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第52回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第15回日本精神保健福祉士学会学術集会
開催挨拶
○開催のご挨拶(会長)
公益社団法人日本精神保健福祉士協会 会長 柏木 一惠
第52回日本精神保健福祉士協会全国大会・第15回日本精神保健福祉士学会学術集会(山口大会)を開催するにあたり、多くの皆様にご参加いただきたく、一言ご挨拶申しあげます。
日本精神保健福祉士協会の前身である日本精神医学ソーシャルワーカー協会が仙台の地で出発してから半世紀余り、初めて山口県において52回目の大会が開催されます。
2015年度本協会の構成員はようやく1万人を超えました。精神保健福祉は入院医療中心から地域生活中心へと舵が切られ、改正精神保健福祉法にあっても我々精神保健福祉士(以下、PSW)には大きな期待がかかりました。児童、教育、司法、労働など多様な領域からの要請もあたりまえのようになりました。
協会が誕生して50年余り、この間過度に精神科病院の入院機能に依存してきた精神医療と少ないマンパワーと貧弱な地域資源の中にあって、PSWは精神障害者の社会的復権と福祉の向上を目指し、様々な現場で格闘してきました。そして厳しい環境の中で葛藤しながらPSWの立場性・視点・専門性とは何かを繰り返し問い続けてきました。山口大会のテーマもまた「時の流れをこえて今、問う〜精神保健福祉士の資性・姿勢・至誠〜」――PSWである自分自身を見つめ直し、当事者支援の姿勢について問うものとなっています。このテーマに基づきプレ企画、基調講演、記念企画(鼎談)など興味深いプログラムが組まれています。時代や社会がどのように変容しようとも自らの存在意義を愚直に問い直していく姿勢に、まさにPSWの至誠を見るようです。
格差が拡大するばかりの社会、さまざまなレベルで生き辛さが社会を覆っています。閉塞感に満ちたこの国において、社会的に脆弱な人々はさらに苛酷な現実を生きています。このような時代にPSWは何を支えに、何をなすべきなのでしょうか。活発な論議が巻き起こされ、社会に変容を迫る、より具体的な提言につなげていければと思います。
東日本大震災から5年余りが過ぎました。今も復興に向けて奮闘する福島から山口は襷(たすき)を受け取りました。復興目覚ましい地域や前向きに生きる人々のかたわらで、被災地にはいまなお困難にあえぎ、希望を見いだせない取り残された人々がいること、その人々に寄り添い、応援し続ける協会であることを改めて心に刻みたいと思います。
開催地の下関は九州を眼下にとらえ、壇ノ浦の戦い、巌流島の決闘、馬関戦争と数々の歴史の舞台となったとても魅力的なところです。この地で皆様とお目にかかれることを楽しみにしております。
○歓迎のご挨拶(全国大会・学術集会長)
第52回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会
第15回日本精神保健福祉士学会学術集会 全国大会・学術集会長 礒本 早苗
この度、第52回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第15回日本精神保健福祉士学会学術集会(山口大会)を開催するにあたり、開催地支部・山口県精神保健福祉士協会を代表しご挨拶申しあげます。
我々は前回の福島大会より熱い想いのこもった貴重な「襷」を受け取りました。
各地で頻発する自然災害、拡大する所得格差、社会保障制度の後退など、めまぐるしい社会変容に伴い大きく変化する精神保健福祉の領域において、我々精神保健福祉士に求められる役割は複雑かつ多岐に渡り、その職域は広がりをみせています。このような時代だからこそ、我々は専門職として更なる資質向上を高める責務があるのではないかと考えます。
