひとりの自覚と責任に呼び掛けるような講演をしていただき、多くの構成員、精神保健福祉士が、今何をすべきなのか、これから取り組むべき実践について、専門職としての責任を感じ取れるような機会としたいと思います。
記念講演 あたりまえの社会を目指して
~社会的復権の実現のための課題~
 時間 15:40~17:40
会場 愛媛県県民文化会館 メインホール
登壇者 シンポジスト:
田村 綾子(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 会長、聖学院大学 副学長・心理福祉学部 教授)
古屋 龍太(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 相談役、日本社会事業大学 名誉教授)
池原 毅和(東京アドヴォカシー法律事務所 所長、日本弁護士連合会精神障害のある人の強制入院廃止及び尊厳確立実現本部 本部長代行/弁護士)
小阪 和誠(一般社団法人日本メンタルヘルスピアサポート専門員研修機構 代表理事)※動画メッセージ
助言者:
門屋 充郎(公益社団法人日本精神保健福祉士協会 相談役)
コーディネーター:
丸田 一郎(一般社団法人愛媛県精神保健福祉士会 顧問)
 内容  精神障害のある方々の人権や社会的復権について、4名のシンポジストより、それぞれの立場から、これまでどのように取り組んできたのか、積み残された課題は何かを伝えていただきます。
 田村氏、古屋氏には一人の精神保健福祉士として、個人、所属、団体等を通して長年取り組んで来られた社会的復権に向けた実践について、また、あたりまえの生活が未だ実現出来ていないことについて、国家資格を持つ精神保健福祉士への示唆をいただきます。池原氏には、強制入院廃止に向けた活動と精神保健福祉士との協働について、小阪氏にはピアサポーターと精神保健福祉士との協働の在り方についてなどお話いただきます。助言者として、基調講演に引き続き、門屋氏に参加していただき、今回のテーマである精神保健福祉士としての責務について、我々がもう一度考え、見つめなおし今後の実践に活かしていける機会にしたいと思います。
懇親会 ご案内
時間 18:15~20:00(受付開始17:45)
愛媛県県民文化会館 2階「真珠の間」
11月4日(土)
分科会1 A 子ども・若者支援
時間 9:45~12:15
座長 元木 智之(土佐病院/高知県)
行實 志都子(神奈川県立保健福祉大学/神奈川県)
演題 児童発達支援センター相談支援専門員から見える新型コロナウイルス感染症対策影響下における乳幼児相談
○平八重 智之(桶川市子ども発達相談支援センター)
メディア使用に起因する諸問題へのスクールソーシャルワーカーの支援~精神保健福祉士に求められる専門性と学校との協働~
○山本 圭子(大河原町教育委員会)
コロナ禍の3年間を通して見えてきたスクールカウンセラー(スクールソーシャルワーク)活動の重要性~コロナ禍での支援の総括とこれから~
○木下 一雄(旭川市立大学)
日本におけるキャンパス・ソーシャルワーカー(CSWr)の存在
○細野 正人(東京大学)、狩野 俊介(岩手県立大学)、中澤 未美子(山形大学 学術研究院)、西口 雄基(千葉大学)
大学における合理的配慮の提供に関する現状と課題についての一考察~コーディネーターに必要な知識と技術について~
○槙野 雅、沖田 肇、道又 襟子(日本大学学生支援センター)、津田 直恵(日本大学)、細野 正人(東京大学)
留学生の入院を通じての支援と連携体制構築についての取り組み ~マイノリティ支援の個別性とキャンパスソーシャルワーカーとしてできること~
