一日も早く、被災された地と民に「日常」が戻ることを信じて
復興支援本部から復興支援委員会へ。確かなバトンを新たな一歩へと繋いで・・・
東日本大震災の発災直後からの災害対策本部、引き続きの復興支援本部に参画させていただきました。
ソーシャルワーカーとして、そして「同じ東北人だから」という想いを胸にしてもなお、かつてない惨禍にあって命そのものと対峙しながらも生きることに懸命の方々との間には、雲泥万里の隔たりがあることを思い知らされる日々でありました。
しかしこの間、自らの現場を同僚に託して全国各地から被災地へと馳せ参じていただいた構成員の姿に心揺さぶられ、折に触れての募金や有形無形に届けられる温かなメッセージは、心に深く刻まれました。そして、「支援者支援」を旗印に肩組みあう本部員との強く共感する取り組みは、私の生涯にわたって記憶されるものとなりましょう。
今、私は、宮城県・石巻市で、この文章を書いています。山形道から東北道を経て三陸道へ。訪ね続ける年月に四季の移ろいを幾度か重ねるうち、蘇る緑の田畑、灯りを取り戻した街のネオンや家々の窓を見て参りました。確かに響く復興の槌音と共に、月日の経過と共に生じるあらたな生活問題に打ちひしがれる人びとを目の前にしています。
復興支援本部による様々の取り組みの一つとして、岩手・宮城・福島の沿岸部の被災現地を訪ね、其処で暮らす構成員と語り合う「ほっとミーティング」を行ってきました。石巻、大船渡・陸前高田、南相馬・・・と、訪ねる度毎に次第に湧き上がる「全国の構成員にも、東北の今を見てほしい。これからを一緒に語りあいたい。東北に縁(ゆかり)を感じていただけるように」という想いが、「訪ねる側と迎える側との構成員の出会いが末永い縁(ゆかり)へと繋がりますように」という祈りをも込めた「復興支縁ツアー」を企画することに至りました。
この実施は、あらたに構築される「復興支援委員会」によって具体化されることになります。是非、御期待下さい。そして、全国各地の構成員の皆様方におかれましては、新たなステージへと新委員長を中心に若い力が結集する復興支援委員会に対しましても、
引き続き一層のお力添えを賜りますよう衷心よりお願いいたします。
本協会理事・復興支援本部長代行 小関 清之(山形・秋野病院)
東北3県(岩手・宮城・福島)復興支縁ツアー開催!!(PDF/330KB)
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