復興支援本部情報

「ほっとミーティングin金沢」は、ホットでした

 6月13日、第49回日本精神保健福祉士協会全国大会・第12回日本精神保健福祉士学会学術集会(石川大会)のプレ企画が終わった後、今大会から新たな試みとして始まったフリースペースの一環として、「ほっとミーティングin金沢」は開催されました。

       
司会進行する
廣江災害支援体制整備委員長
派遣者リストや活動風景写真に見入る参加者 51名の方が集ったほっとミーティング 挨拶する小関復興支援本部長代行と
鈴木福島県支部長

 18時30分開始に向けて準備を手伝っていると懐かしい顔ぶれが集まってきました。会場は予想通り、当日参加も多く、最終的には51名の参加となりました。柏木会長の挨拶に続き、全員で自己紹介。その後は、何の仕掛けもなく、完全な自由歓談状態に。知らない顔なのに、ネームプレートを見るとお互いに「あっ!○○さん!メーリングリスト上でお世話になりました!」などの挨拶があちこちで行われていました。会場には、協会派遣で活動した人のリスト、南相馬市と東松島市、石巻市、女川町などの被災地の写真や使用したレンタカー、宿泊したホテルの部屋、訪れた避難所、活動風景などの写真も掲示され、思い出話に花が咲きました。軽食が用意されていましたが、話に夢中でなかなか減っていきません。 

 皆さん楽しそうに見えましたが、まだ被災地で活動したあと整理のつかない気持ちをどこかに抱えていて、話しながら涙する人、今でも頻回に被災地を訪れている人、遠方でできることを工夫して行っている人など、あちらこちらで震災にまつわる話はつきません。誰も壁の花になっている人はいませんでした。支援していて、驚いたこと、辛かったこと、うれしかったこと、感心したこと、勉強になったこと、それらを共有できる仲間の存在は貴重であり、支援を続ける意欲を高めてくれます。

 中には、「支援活動はしていないけれど、話しが聞きたかった」という人や被災地からお礼を言いに来たという人、皆に会いたくてこの企画だけのために石川に来たという人、この雑多な顔ぶれが織り成すなんとも言えない雰囲気に、ソーシャルワーカーを超えたある種の連帯感を感じました。東日本大震災を機につながった縁ですが、今回参加できなかった人も含め、被災地に特別な思いを持つ人たちが全国各地にいることは、本協会にとっての大きな財産だと思います。

 まだまだ本来のあるべき姿に戻るには長い時間が必要な地域があります。顔では笑っても、心穏やかに過ごす日から遠ざかったままの人もいます。我々ソーシャルワーカーは、そのあるべき姿を取り戻すまで、心穏やかに過ごすことができる日まで、つながり続ける存在でありたいと強く願います。

       
物販準備完了 被災地物販コーナーのご案内 遠く東北の地から届けられた商品の数々 左から女将の嵐さん、鶴店長、木村販売課長、
大番頭の太田さん、看板娘の笠井さん

 一方、被災地物販コーナーは、ほぼ完売という結果に、「ほっと」しつつ、企画アイデアを提案してくださったり、準備いただいたり、販売や呼び込みを手伝ってくださった皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。少しでも多くの品物を販売しようと、講演や分科会の最中も、販売コーナーに誰かが居続けてくれました。本当にお疲れ様でした。
 来年の埼玉大会でも、ほっとミーティングと被災地物販は継続しそうです。皆さん、お楽しみに。

東日本大震災復興支援本部オブザーバー・災害支援体制整備委員会 委員長 廣江 仁


トップ復興支援本部復興支援本部情報