○正岡 美麻(東京大学)
分科会1 B 退院支援・地域生活支援
時間 9:45~12:15
座長 北浜 知子(馬場病院/香川県)
長谷 諭(宮城県立精神医療センター/宮城県)
演題 元長期入院精神障害者が地域移行に至るプロセスに関する研究~当事者の語りに着目した質的研究~
○鶴岡 和幸(広島文化学園大学)、長崎 和則(川崎医療福祉大学)
多摩あおば病院における退院促進の取り組み
○松原 玲子、関 千尋(多摩あおば病院)
長期入院されていた利用者への聴き取り調査および回顧録としてのまとめ
○田中 あや、升岡 良子、丸田 一郎、越智 佳芳里、武田 慎吾、倉田 綾、矢野 信一、大泉 潤真、濵田 くるみ(ほっとねっと)
長期入院患者の地域定着における取り組み~療養生活継続支援を通して~
○今井 孝輔(総合心療センターひなが)
「超えてよかった」精神科救急入院料病棟のソーシャルワーク
○川田 森音、稲葉 宣行(雁の巣病院)
難治性てんかん精神病患者の一人暮らし支援を振り返る
○西本 有理(愛媛大学医学部附属病院)
分科会1 C 認知症・高齢者支援
時間 9:45~12:15
座長 河合 宏(さきがけホスピタル/岡山県)
的場 律子(福永病院/山口県)
演題 精神科病院の地域連携室の役割と課題~MHSWの実践に関する考察~
○林 なつみ(多摩病院)
「にも包括」実現を目指す多職種連携とネットワーク構築~高齢のアルコール依存症事例と地域包括支援センターの役割~
○佐伯 香織(玉出地域包括支援センター)
認知症地域支援推進員としての地域包括ケアシステム構築への取り組み~住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けるために~
○菊地 志保(八王子市地域包括支援センター追分)
医療機関で認知症カフェを開催する意義~専門職に相談しやすい場所づくりの取り組み~
○小谷 尚子、山住 瑛美子(徳島県立中央病院)
高齢者の退院支援について~現状と地域連携における精神保健福祉士の役割~
○菅原 聡美、伊木 威和(宮城県立精神医療センター)
高齢者に対する在宅復帰支援 ~多職種協働で得た新たな視点~
○西沢 野々花(群馬病院)
分科会1 D 専門職としての成長に寄り添う
時間 9:45~12:15
座長 島内 美月(双岩病院/愛媛県)
栄 セツコ(桃山学院大学/大阪府)
演題 精神保健福祉士の協働志向性~離職抑止策を契機とした集団意識の考察と展望~
○岩﨑 香織(篤仁会)
精神保健福祉士のキャリアコミットメントが離職意思に与える影響 ~組織コミットメントの媒介効果と努力-報酬不均衡の調整効果の検証~
○松山 剛(大阪保健福祉専門学校)
精神保健領域におけるIPEの教育的効果〜RIPLSと学生のアンケートに基づくテキスト分析〜
○安藤 佳珠子(日本福祉大学)
精神障害者のとらえ方の変容過程~精神保健福祉士養成課程での学びがその後に与える影響~
○菅田 和真(さきがけホスピタル)、齊藤(岡本) 由美(川崎医療福祉大学)
法人で取り組んだ「さくらセット」を活用した研鑽プロジェクトの1年~分散配置されている専門職が研鑽を通して得られたこと~
○吉田 隆達、小椋 瞳(六条厚生会)、岡田 隆志(福井県立大学)
NPO法人ほっとねっとにおける職員研修の取り組み
○濵田 くるみ、越智 佳芳里、矢野 信一、大泉 潤真、平岡 望(ほっとねっと)
分科会1 E メンタルヘルス
時間 9:45~12:15
座長 中山 昌代(香川県精神保健福祉センター/香川県)
長谷川 千種(長谷川ソーシャルワーク・成年後見事務所/東京都)
