第57回基幹研修V・第95回更新研修

2024年7月7日に、リファレンス大博多ビル貸会議室 (福岡県)を会場に標記研修を開催しました。
ここでは、修了者からの報告記事を掲載します。

第57回基幹研修V

     
演習Vの進め方の説明 全体会の様子 代表者による証書授与 


日常の業務を仲間と語り合い、パワーをもらえる貴重な場

長崎市障害福祉課(長崎県)/経験年数17年 柴原彩子

 

 2024年7月7日の七夕の日、福岡市にて基幹研修Vを受講しました。今回Vを受講するのは2回目となります。1度失効してしまったため、数年前にTから受けなおし、Uまではスムーズに受講したのですが、Vの申込をしていた矢先にコロナが流行したため、中止。対面での研修がなくなってしまい、Vの受講は何年も見送っていました。しかし、今年度念願の九州での対面開催ということで即申込をしました。(※)

 コロナ禍でほぼオンラインでのやり取りが続いていたのと、研修自体できていなかったせいか、自分自身の日頃の業務の見直しをする機会もなければ、仲間と語り合う場もなくなり、心折れそうな時期もありました。自分は一体何のためにどこを向いてこの仕事をしているのだろうと感じながらも、目の前の業務に追われる日々でした。やっとコロナも落ち着いて対面での研修や語り合う場が復活してきてから、ようやく自分とも向き合える、そして仲間と触れ合う時間も作ることができ、客観的に自分を見つめることができるようになってきました。その1つが今回の基幹研修Vでした。

 私のグループの方皆さんがおっしゃっていましたが、直接会って語り合うことで1人1人の熱量が伝わるし、パワーをもらえる、明日からの活力になる、これは正に対面での研修だからこそ感じられる感覚です。日頃の業務について仲間と語り合うことで、同じ仲間が色々な地域で奮闘している姿に刺激を受けるとともに、何とも言えない一体感を肌で感じることができました。地域で活躍されている方が多いグループで、皆さんがソーシャルな視点をもって、当事者の声だけではなく、様々な角度から様々な人とつながりをもちながらソーシャルワークを展開している話をお聞きし、とても熱くなりました。ピアスーパービジョンも、皆さんが提出した課題1つ1つに対して、全員で意見を出し合い、お互いにスーパービジョンを受けるスタイルとなり、仲間って素敵だなと感じました。「一人で抱え込まないこと」「支援の輪を広げていくこと」が大事だよね、とグループで共有するとともに、最後に自分のメンタルを保つための秘訣等についても語りあい、1日中語り尽くした研修となりました。

 この研修をきっかけに、これからは地域に帰って自己研鑽の場を積み、精神保健福祉士の業務だけではなく、地域活動にも積極的に参加することでソーシャルな視点や繋がりの場を広げて自身をより成長させていきたいです。

※2023年度から、基幹研修Vからの受講で研修認定精神保健福祉士を再取得できるようになりました。
 再取得方法のご案内へリンク




第95回更新研修

     
スーパービジョンの進め方の説明 発表の様子 研鑽計画(さくらセット)の説明 


「第95回更新研修」を受講しての振り返り

久留米大学病院(福岡県)/経験年数16年 久 裕貴

 今回、地元福岡県で対面開催され、早受けも可能な認定精神保健福祉士の更新研修を受講しました。この研修は、ホーム感のある雰囲気の中で行われました。私のグループは、教育機関、社会福祉協議会、保護観察所、障がい者基幹相談支援センター、起業家、精神科病院という、多様な所属機関からの参加者で構成されていました。

 演習1では、共通事例を用いてSVEの成長に焦点を当てたSVの方法を確認することが目的でした。事例検討やOJTとは異なるSVの視点や思考、そしてSVRの視点や実践的課題を確認し、理解を深めるためのグループ討議を行いました。私自身、OJTとSVの違いについて明確に説明できなかったのですが、今回の研修で整理がつきました。OJTは部下の業務行動を効率よく効果的に遂行させることが目的であり、SVは専門職としての成長を目的とし、関わりのあり方に焦点を当てます。この視点での討議は新鮮であり、SVEに対しては、ケース課題を振り返りながら評価できる点を支持し、抱えている点については、当事者との関係性や重要な要素を見直し、精神保健福祉士としての専門性に気づいてもらえるような言葉を投げかけるなど、一緒に課題を考え状況を整理し、次の支援に繋げることの重要性を学びました。

 演習2では、現場での地域課題について、それぞれの立場から意見交換を行いました。グループ内の意見としては、地域移行支援の取り組みに関する課題や、精神保健福祉士としての役割とフィールドが広がる一方で、目指す学生の減少、医療機関での役割増加などが挙げられました。後進育成のためには、その立場にある人々のメンタルヘルス問題も重要な課題として認識されました。

 最後の演習3では、さくらセットの目的や活用方法について学び、実際に計画書に記入した目標に対してどのように達成できるかを、実施者と実施指導者の立場でロールプレイを行いました。観察者に評価してもらう構成で進められ、演習1で学んだSVとしての関わり方が多く活用されました。

 私自身、病院内で同職種の先輩がいない環境にいるため、本研修を通じて同じ専門職として経験豊富な先輩方との交流ができ、普段の仕事や患者との関わり方、後進育成について振り返る機会を得ました。この経験は非常に有意義で、実のある時間を過ごすことができました。5年ごとの更新研修に対しては、ついネガティブな感情を抱きがちですが、今回の研修を通して対面での研修の臨場感や、原点に立ち返ることの大切さを再認識しました。専門職として働く精神保健福祉士の方々には、基幹研修からの受講を強くおすすめします。運営側の皆様の協力があってこそ成り立つ研修会です。この場を借りて改めて感謝申し上げます。準備・運営等、ありがとうございました。


※ご報告いただいた方のご所属名と経験年数は、研修受講時の情報で掲載しています。