復興支援本部情報

 被災地と全国各地とが繋がる「支縁」のうねりを!
〜想いを『語る・聴く・分かち合う』〜ほっとミーティングが始まりました

 多くの人々の生活を一変させた未曾有の大震災から丸2年が経過しました。3月11日を中心にマスメディアでは多くの特集が組まれ、「この放送を見ている人々は今どんな想いでいるのであろうか…」そんなことを考えながら、ひと時テレビと向かい合っていました。長い時間見ることができなかったのは、忙しさだけではなく、別の理由があったようにも思えます。上手く言い表すことができない、そんな気持ちを抱えながらも、喜怒哀楽に満ちた怒涛の毎日は、自身を明日へと推し進めてくれます。

 「ほっとミーティング」は、東日本大震災により被災された地にて暮らし、現場実践に努めておられる仲間の労をねぎらうと共に、直接お話しをお伺いしながら復旧・復興への取り組みについての意見を交換することを目的に企画され、平成25年1月宮城県石巻市を皮切りに、3月には岩手県大船渡市で第2回目が開催されました。

 第1回目の開催となった「ほっとミーティングin石巻」は、深々と雪が降り積もる中、本部員を含め10名の参加者にてこぢんまりとした、暖かな雰囲気での集いとなりました。可能であればそのすべてをお伝えしたいところですが、参加者から出た話の中で、印象に残ったものをいくつか紹介します。

 参加者で作り上げた温かな雰囲気の中で交わされる、真摯かつ、時に穏やかに、時に言葉を詰まらせながらの貴重なお話を聴き、改めて関心を持ち続けることの大切さを実感しました。今後も各地においてこのような場を継続して開催し、皆さまへ発信していけるよう取り組むとともに、現場実践に根ざした意見交換を積み上げることを通して、本協会復興支援本部の取組が、一層、現地ニーズに即したものとなるよう目指してまいります。

 東北にも春が訪れようとしています。一人でも多くの人が穏やかな心で桜を見ることができるよう、そして、月日を追うごとにそのような人々が一人でも増えるよう、祈りと願いを込めながら、歩んでいきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

公益社団法人日本精神保健福祉士協会 宮城県支部 長谷 諭


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