演題 MeRMoの活動を通したメンタルヘルスリテラシー教育 第2報~中学生への心の病の授業 ストレスについてのアンケート結果より~
○村上 貴栄(京都光華女子大学)、栄 セツコ(桃山学院大学)
子どものソーシャル・ジェットラグとメンタルヘルス不調との関係
○大西 良(筑紫女学園大学)
日本の外国人労働者におけるメンタルヘルスの現状と課題~国内文献レビュー~
○浦田 泰成(名寄市立大学)
にんげん図書館を通して共生の場を創り出す(1) 〜参加した学生の感想分析から〜
○玉利 麻紀(高知県立大学)、橋本 達志(日本医療大学)、佐々木 旭美(任意団体いそのさんち)、栄 セツコ(桃山学院大学)
にんげん図書館を通して共生の場を創り出す(2) 〜「生きている本」がどのように影響を受けたか〜
○橋本 達志(日本医療大学)、玉利 麻紀(高知県立大学)、佐々木 旭美(任意団体いそのさんち)、栄 セツコ(桃山学院大学)
リフレクティング再考~ナラティヴ・セラピーを参考に~
○荒井 康行(生活訓練施設ヴィラあさひの丘)
分科会1 F 地域での取組み
時間 9:45~12:15
座長 久米川 晃子(地域活動支援センターことじ/徳島県)
山本 綾子(三重県こころの健康センター/三重県)
演題 24時間体制のグループホームになって変わったこと~導入前と導入後の入居者の変化について比較検討する~
○玉腰 弓枝(精神障害者グループホームらくらく)
宿泊型自立訓練事業所における生活モデルの実践報告
○炭谷 敦(さざんくろす)、安好 弘孝(姫路北病院)
愛媛県新居浜市におけるピアサポーター事業の運営報告
○山田 あゆみ(花咲会)
事業所から消えた当事者〜障害者総合支援法と利用者支援の間で〜
○宮本 雄太郎(四国学院大学大学院)
自立生活援助の現状と課題
○町田 真由美(JOY)
精神科病院の精神保健福祉士と地域支援者の顔の見える関係づくりのためのオンライン研修を活用した試みの報告
○深井 純子(石心会)、吉井 悠人(ハートフル川崎病院)、作間 聡(川崎ファミリーケアクリニック)、後藤 佑莉(栗田病院)、梶原 友美(かわさき記念病院)、日向 可織(東横惠愛病院)、中島 亜衣(聖マリアンナ医科大学病院)
分科会1 G 多様な実践の取組み
時間 9:45~12:15
座長 黒下 良一(第一病院/徳島県)
渡邉 俊一(希づき/福岡県)
演題 若年性認知症の方の支援で学んだこと〜医療福祉と権利擁護の支援〜
○城間 直也(嬉野が丘サマリヤ人病院)
人権・差別・倫理~保育士を目指す学生たちと共に考えた倫理と精神保健福祉士の倫理~
○宮沢 和志(無所属)
弱さでつながるオンライン支援者当事者研究
○五十嵐 佐京(目白大学)、伊林 拓哉(林下病院)、原 裕樹(援助者のためのはらやん!café)
TICにより深化・進化するソーシャルワークの実践~経済的支援を中心に~
○栃本 綾子(兵庫県こころのケアセンター)
働くうえでの合理的配慮について
○辻川 彰(横浜市社会事業協会)、佐藤 史(アテイン)
N・フィールドにおける「精神保健福祉士業務マニュアル」作成の取り組みと効果
○池北 裕治(訪問看護ステーションデューン)
ポスターセッション
時間 12:15~13:15
演題 児童虐待を受けた子どもの精神疾患と精神保健福祉士の支援を考察する
○小玉 幸助(石巻専修大学)、大竹 伸治、高濱 壮斗(東北文化学園大学)
意見表明支援のツールとして開発した絵本の効果に関する研究
○初谷 千鶴子(千葉女子専門学校)
ALPS(成人への虐待防止委員会)の活動で見えてきたもの
○金子 慈史(東京医科歯科大学病院)
オリジナルYouTube動画を活用した教育やキャリア選択に関するアンケート結果の考察
