2023年度、認定精神保健福祉士の新たな更新制度がスタートします!
2023年度受講期限の方で、2022年度に早受けをお考えの方には注意が必要です。
研修センター長 廣江 仁
本協会は、2010年の精神保健福祉士法改正で「資質向上の責務」が条文化されたことを受けて精神保健福祉士の資質向上を図る仕組みの構築に取り組んできました。この間、キャリアラダーを構築し、本協会が目指す精神保健福祉士像(ソーシャルワークを基盤とし、メンタルヘルス課題を含むあらゆる生活福祉課題を地域包括的に対応できる人材)を定義した上で研鑽の6本柱を提示してきました。そして、日々の実践の中で取り組む具体的な目標設定のためのツールとして、「さくらセット(精神保健福祉士のキャリアラダーとワークシート)」を作成し、現在普及に努めているところです。
こうした「資質向上の責務」を個々人が果たすために必要な資源開発を行ってまいりましたが、新たな更新制度(以下、新制度)では、更新までの5年間の着実な研鑽の積み上げと更新研修受講をもって更新する仕組み(図)を導入することにしました。これまでは5年ごとに更新研修を受講することで認定精神保健福祉士を更新しておりましたが新制度では、5年間に研修受講やスーパービジョン、地域貢献活動など多分野において行った資質向上につながる実践や活動(自己学習)を単位制によって可視化し、幅広く研鑽機会として認めていきます。
可視化にあたっては、5年間にどのような分野で単位を積み上げたのかを構成員マイページにて登録し、自己管理することで、「資質向上の責務」を明確化することができる制度設計を目指しています。これによって、5年間でバランスよく研鑽を積み、自身の資質向上を実感するとともに、クライエントや他職種、さらには一般社会に対し、認定精神保健福祉士の信用・信頼を確かなものにすることにもつながるものと考えております。
新制度の導入は2023年度からを予定しております。2023年度が受講期限に当たる方が2022年度に早受け受講される場合は現制度での受講となり、次の更新では新制度での受講となる予定です。
なお、新たな更新制度の内容は、次号のスタートラインにて説明させていただく予定にしております。(研修センターだより「Start Line No.78」(2022年3月15日発行)より抜粋)