日本精神保健福祉士協会が誕生し、40年という節目を迎えようとしています。1995(平成7)年の精神保健福祉法の成立に始まり、障害者プランの策定、1997(平成9)年に精神保健福祉士法の成立など、精神保健福祉領域の法制度がめまぐるしく変わり、2002(平成14)年からは、精神保健福祉関連業務が市区町村へ移管され、今、精神障害者をとりまく、地域が大きく変わろうとしています。
このような時代背景の中、ゆるやかではありますが、地域生活支援センターなどの社会復帰施設関連の法整備が進み、精神障害者自らが参加し、自立していく時代となり、病院・地域での精神保健福祉士の支援のあり方が問われ、また、コーディネーターとしての役割が求められています。そこで、大会テーマを“「生(き)と活(き)と」でいかんまいけ!−コミュニティの創生・期待される専門性−”としました。
富山の方言で「きときと」は、「生き生きしている」「新鮮」「活気がある」、「いかんまいけ」は「一緒にがんばりましょう」「前向きにとりくみましょう」という意味があります。
節目である第40回大会・第3回学会では、我々精神保健福祉士が、対象者の「生活」に軸をおき、共に将来の夢や希望を語ることができるよう、「きときとの生活」「きときとの地域」のあり方を考えられるような大会にしたいと思っています。「きときとの地域」を創生していくために、我々精神保健福祉士の専門性(質)が問われます。今大会・学会では、「質」にこだわった議論を深めていきたいと思います。