○和泉 亮(フクシのみらいデザイン研究所)、鈴木 和(北海道医療大学)
飲酒量低減プログラムの実践報告 ~精神保健福祉士としての関わり~
○稲葉 宣行、神谷 直美、熊谷 雅之(雁の巣病院)
精神科診療所を受診した外国籍患者の背景に関する調査
○出村 真弓(一宮メンタルクリニック)
発達障害児・者の支援現場の可能性を広げるための取り組み
○山藤 志織(ハッピーテラス我孫子教室)、後藤 智行(柏駅前なかやまメンタルクリニック)、杉本 寛治(ディーキャリア芝浦オフィス)
分科会2 A 家族・家庭支援
時間 13:15~15:45
座長 石河 純子(図子メンタルクリニック/香川県)
関口 暁雄(鴻巣医療福祉センター/埼玉県)
演題 思春期インターネット・ゲーム障害の児の母親に対するCRAFTの実施
○小山 いずみ、佐藤 佑貴、細田 美保(札幌太田病院)
コロナ禍におけるメール相談事業「子どもと家族の相談窓口」の成果~相談内容の分析と考察~
○大高 靖史(日本医科大学付属病院)、天野 庸子(さいたま市教育委員会)、上野 陽弘(こどもの心のケアハウス嵐山学園)、岡本 秀行(川口市保健所)、加藤 雅江(杏林大学)、西隈 亜紀(東京フレンズ)、森田 久美子(立正大学)、山本 由紀(国際医療福祉大学)、行實 志都子(神奈川県立保健福祉大学)、吉田 真由美(福岡市児童心理治療施設)、四ツ谷 創史(青森県七戸児童相談所)
精神保健福祉士が行う「子ども虐待防止活動」としての「Eメールによるソーシャルワーク実践」への取り組み ~研修事業から見えてくる新たなるソーシャルワークの実践の可能性~
○上野 陽弘(こどもの心のケアハウス嵐山学園)、天野 庸子(さいたま市教育委員会)、岡本 秀行(川口保健所)、大高 靖史(日本医科大学付属病院)、加藤 雅江(杏林大学)、西隈 亜紀(東京フレンズ)、森田 久美子(立正大学)、山本 由紀(国際医療福祉大学)、行實 志都子(神奈川県立保健福祉大学)、吉田 真由美(福岡市児童心理治療施設)、四ツ谷 創史(青森県七戸児童相談所)
「医療保護入院について」のリーフレットを用いた実践報告 ~権利擁護の視点から~
○瀬戸口 祐貴(さっぽろ香雪病院)
精神保健福祉士の起業について ~株式会社ニイラを立ち上げて見えたこと~
○和賀 未青(ニイラ)
保健福祉事務所、当事者、家族会と連携して取り組んだ家族教室の実際と課題
○江川 麻由(愛光病院)
分科会2 B 入院者への権利擁護活動
時間 13:15~15:45
座長 大下 哲史(賀茂精神医療センター/広島県)
岡本 秀行(川口市保健所/埼玉県)
演題 精神科病院入院者への権利擁護活動~医療機関との関係性について 大阪精神医療人権センターの実践より~
○上坂 紗絵子(京都府立大学、大阪精神医療人権センター)
精神科病院入院者への権利擁護活動~「社会を変えるソーシャルアクション」大阪精神医療人権センターの実践より~
○渡邊 真之(クリエイティーボまいど、大阪精神医療人権センター)
精神科病院入院者への権利擁護活動〜いかに精神医療人権センターを設立し、運営するか「全国検討チーム」の実践報告より〜
○横山 紗亜耶(東京大学大学院)
精神科病院入院者への権利擁護活動~ピア(仲間)が支える、神奈川精神医療人権センター(KP)3年間の歩み~
○三瓶 芙美(神奈川精神医療人権センター)、濱田 唯(横浜創英大学)、横山 紗亜耶(東京大学大学院)、田辺 有理子(横浜市立大学)
精神科病院入院者への権利擁護活動~精神医療関係者みんなで作る権利擁護~
○松本 真由美(日本医療大学)、高谷 澄恵(石金病院)、稲垣 麻里子(北海道ピアサポート協会)
広島県における精神科病院入院者への権利擁護活動への取り組み
