<2024/06/01>
日本精神保健福祉士協会では、「日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会宣言(通称、札幌宣言)」(1982年)を公表した6月を「社会的復権を語ろう月間」と定めました。毎年6月は、精神障害者の社会的復権を成し遂げていくために、各地で精神障害のある方々の権利擁護について継続的に語り合い、各自の実践や立ち位置を点検することを呼びかけています。
構成員一人ひとりが「社会的復権」を考え、意識し、声に出し、語り合うきっかけとなるよう理事一人ひとりが目指すものや、考えといったメッセージを語ります。誰かの語りや考え、メッセージを聴き、受け取ることで、自分の中でまた考えることにつながります。
ぜひ、皆さん一人ひとりが各地域で「社会的復権」について共に語り合い、声に出すことで、協会の目的である「精神障害者の社会的復権と福祉のための専門的・社会的活動を進める」ことについて、考え、取り組んでいく一歩としましょう。
再生時間:6分31秒
本動画には字幕がありません。ユーチューブ機能の字幕を有効にされるか、WORDによるテキストをご参照ください。
【理事からのメッセージで社会的復権の樹が育ちました】
精神保健福祉士としてみなさんが考える「社会的復権」はどのようなものでしょうか?
その「社会的復権」のためにみなさんはどんな実践をしていますか?
昨年の愛媛大会(2024年11月3〜4日開催:第58回全国大会・第22回学術集会)の関連企画として、「社会的復権の樹を一緒に育てましょう!」を実施しました。改めて私たち一人ひとりが、社会的復権について考え、言葉にし、そこから色々と対話をしながら、それぞれの想いを「葉」に書き込んで、「社会的復権の樹」をみなさんと一緒に育てました。
【開会前の様子】
【閉会時の様子】
いただいた声の「葉」は300枚近くとなりました。後日、いただいた皆さまの想い、「葉」の中で使われていた言葉の頻度を整理してみると「クライエント」が最も多く、続いて「地域づくり」となっていました。
【「葉」に使われていた言葉の頻度(「テキストマイニング」による整理)】
また、精神保健福祉士の諸先輩方や理事の方々と樹のもとに集い、対話する企画を「あの人と語ろう」と題して4回行いました。
【「あの人と語ろう」の様子】
今回の企画を通して多くの「気づき」があり、精神保健福祉士として日々の「気づき」を大切にしたいと改めて思いました。これからも、今回の企画に参加された方々が経験したような対話が、それぞれの地元でも活発に行われ、確かな実践として社会的復権の実現を共に進めていきたいと考える貴重な機会となりました。
各地で社会的復権の樹を育てていきましょう。
(2024年6月10日掲載)
2019〜2021年度の本プロジェクトの活動内容やそこから見えてきたものをまとめた動画を作成しました。ぜひご視聴ください!(2022/04/11掲載)
「札幌宣言」の全文及びコラム全25回を掲載しています。(最終回2021/10/04掲載)