連載:新たな更新制度

 第6回 新制度は、2023年10月から始まります

研修センター 認定制度推進委員会 委員長 岡田 隆志  

 新たな更新制度(以下、新制度)については、2022年から研修センターだより「Start Line」を通じて紹介し、今年度(2023年度)の始まりと併せて実施することを目標としてきました。しかし、履歴管理のシステム設計等に時間を要し、年度後半となる2023年10月から運用を開始することになりました。
 遅れてしまった分、構成員の皆様には新制度をしっかりと知っていただき、活用してもらえるべく引き続き、周知等に尽力してまいります。
 それでは、ここで新制度の概略の紹介と3点のお知らせをいたします。

【新制度の概略】

 これまでの認定精神保健福祉士の定義を「本協会が目指す精神保健福祉士像★としての資質を身につけ、実践力を高めるために研鑽を着実に積み上げ続けていることを本協会が認めた者」と明確化しました。そのうえで、研修認定精神保健福祉士から認定精神保健福祉士になるまでの5年間、そして、認定精神保健福祉士を更新するまでの5年間について、専門職としての多様な研鑽を着実に積み上げられる仕組みを導入します。
 新制度では、本協会が開発した自己研鑽支援ツール「さくらセット(精神保健福祉士のキャリアラダーとワークシート)」を活用して自身の研鑽計画を作成し、その計画に沿って、スーパービジョン/研修・学会等/社会的活動といった幅広い活動をバランスよく行います。それらを積み上げた研鑽内容は構成員マイページで可視化されますので、振り返りとともに自身の成長を実感することができるようになります(図:新たな更新制度)。

(研修)認定精神保健福祉士取得者は、さくらセットを用いた研鑽計画を作成し、更新までの5年間の間に「社会的活動」「研修・学会等」「スーパービジョン」の多様な研鑽を積み上げ、構成員マイページへ単位登録し、更新研修を受講することで認定更新することを示した図

お知らせ1
基幹研修の受講歴をご確認ください

 基幹研修は、精神保健福祉士の自己研鑽の継続性を確保し、個々の資質の向上を図ることを目的としており、基幹TからU、Vと積み上げて受講し、研修認定精神保健福祉士となって5年後に更新研修を受講して、認定精神保健福祉士となる仕組みです。
 コロナ禍によって研修等に参加する時間が確保できず、その間に、自分がどの段階にいるかを忘れてしまった方も少なくないのではないでしょうか。その場合でも構成員マイページで確認ができますのでチェックしてみてください。また、これまでに基幹研修を受講していなかった方は、自分の実践と照らし合わせながら、ソーシャルワーカーとしての視点や価値、倫理などを点検できるこの機会をぜひ利用してみてください。

お知らせ2
構成員マイページの登録をお願いします

 構成員マイページは、構成員の情報が登録されたあなた専用のページです(初回ログインページ)。基幹研修の情報だけでなく、生涯研修制度にかかる研修受講状況を確認することもできます。新制度は、この構成員マイページの利用を前提としたシステムとなっているため、登録を済ませていない方は、このタイミングで登録をしていただきたいと思います。登録は、本協会のウェブサイトから行うことができます。

お知らせ3
都道府県支部の総会で新制度の説明動画を流します

 今年度、各都道府県支部の皆様に協力をいただき、支部総会にて新制度の動画を放映していただけることになりました。15分ほどで制度全体の概要と今後の動き等について紹介しますので、ぜひご自身が所属する都道府県支部の総会にご出席ください。なお、その動画は後日、本協会のウェブサイトからも視聴できるように準備したいと思います。

ソーシャルワークを基盤とし、メンタルヘルス課題を含むあらゆる生活福祉課題を地域包括的に対応できる人材

(研修センターだより「Start Line No.85」(2023年5月15日発行)より抜粋)