○長崎 和則(川崎医療福祉大学)、江本 純子(県立広島大学)、長谷部 隆一(広島国際大学)、光岡 美里(フィーカ)
分科会2 C 発達障害者支援
時間 13:15~15:45
座長 戸山 理恵(松風病院/愛媛県)
徳山 勝(半田市障がい者相談支援センター/愛知県)
演題 発達障害デイケアにおけるダイアローグを使ったコミュニケーションプログラムの有効性
○後藤 智行、前川 麻友(柏駅前なかやまメンタルクリニック)
リワークプログラムにおける発達障害の特性をもつ利用者に対するグループ支援の実践
○松田 由美江、鈴木 惠子、根本 雅子(東邦大学医療センター佐倉病院)
研修「発達凸凹の世界を体験しよう」を続けた10年から見えた発達障害者支援と雇用の課題
○柴田 泰臣(ビルド神保町)
地域における発達障害の特性をもつ利用者のひきこもり支援〜集団と個別の関わりによる支援から見えてきたこと〜
○赤堀 久里子(リンク)、森山 拓也(城西国際大学)
就労支援における本人主体とは? ~マスク着用を拒否する発達障害の方の事例を通して~
○政野 信基(アソシア・ジョブ川西)
自閉症スペクトラムの利用者に対する支援について〜特性に配慮した認知行動療法の実践〜
○池沢 佳之、篠崎 みのり、剱持 慈子(ハートクリニック)
分科会2 D 都道府県協会の取組み
時間 13:15~15:45
座長 大西 未佳(相談支援事業所 光と風/愛媛県)
磯﨑 朱里(メンタルケアステーションyui/和歌山県)
演題 東京精神保健福祉士協会としての刊行物の内容やあり方~「協会刊行物に関する意識調査」から見えてきたこと~
○坂入 竜治(昭和女子大学)、内野 真由美(東京武蔵野病院)、宮井 篤(こころのクリニックなります)、森 せい子(東京手話通訳等派遣センター)、船木 陽介(三鷹陽だまり企画)、松永 実千代(特別区社会福祉事業団)
岩手県精神保健福祉士協会による実習指導及び人材育成に関する取り組み~都道府県協会と養成校の連携・協働活動~
○高木 善史、髙田 梨恵、山岡 由美(岩手県立大学)、浅沼 充志、土田 滋(花巻病院)、山舘 幸雄(盛岡医療福祉スポーツ専門学校)、藤原 隆之(未来の風せいわ病院)、加藤 暁子(岩手県立一戸病院)
愛媛県精神保健福祉士会の役割を考える~専門職団体としての実践活動~
○清家 斉(きらりの森)
愛媛県におけるPSWの歩み~専門職団体として、組織変遷~
○菊地 健(内子町地域包括支援センター)
司法ソーシャルワークにおけるスーパービジョンに関する研究~東京精神保健福祉士協会司法ソーシャルワーク委員会の取り組みより~
○三木 良子(帝京科学大学)、佐藤 妙(こころスペース奏)、関原 育(ほっとすぺーす)、羽毛田 幸子(武蔵野大学)、清水 有香(東京都)、吉澤 豊(らく福祉会)、市川 明美(いちかわ総合相談研究所)、多賀 努(東京都健康長寿医療センター研究所)、酒井 昂杜(OVA)
大阪精神保健福祉士協会におけるスーパービジョンへの取り組み~スーパービジョン推進委員会(シンSV) 第8報~
○富澤 宏輔(大阪人間科学大学)、森 克彦(アンダンテ就労ステーション)、横溝 稔(浅香山病院)、西川 孝(サラダ倶楽部)、辻本 直子(オラシオン)、金 文美(大阪保健福祉専門学校)、安居 幸栄(ハートランドしぎさん)
分科会2 E 就労・雇用支援
時間 13:15~15:45
座長 本間 尚(TAOKAこころの医療センター/徳島県)
廣江 仁(養和会/鳥取県)
演題 医療観察法対象者への就労支援におけるアプローチ方法について
○磯﨑 輝明(静岡保護観察所)
「弱く働く」ための就労支援Ⅳ~合理的配慮編②~