そのためにも、精神保健福祉士の基本的視点を再確認し、専門職としての研鑚を積む機会となる大会を目指し、本全国大会・学術集会のテーマを「時の流れをこえて今、問う〜精神保健福祉士の資性・姿勢・至誠〜」とし、維新の地“山口”において今一度、精神保健福祉士である自分自身を見つめ直し、当事者支援の姿勢について、また個人の尊厳を保持し当事者の立場に立って誠実に業務を遂行する使命について全国の皆さまと考えていきたいと思っています。
記念企画は、我々精神保健福祉士の将来像を考える機会になればとの想いから、「精神保健福祉士に期待される資性・姿勢・至誠」をテーマとした鼎談としました。プレ企画は「地域を超えた精神保健福祉士のつながりと引き継いできたもの〜中四国精神保健福祉士大会ってしっちょる?〜」「貧困を考える〜子供の貧困の連鎖を断ち切る支援活動を通じて探る精神保健福祉士の視点〜」「話そう!創ろう!伝えよう!〜PSWの魅力を再発見するために(新人向け企画)〜」他を予定しております。また分科会では全国の皆さまから数多くの貴重な発表をいただきます。
6月17日には市民公開講座として「映画づくりは人づくり〜“ツレうつ”への想い〜」をテーマに、開催地である下関市出身の映画監督佐々部清様作品で「ツレがうつになりまして。」の上映とご講演をいただくことになっています。
どうぞ皆さま長州の地で歴史とロマンを感じながら精神保健福祉士の原点と使命について語り合いましょう。
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山口県精神保健福祉士協会
主催団体
日本精神保健福祉士協会
公益社団法人日本精神保健福祉士協会 会長 柏木 一惠
第52回日本精神保健福祉士協会全国大会・第15回日本精神保健福祉士学会学術集会(山口大会)を開催するにあたり、多くの皆様にご参加いただきたく、一言ご挨拶申しあげます。
日本精神保健福祉士協会の前身である日本精神医学ソーシャルワーカー協会が仙台の地で出発してから半世紀余り、初めて山口県において52回目の大会が開催されます。
2015年度本協会の構成員はようやく1万人を超えました。精神保健福祉は入院医療中心から地域生活中心へと舵が切られ、改正精神保健福祉法にあっても我々精神保健福祉士(以下、PSW)には大きな期待がかかりました。児童、教育、司法、労働など多様な領域からの要請もあたりまえのようになりました。
協会が誕生して50年余り、この間過度に精神科病院の入院機能に依存してきた精神医療と少ないマンパワーと貧弱な地域資源の中にあって、PSWは精神障害者の社会的復権と福祉の向上を目指し、様々な現場で格闘してきました。そして厳しい環境の中で葛藤しながらPSWの立場性・視点・専門性とは何かを繰り返し問い続けてきました。山口大会のテーマもまた「時の流れをこえて今、問う〜精神保健福祉士の資性・姿勢・至誠〜」――PSWである自分自身を見つめ直し、当事者支援の姿勢について問うものとなっています。このテーマに基づきプレ企画、基調講演、記念企画(鼎談)など興味深いプログラムが組まれています。時代や社会がどのように変容しようとも自らの存在意義を愚直に問い直していく姿勢に、まさにPSWの至誠を見るようです。
格差が拡大するばかりの社会、さまざまなレベルで生き辛さが社会を覆っています。閉塞感に満ちたこの国において、社会的に脆弱な人々はさらに苛酷な現実を生きています。このような時代にPSWは何を支えに、何をなすべきなのでしょうか。活発な論議が巻き起こされ、社会に変容を迫る、より具体的な提言につなげていければと思います。
東日本大震災から5年余りが過ぎました。今も復興に向けて奮闘する福島から山口は襷(たすき)を受け取りました。復興目覚ましい地域や前向きに生きる人々のかたわらで、被災地にはいまなお困難にあえぎ、希望を見いだせない取り残された人々がいること、その人々に寄り添い、応援し続ける協会であることを改めて心に刻みたいと思います。
開催地の下関は九州を眼下にとらえ、壇ノ浦の戦い、巌流島の決闘、馬関戦争と数々の歴史の舞台となったとても魅力的なところです。この地で皆様とお目にかかれることを楽しみにしております。