復興支援本部情報

 宮城県支部長からのメッセージ
全国の仲間に感謝します。

 東日本大震災以降、多大なるご支援ご協力をいただいている(社)日本精神保健福祉士協会及び全国の仲間に心より御礼申し上げます。

 2011(平成23)年3月11日の東日本大震災は、私たちに未曾有の経験をさせたばかりではなく、大きな課題の確認とその対応を再考させることになりました。
 宮城県の仲間は、これまでの通常業務に加えて震災の影響による業務の双方を抱え、それぞれの仲間によって大きさは違うのですが、心身から余裕を奪いました。そして、それがいつまで続くのか見通しがない中で日々の業務を行っています。

 こうしたことが仲間の孤立を招かないか危惧しており、7月28日に開催する宮城県支部・協会総会では、阪神・淡路大震災以降の活動について、兵庫県美藤支部長から講演していただき、今後の業務・活動に生かしたいと考えているところです。
 昨年、東日本大震災リカバリ−計画 “つながろう!宮城のPSW”を策定し、その活動を開始しました。本計画は、県内の精神保健福祉士、精神保健福祉に関わる仲間との連携、自分たちでできる相互支援を考えて、仲間の孤立を防いでいこうというものです。

 今、宮城県には沖縄県をはじめ、多くの方々が支援に入っていただいています。復興支援本部では「東日本大震災復興支援活動人材バンク」への登録をお願いしているところですが、これも被災3県への支援をしていただくということで、心強く感じているところです。
 これまでに登録いただいた方々による「みやぎ心のケアセンター」で、新たな支援活動が開始されます。先日宮城県支部・県協会の役員会におきまして、みやぎ心のケアセンターの活動などに継続して協力していくこと、一時的に分断されてしまった仲間とのつながりの復活と支援者支援として構成員・会員・関係者の声を聞く機会を繰り返し設けていくことなどを確認いたしました。自分たちが継続してできる活動を考え、小さな一歩から始めて次へのステップにしていきたい、と考えています。

 震災当初、最初に支援に入ってくれた広島の仲間、沖縄で訪ねた仲間は福島に支援、和歌山大会で参加者の方々が1枚1枚書いてくれたメッセージ、広島県、兵庫県をはじめ全国の仲間からのカンパ等々。私自身、多くの仲間が支えてくれていると感じ、心強く思いました。復興支援本部で呼びかけてくれている募金は、どこかで全国の仲間とつながっているという証だと思うし、自分たちがこれから何をすべきなのか、していくのか、という状況下で仲間とのつながりは気分をホッとさせてくれます。
 大震災という困難な状況に置かれて経験したことを力に変え、東北の仲間は前進していくと信じています。

 県内にあっても、震災対応が最重要課題である地域とすでに震災の対応ではなく、もともとあった問題への対応について震災を契機に解決に向けた活動を開始しているという地域もあります。しかし、何もかもなくし、コミュニティの再生が始まっている状況下というのは変わりません。私たちは、このような様々な活動に注目し、精神保健福祉士の専門性を大事にしながら、活動を支えていくこと、裏方で、黒衣で継続した活動を展開することを考えていきたい、と思います。

 最後になりましたが、宮城県等の被災地に支援者として入っていただいた皆様、直接お会いすることができず、直接御礼を申し上げることができませんでした。心より御礼申し上げます。今後とも引き続きご支援、ご協力よろしくお願いいたします。

2012年7月2日

※東日本大震災で被災した宮城県亘理郡山元町の共同作業所では、震災後に仕事が激減してしまった中で、新商品作りに取り組まれました。作業所が産業の一翼を担っています。この場を借りてご案内いたします。
 社会福祉法人山元町社会福祉協議会 山元町共同作業所 工房 地球村外部リンク新商品紹介チラシPDF:370KB)

社団法人日本精神保健福祉士協会 宮城県支部長 岡ア 茂


トップ復興支援本部復興支援本部情報