○谷奥 大地、森 克彦、益 絢子、黄瀬 忠彦、東 麻衣、穴水 晃子、坂本 真緒子(アンダンテ就労ステーション)
就労支援に相談支援専門員が関わる意義 ~独立型精神保健福祉士の実践から~
○太田 隆康(相談室あめあがり)
地方都市におけるリワークプログラムの実践
○兵頭 俊次(宇和島病院)
「学ぶ」「考え」「創る」ことを通じて就労継続支援のあるべき姿を考える
~創造的・自主的活動プログラム「WAT」の導入~

○牛尾 慎司、山本 直紀、岡﨑 博子、 佐々木 裕介、的場 めぐみ(ヴィレッジせいわ)
ソーシャルワーカーのための就労支援ハンドブックの検討プロセス~就労・雇用支援の在り方検討委員会活動の取り組みと活動に参加しての気付き~
○溝内 義剛(まぐねっと25)、森 克彦、谷奥 大地(アンダンテ就労ステーション)、吉岡 夏紀(やたの生活支援センター)、太田 隆康(相談室あめあがり)、中原 さとみ(桜ヶ丘記念病院)、稲垣 佳代(高知県立大学)、松岡 広樹(キャリカ)、渡邉 俊一(希づき)、岡本 秀行(川口市保健所)
新たな地域ケアの幕開け~IPS援助付き雇用における療養生活継続支援加算の活用~
○中原 さとみ(桜ヶ丘記念病院)
分科会2 F 調査研究で明らかにする
時間 13:15~15:45
座長 稲垣 佳代(高知県立大学/高知県)
岩尾 貴(長久福祉会/石川県)
演題 私たちは、貧困問題をどう捉え、どう取り組んでいるのか? ~「貧困問題への認識調査アンケート」結果の報告~
○酒井 伸太郎(大阪市こころの健康センター)、佐藤 健太(自殺対策支援センターライフリンク)、瀧脇 憲(自立支援センターふるさとの会)、徳山 勝(半田市障がい者相談支援センター)、吉田 涼(有隣協会)、山口 多希代(駒木野病院)、松永 実千代(特別区社会福祉事業団)
精神科救急病棟における外出泊と再入院の関連性について
○佐藤 裕一、山本 和弘、稲本 淳子、富岡 大(昭和大学横浜市北部病院)、近藤 周康(昭和大学烏山病院)
医療保護入院における入院患者の権利擁護 〜MHSWが関与する苦慮と意義〜
○鈴木 寿弥、手塚 祟真、笹井 達也(小山富士見台病院)、鈴木 大作(獨協医科大学病院)、松本 佑司(ソーシャルワーク事務所 そえしあ)、三品 竜浩(東北福祉大学)
改正精神保健福祉法に創設される「入院者訪問支援事業」に期待すること
○藤原 朋恵、橋本 みきえ(九州産業大学)
クライシス・プラン研修プログラムの開発と効果に関する研究〜精神科病院と地域援助機関による比較検証〜
○狩野 俊介(岩手県立大学)、野村 照幸(さいがた医療センター)、那須 裕悌(こまくさの里)、三品 竜浩(仙台保護観察所)
精神障害を併せもつ聴覚障害者への対応 ~教材(DVD)の検討と制作~
○森 せい子(東京聴覚障害者福祉事業協会、東京手話通訳等派遣センター)、倉知 延章(九州産業大学)、片倉 和彦(双葉会診療所)、赤畑 淳(東京通信大学)、高橋 秀志(東京聴覚障害者支援センター)、稲 淳子(日本聴覚障害ソーシャルワーカー協会)
分科会2 G メゾ・マクロレベルの取組み
時間 13:15~15:45
座長 宮本 彰(藤戸病院/高知県)
洗 成子(愛誠病院/東京都)
演題 精神保健福祉士のソーシャルアクションに対する意識と実践状況~構成員を対象とした質問紙調査を通じて~
○小沼 聖治(聖学院大学)
スーパービジョンの継続利用がもたらしたもの ~優生保護法の問題に関するソーシャルアクション実践報告~
○照井 あき(地域生活支援センターぴあす)
精神保健福祉士としてのソーシャルアクションを考える~これまでの実践を振り返って~
○長谷部 隆一(広島国際大学)
