開催概要Outline
1.趣旨
2024年度の第59回全国大会・第23回学術集会を兵庫県で開催する運びとなりました。兵庫県で全国大会を開催するのは1966年、1974年、1987年に続き、4回目となります。
兵庫県では3回目の開催となった1987年の大会のテーマを振り返りますと、「『精神衛生法改正のこの時期に』再び精神障害者の社会的復権を考える-自立へ向けての協働-」とあります。奇しくも、兵庫県にて4回目の開催となる2024年は改正精神保健福祉法全面施行の年でもあります。36年前のテーマは古くてなお新しく、その時の課題は今もなお我々に問い続けます。 この3回目の兵庫大会の1年後、1988年に44名の有志により「兵庫PSWの会」が発足しました。44名で始まった兵庫県協会も現在では、700名近い会員を抱える大所帯となっています。
この間、兵庫県の特徴的出来事として挙げられるものに、阪神・淡路大震災があります。被災者支援とともに「心のケア」への取り組みが全国に先駆けて行われました。そして記憶に新しい精神科病院における入院患者虐待事件では、兵庫県協会は本協会や県下の関係団体と協働して権利擁護のソーシャルアクションを行いました。この事件を契機とし、精神保健福祉法改正に権利擁護に関する事業や虐待防止対策が盛り込まれました。これらの出来事はその後も全国各地で発生しています。全国大会において兵庫県から改めて発信していくことが使命であると考えております。
国家資格として精神保健福祉士が生まれて25年、兵庫県協会の設立から35周年、そして本協会は設立から60周年という節目を迎えます。引き続き、社会から我々精神保健福祉士に対する期待は増し、同時にメンタルヘルスに関連した幅広い課題に対応する力量がさらに求められています。しかしながら、精神障害者の社会的復権の実現、権利擁護の徹底は、未だ解決に至っておりません。我々は、当事者、家族、医療従事者、他分野の職種、行政、市民らとともに、一丸となってこれらの課題に真摯に取り組む必要があります。
今回の大会テーマは「ひらく-あたらしい時代の精神保健福祉-」としました。
2023年度の第58回全国大会・第22回学術集会(愛媛大会)では「ミッション!社会的復権の実現~ソーシャルワーク実践の深化・進化・真価~」というテーマのもと、精神保健福祉士としての役割や責任を再検証し、社会的復権・権利擁護と福祉のための専門的活動を発展させていく機会となりました。兵庫県では、愛媛大会での思いを引き継ぎ、より発展を推し進めるべく、「ひらく」という言葉をテーマに込めました。我々、精神保健福祉士は、精神保健福祉の世界に明るい光を取り入れ、風通しをよくすることで、精神保健福祉を「開く」必要があります。
また、目まぐるしく変化する社会情勢や医療福祉制度に対応し、絶え間ない学びと自己研鑽によって、自らを「拓く」ことは当事者に対する専門職の責務でもあります。
さらに、誰もが安心して暮らせる市民生活を実現するために、個人へのアプローチのみならず、実際に行動することにより、社会全体に対して「啓く」取り組みを実践すべきであると考えます。 この全国大会を開催することで、精神保健福祉の諸課題へ仲間とともに粘り強く取り組み、信頼される専門職として日本社会、日本国民への貢献に寄与したいと考えています。
2.テーマ
ひらく-あたらしい時代の精神保健福祉-
3.期日
2024年9月27日(金)午前:プレ企画、9月27日(金)午後、28日(土):第59回全国大会・第23回学術集会
4.会場
アクリエひめじ(姫路市文化コンベンションセンター)
(所在地)〒670-0836 兵庫県姫路市神屋町143-2
(TEL)079-263-8082 (FAX)079-226-3399
(URL)https://www.himeji-ccc.jp/
5.主催
公益社団法人日本精神保健福祉士協会(日本精神保健福祉士学会)
6.協力
公益社団法人日本精神保健福祉士協会兵庫県支部、一般社団法人兵庫県精神保健福祉士協会
7.参加(予定)人数
1,000人(県内参加者300人)
8.第59回全国大会・第23回学術集会運営委員会
全国大会・ 学術集会長 |
北岡 祐子(創 シー・エー・シー) |
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運営委員長 | 安好 弘孝(姫路北病院) |
事務局長 | 藤村 要至(淡路障害者生活支援センター) |
渉外広報部 | 松田 一生(兵庫県精神保健福祉センター) 有元 純(東加古川病院) 有本 泰成(姫路市こども家庭総合支援室) 井上 芳美(西宮市障害者就労生活支援センターアイビー) 中西 亮子(揖保川病院) 橋本 祐子(ハートフェルト・フローラル・プロジェクト西神中央) 秋山 七海(兵庫県福祉部障害福祉課) 磯野 清(こころとしごとのサポートセンター神戸) 岡本 優花(垂水病院) 河石 洋美(March) 宿南 将平(姫路北病院) 畑山 真一(新淡路病院) 藤井 宏昭(姫路市こども家庭総合支援室兼デジタル戦略室) 松平 早紀(関西青少年サナトリューム 相談支援事業所 栞) |
運営部 | 山下 峻(有馬高原病院) 大西 絢子(あまなクリニック デイケアオルオル) 小河 良子(湊川病院) 角田 充生(姫路市総合福祉通園センター) 角野 太一(自宅会員) 高橋 亮也(岩尾クリニック) 田口 理香(龍野健康福祉事務所) 宇都宮 真奈(明石こころのホスピタル) 大塚 記美代(中播磨峰の会) 大橋 寛司(自宅会員) 河野 康政(あかし保健所) 児島 久仁子(神戸保護観察所) 田口 弥生(加古川市障がい者基幹相談支援センター) 竹内 将史(大村病院) 佃 正信(新生病院) 橋本 和宏(大植病院) |