第60回基幹研修3

2025年1月19日(日)、オンラインにより標記研修を開催しました。ここでは、修了者からの報告記事を掲載します。


 これからの専門職としての働き方とは

一般社団法人 えのき舎(福岡県)/経験年数10年 倉田千代

 私は、1月19日に基幹研修Vを受講しました。ZOOMで行われ、全国各地から参加されており、全国的に天気が良かったです。そんな恵まれた天気の中で、初めて画面上であった方々と楽しくやりとりをさせていただきました。

 みなさんは、専門職としてどのような考え方や価値観で仕事に向き合い、また一人の人としてどのように自己研鑽を行っていますか?今回参加した目的は、ワークライフバランスのヒントと先を見据えた働き方について専門職のみなさんがどのような考えで仕事に取り組まれているのかを聞きたいと思っていました。

 まず、グループワークでは1つの家族を取り上げ、「見守る」「様子観察」することの大切さを共有しました。それは、問題が起こってからすぐに対応できる準備及び待機期間であり、介入タイミングがないことはいい状態であると思います。しかし家族状況は少しずつ変化します。介入時期が数年かかったとき担当者が代わったとしても、問題が起こったときにすぐに対応できる支援体制の維持がポイントであることを再確認しました。簡単なことのように見えますが、意外に難しいという感想も聞かれました。

 基幹研修3であったこともあり、長年専門職としてキャリアを積まれた方々とグループワークを行いました。その中でも、子育て中のママさんワーカーだったり、新しい職場になったワーカーだったり、いろんな方との交流ができました。私がその中で印象に残ったのは、自分の人生観が大きく支援に影響しているということです。まず、自分自身が心身ともに健康であり、楽しく仕事を取り組む。そして後悔のない人生を歩むことこそが大切で、さらに人としての魅力に繋がると思いました。グループ内にいたみなさんとやりとりをする中で、それぞれの魅力が支援の1つの考え方になっていると感じました。基本的なことと思いますが、仕事をしていると意外にその基本的なことができず、自分や家族を犠牲にしたり、後ろめたい考えをしてしまったりと気づいたら自分自身を振り返ることもできず、大切にできていないこともあるのではないでしょうか?専門職としての知識や技術も必要だと思いますが、まずは自分という者が専門職であるという誇りをもち、生き方に少しでも満足していけるような人生を送る。この気持ちを高め続けていくことも自己研鑽の1つなのかと考えます。グループワークで再確認したことと少し似ているとも思いながら、また漠然とした研修報告になってしまいますが、専門職でありながら、人としての魅力を磨きつつ、楽しくQOLを高めていきたいと思いました。


※ご報告いただいた方のご所属名と経験年数は、研修受講時の情報で掲載しています。