全国の皆様、どのようにお過ごしでしょうか。福島県もやっと梅雨明け宣言が出され夏本番の気候となってまいりました。全国の皆様が日々お暮らしになっている皆様の生活の中に、私達被災地の復興のための支援の時間や激励、復興の想いの時間を入れていただき、ほんとうにありがとうございます。嬉しく思っております。そして、心より感謝申し上げます。
私自身、相談支援専門職チームの一員として、被災者支援、支援者支援として微力ながら関わっております。応急仮設住宅に住まわれているご家族より他県に娘さんとお孫さんが避難しているが、いまだに「放射能を持って来るな。」とか「あっちにいけ。」とか言われていて、娘さんがノイローゼになっているというお話を伺いました。悲しく思ってしまいます。その方は、じっとしていると娘さんやお孫さんの事を考えてしまうから、色んな行事やイベントに参加して動いているのですと明るく話されていました。ほんの少しでも、どんな形でも元気を与えられればと思っています。
また、東日本大震災復興支援本部の本部員として関わらせて頂いておりますが、他の本部員の方の行動力や熱い想いに感激しています。
現在、「ふくしま心のケアセンター」に平成24年4月から方部センターが開設されました。基幹センターを福島市に置き、県北方部センター、県中方部センター、県南方部センター、会津方部センター、いわき方部センター、相馬方部センター、南相馬市駐在、双葉町駐在(加須市)の9箇所で、様々な悩み事相談や人材育成など総合的な心のケア対策を図るために活動しております。
東日本大震災後、関係6団体が連携をして支援活動をしている「福島県相談支援専門職チーム」は、各方部(県北、県中、県南、会津、いわき、相双)に分かれて応急仮設住宅、借り上げ住宅、サポートセンター等の支援を継続しております。
雇用対策の意味合いと訪問活動等の目的を持って創設された生活支援相談員も各方部に配属され、応急仮設住宅、借り上げ住宅の訪問等を着実にこなされております。
今後は上記以外の支援体制を含めた個々の支援が繋がりを持って、有機的に機能するように個々が歩み寄って被災をした方のために、被災をした方を支援している支援者のために体制が出来上がることを願っており、動いていきたいと思っております。
大震災以後、他県でも台風の被害等が色々と起こっており、心を痛めております。今後どの様な形でも恩返しはしていきたいと強く思っております。
最後になりましたが、今までご支援頂いた皆様方に心より感謝申し上げます。皆様の行動や想いを支えに福島県支部会員全員で前に進んで行きたいと思います。今後とも宜しくお願い申し上げます。
社団法人日本精神保健福祉士協会 福島県支部長 鈴木 長司