2011(平成23)年3月11日東日本大震災後、社団法人日本精神保健福祉士協会(以下、本協会)はもとより全国の皆様方から、多大なるご支援ご協力を賜りましたこと改めてお礼申し上げます。誠にありがとうございます。
東日本大震災津波の後、岩手県支部では早期に会員の安否確認をし、その後県内の職能団体による災害対策会議参加・被災地支援派遣・生活相談員への研修支援・他団体の被災地支援に伴う会員へのスーパーバイザー就任等対応してきました。今年度は会員相互の協力関係構築を契機としながら、活動の活性化をすすめて行きたいと考えています。
その様な取り組みの中で、残念ながら2012(平成24)年4月に、大変優秀なる一人の同志を亡くしてしまいました。改めて故人に対し哀悼の意を表したいと思います。私自身の無力さを痛感しました。今後同じような方を出さないためにも会員相互の声掛け機会を増やすなど実践をして行きたいと考えています。
さて、皆様方もご承知かと思いますが、本協会東日本大震災復興本部「以下、本部」を新会長のもと早期に立ち上げていただき、第一回本部会議が、2012(平成24)年4月8日(日)仙台で開催されました。当日は、岩手県支部長(本部員)として忌憚のない意見を述べさせていただきました。
次回までに「多様な形での支援活動参画を可能とするバックアップ体制」についての素案を出すよう宿題を戴いてきて、過日7項目の荒案を出したところです。現在、本部員にて協議していただいていているところです。
また、5月9日には福島にて実務者会議を行い、5月19-20日の常任理事会へ検討課題を俎上いたしました。6月17日開催予定(於;仙台)の第2回本部会議で議論を深め、本協会理事会へのさらなる提案をし、早々に構成員の皆さまに示して行く方向です。
さらに、第1回本部会議で決議し、すでに全国の皆様方に呼びかけ各研修会場等で復興のための募金を呼び掛けているところであります。なにとぞ主旨をご理解の上ご協力下さいますよう宜しくお願い申し上げます。
東日本大震災・津波・原発の復興にはこれからも長い日時を要します。岩手県、宮城県も大変ですが、東日本各県の被災の爪痕は程度の差はあるものの今なお残っています。その中でも特に目途の立っていない福島県の現状は、言葉では言い表せないほど深刻で人々の心は疲弊しています。
全国の皆様これまで同様、ご慈愛下さるよう重ねてお願い申し上げます。
2012年6月1日
社団法人日本精神保健福祉士協会 岩手県支部長 品川 清美