第97回更新研修
2025年2月1日(土)に、オンラインにより標記研修を開催しました。
ここでは、修了者からの報告記事を掲載します。
第97回更新研修
ソーシャルワーカーの専門性を再確認できる場
あさやけ社会福祉士事務所(大阪府)/経験年数13年/渡邉 洋祐
私は「犯罪被害者支援を含む司法福祉領域」を主な活動領域としており、具体的な業務として矯正施設の福祉職やスクールソーシャルワーカー等があります。所属するどの職場もソーシャルワーカーが一人の職場であり、知識・技術・価値といった専門性を見失いがちになることを日々課題と感じたのですが、今回の更新研修を通してソーシャルワーカーの専門性を再確認することができました。
演習1「スーパービジョン」では、模擬事例を用いて「SVとOJT・事例検討の違い」についてグループで協議しました。参加者は様々な立場で後進を指導する立場であり、それぞれが抱える悩みや、今後取り組みたいことを共有していただくことで、自分は何をするべきなのか具体的に考えることができました。
演習2「実践・活動の振り返り」では、参加者がソーシャルワーカーとしてどのような活動をし、どんな役割を担っているか等を紹介し、これから何ができるかを協議しました。参加者それぞれの所属機関としての役割はもちろん、その他に都道府県協会の会員としてや自分の住んでいる地域の住民として、ソーシャルな視点をふまえて行っている実践活動を知ることができました。
演習3「研修計画(さくらセット)」では、参加者がそれぞれに作成した研鑽計画を用いて、実施者・振り返り担当者を体験しました。振り返り担当者としては、何か決まったことを指導するわけではなく、実施者の思いに関心を持ち、考えを丁寧に聞いて一緒に考えていく姿勢が大事だということを学びました。
ソーシャルワーカーが一人となる職場では、自分自身がソーシャルワーカーの専門性についての考えをもち、それを他職種に説明できることが必要となってきます。日常では業務に追われ、ソーシャルワーカーとしての行動ができているかを振り返ることが難しいのですが、今回の研修を通じて、ソーシャルワーカーとしての専門性を再確認することができました。今回得た学びをもとに、ソーシャルワーカーとして引き続き頑張っていこうと思います。ありがとうございました。
※ご報告いただいた方のご所属名と経験年数は、研修受講時の情報で掲載しています。