第22回認定スーパーバイザー更新研修(2024年度)

2024年8月3日(土)に、リファレンス西新宿大京ビル貸会議室(東京都)にて、「第22回認定スーパーバイザー更新研修」を開催しました。ここでは、受講者及び修了者から各研修の報告を掲載します。

第22回認定スーパーバイザ―更新研修

       
講義 全体会 閉講式

 原点回帰となった認定スーパーバイザー更新研修

トランスコスモス株式会社(東京都)/経験年数19年 田村 真弓

 2024年8月3日(土)、北は岩手県・南は愛媛県から集まった11名の受講生とともに認定スーパーバイザーの更新研修を受講いたしました。

 初めての更新研修を無事に終えられるか緊張していましたが、演習形式での実践報告や講評及び講義を通して、肩肘を張って気負っていた自分の気持ちが少しずつ楽になっていきました。というのも、更新研修を受ける前は、『認定スーパーバイザーはこうあるべき』(例えば、いつでも模範となるようなソーシャルワーク実践を展開していく必要がある)というようなイメージを強く 持っており、心のどこかで「こんなことを思うなんて、全然ダメだなぁ…」と自己否定を繰り返してしまう自分がいました。

 しかしながら、経験豊富な受講生の実践報告を拝聴する中でスーパービジョン実践に迷い、悩み続けながらも、時には日々点検し原点回帰をしていくことが必要だと改めて感じました。特に、実践報告では「スーパーバイジーはスーパーバイザーを鏡として自らのソーシャルワーク実践を問い直す」という言葉がある受講生から投げかけられましたが、今回はスーパーバイザー相互の実践報告を通じて、ある種一つひとつの実践が鏡となって振り返ることができた更新研修でした。

 講師の池谷先生による『認定スーパーバイザーの役割と期待』と題する講義の中で私が特に印象的だったことは、「支持的スーパービジョンの態度」の内容です。一貫して承認的な態度・支持的な態度というのは、「受容することであり、褒めることと区別が必要」、さらに感覚的に褒めるのではなく、スーパービジョンの中での言葉の意味をしっかりとスーパーバイジーに伝えていくことが求められます。まさしく、誰のための、何のためのスーパービジョンなのかを、より深く考えさせられました。

 そして自らの課題に対しては、最後の全体会で各グループからの発表や、受講生の皆様からの工夫や多様な実践活動が大変、参考になりました。今後は、今回学んだことをスーパービジョン実践の中で生かしていきたいと思っています。

 最後に、本研修の講師の池谷先生、認定スーパーバイザー養成委員や事務局の皆様、受講生の皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。


※ご報告いただいた方のご所属名と経験年数は、研修受講時の情報で掲載しています。