精神科病院とまちの人々の対話の場を創造する~せいわ企画広報室の取り組み~
○原 敬、林 輝男、牛尾 慎司(清和会)
体験の共有から始める社会的復権とwell-being ~北海道精神障害者スポーツサポーターズクラブの10年史~
○高谷 澄恵(石金病院)
ギャンブル等依存症の治療拠点機関の支援体制と取り組みについて~ソーシャルワーカーの役割を考察~
○澤井 優輝(三重県立こころの医療センター)
市民公開講座 私たちが生き延びるために~ルック・アット・ミーを伝え合おう~
時間 13:15~14:45
会場 愛媛県県民文化会館 メインホール
登壇者 講師:天童 荒太(松山市出身 作家)
プロフィール 1960年、愛媛県生まれ。1986年、「白の家族」で野性時代新人文学賞。映画の原作、脚本を手掛けたのち、1993年、「孤独の歌声」が日本推理サスペンス大賞優秀作となる。1996年、「家族狩り」で山本周五郎賞。2000年、「永遠の仔」で日本推理作家協会賞。2009年、「悼む人」で直木賞。2013年、「歓喜の仔」で毎日出版文化賞。ほかに「包帯クラブ」「包帯クラブルック・アット・ミー!」「ムーンナイト・ダイバー」「ペインレス」「巡礼の家」などがある。最新刊は「君たちが生き延びるために 高校生との22の対話」。
内容  誰もが「生きづらさ」を感じている現代。しかし、生きづらいということは悪いことでしょうか。
 天童荒太さんは愛媛県出身の作家で、その作品には「家族」「孤独」「貧困」などに苦しみながら、人とつながることや寄り添うことを求め、時に他者を傷つけたり、そっと寄り添ったりする人々が描かれています。天童さん自身が、小説の登場人物として生きる疑似体験をしながら作品を綴られるというエピソードをうかがいました。かなり重いテーマの内容でも、闇の中にある光を感じられるのは、孤独や痛みに寄り添いながら表現される作品から、読み手自身が痛みを追体験しながら、同時に癒される体験ができるからではないでしょうか。
 孤独や痛みなどの生きづらさを抱えている人たちの中に、精神障害のある方も含まれると思います。生きづらさにふたをするのではなく、寄り添い、時にともに声をあげるという姿勢は私たち精神保健福祉士の価値でもあります。
 愛媛県で精神保健福祉士の全国大会を開催するにあたり、天童さんの「生きることに向き合い、問い続ける原動力」などをお話しいただきたいと思います。福祉に携わる者だけでなく、一人の人間として、社会の一員として、また若者もそうでない者も、それぞれの立場で考える機会となればと思います。
参加方法 【一般参加(本企画のみ参加)】
 本企画に参加希望の方は、参加登録が必要です。
 次のフォームからお申込みください(10月20日(金)申込締切→10月31日(火)まで延長しました/参加無料)。
<2023年11月1日更新>
本企画に参加希望の方は、当日直接会場の愛媛県県民文化会館メインホールへお越しください(受付開始12時45分~/参加登録不要・参加費無料)。
市民公開講座参加申込フォーム
※本フォームは、セキュリティ機能SSLを採用している株式会社フューチャースピリッツの“フォームメーラー”サービスを利用しており、本協会URLとは異なるアドレスへ飛びます
※全国大会・学術集会参加者で参加希望の方は、「市民公開講座参加申込フォーム」からの参加登録は不要です。全国大会・学術集会参加申し込みの際、分科会2で「市民公開講座」をご選択ください。

連動企画

「心のサポーター指導者養成研修」開催案内
日程:11/2(木)18~20時
締切:10/16(月)
参加費:無料
共催:国立精神・神経医療研究センター・日本精神保健福祉士協会