第21回認定スーパーバイザー養成研修等(2025年度)

2025年8月1日(金)から3日(日)の期間に、リファレンス西新宿大京ビル貸会議室(東京都)にて、「第21回認定スーパーバイザー養成研修・基礎編」「第24回認定スーパーバイザー更新研修」を開催しました。ここでは、受講者及び修了者から各研修の報告を掲載します。

基礎編(第21回)

       
開講式 演習の様子 全体会

 スーパービジョンを学び自己を知る

稲敷市役所(茨城県)/経験年数22年 片岡 奈央子

 去る2025年8月1日〜3日の3日間、リファレンス西新宿大京ビル貸会議室にて、第21回認定SVR養成研修・基礎編に参加させていただきました。

 北は福島、南は熊本と全国各地から集まった、総勢12名の仲間と、濃密な3日間を過ごしてまいりました。

 研修は、講義・リフレクション(振り返り)・演習の流れで構成されており、講義で得た気づきをリフレクションシートを通して自分の中で振り返り、それを演習の中で言語化し、更に自分の中で深めていくということを繰り返し行います。リフレクションシートを用いて自分の中の考えを文字にすることで、今までなんとなく感じていた事を改めて認識でき、それを基に、演習として言葉で表現し相手に伝えようとする中で、さらに自分の中で内省が深まっていくことを感じました。

 日々悩み、考え、迷いながら支援を行っていると感じていたはずが、いざ業務から離れた場で改めて自分を客観視してみると、「忙しい」「他にも業務があるから」等と自分の中での言い訳を武器に、私はそれ以上考えを深めようとせず「こなす」支援を行っていたのだと気づかされました。
 経験を積み、職場での役割が増えていく中で、私が習得してしまった悪い技。

 この研修に参加していなかったら、私はこのまま振り返りをしてる「つもり」で支援をし続けていたのでしょう。自分一人で自らを振り返る難しさを感じました。自己での振り返りには限界がある。だからこそ、SVというかかわりを通して振り返る場を意識的につくる必要があるのだと感じました。

 私たちの演習グループは、まさにGSVのような力が起きていたように感じました。参加者が講義を受けての気づきを言語化していく中で、講師からの問いや投げかけで各々が内省を深めていきます。それは容易いことではなく、自分では気づけていない、まだ意識化されていない深い部分を自らで探っていきます。それは時に混乱を引き起こし、または深い霧の中に迷い込んだような感覚に陥ります。それでも私たちグループが共に過ごしたあの「場」は、ゆらいでいるその人を見守り、ありのままを受け入れてくれる心地の良いものだったと感じています。

 この濃密な3日間は、これから私たちがSVRとしていろいろな方と向き合っていくための軸を示してくれたものでした。手厚い講師の方々に支えられながら、今回出会えた素敵な仲間たちとともにこれから実践編へと進み、先人の方々が繋いでくださっているこのSVをさらに広めていけるよう尽力を尽くしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

第24回認定スーパーバイザ―更新研修

       
講義 全体会 閉講式

 「第24回認定スーパーバイザー更新研修」を受講して

西山クリニック(愛知県)/経験年数33年 内藤千昭

 2025年8月2日、認定スーパーバイザー更新研修に参加しました。参加者は4人という少人数でしたが、終始和やかな雰囲気で進行しました。プログラムの最初はSV実践報告で、課題1のレポートを中心に報告を行いました。そこでは、自分自身のSVRとしての課題に焦点を当て、それぞれが感じている課題について話し合いました。明確な答えがあるわけではありませんが、皆さんの実践を聞く中で、他の方々も悩みながらSVRとしての実践を続けていることが共有されました。悩みだけでなく、「SVは楽しい」「勉強になる」と話されている方もおり、SVがSVR自身にとっても学びと成長の機会になるのだと改めて感じました。課題レポートを提出する時点で、すでに自分自身のSVを振り返り整理する機会となっていましたが、他の方の報告を聞くことで、今後の実践をどのように進めていくかを考えることもできました。

 また、情報交換の時間もありました。SVの進め方について、皆さんがSVEに応じて工夫されていることが印象的でした。認定スーパーバイザー養成研修で教わった進め方だけでなく、SVの幅が広がっていることが確認でき、自分も取り入れたい点がいくつか見つかりました。

 次に、講義および意見交換の時間があり、SVの理念や理論について復習するとともに、活発な意見交換が行われました。特に印象深かったのは、「支持的機能を重視する」という内容について再確認したことです。支持的とはどういうことかについて掘り下げて話し合い、講師からは「承認的・支持的な対応=褒めることではない」という視点や、「褒める」ことについて再考するような投げかけがありました。私自身も、これまでのSVを振り返りながら、自分の癖や傾向について考える機会となりました。振り返る中で、支持的な関わり方も、相手によって適切さが変わるのではないかと気づき、今後も意識していく必要があると感じました。この場でそのような考察ができたことは、非常に有意義でした。

 最後に演習があり、課題1・2のレポートを踏まえて、認定SVRの役割や課題、また都道府県およびブロック圏域でのSVの状況についても意見交換を行いました。SVの普及状況は都道府県によって大きな差があるものの、もっと気軽にSVを受けられる文化が広がっていくと良いと感じました。そして、そのために認定SVRができることは、まだまだあるということも確認できました。

 この研修を終えて、参加者の皆さんと研修内容以外のことも多く語り合えたことがとても良かったです。研修でありながら、まるでピア・スーパービジョンのようにも感じられ、対面研修の良さを改めて実感する1日となりました。運営スタッフの皆様、参加者の皆様に感謝申し上げ、報告を終えます。

(2025年8月6日掲載)


※ご報告いただいた方のご所属名と経験年数は、研修受講時の情報で掲載しています。