第39回基幹研修V・第46回更新研修
2018年7月28日から29日の間で、タイム24(東京都)を会場に標記研修を開催しました。ここでは、修了者からの報告記事を掲載します。
第38回基幹研修V
専門性T | 全体発表 | 代表者による証書授与 |
第38回基幹研修Vに参加して
高崎市障害者支援SOSセンター ばる〜ん(群馬県)/経験年数9年 千木良 司
私は、基幹研修Vを受講できることをとても楽しみにしていました。基幹研修Uまでを受けてきた中で、研修での学びが、現場での迷いや葛藤があったときに力を与えてくれるものだと実感していたからです。日々の実践は予想外のことが起こり、自分の経験や知識では太刀打ちできないものが出てきます。そのような時、研修で得た様々な意見や学びを思い出すことによって、頭の中でクールダウンをすることができます。自分が悩むことは、ほかの精神保健福祉士も悩むことであるのか、研修での学びに何度も助けられた経験があります。それでもどうにもならないときは、講師の先生方の実践に取り組む姿勢を思い出し、今の自分にできることを取り組むようにしてきました。今まで実践を続けてこられたのは、自分自身の力だけでなく、研修を通して様々な方に力を与えていただいたからだと思っています。
そんな思いで基幹研修Vを受講できたことは、私にとっては大きな喜びでした。特に印象に残ったのは、演習にファシリテーターがつかず、自由に話し合いをさせてもらえたことです。「もう、自分たちで大丈夫だよ。一緒にやっていこう。」と講師陣が後押しをしてくださったようで、とても嬉しい気持ちになりました。そのおかげか、今までで一番素直な気持ちで取り組めたように思います。演習内容は、初日の講義で学んだ内容をさらに深める仕組みになっていて、2日間を通してゆっくりじっくり学ぶことができました。研修場所が東京であったためか、首都圏や東北等、各地からの参加者がいて、懇親会では地域の特徴を踏まえての具体的な話がきけました。また、基幹研修Uで出会った仲間とも懇親会で再会することができ、数年前を思い出して感慨深いものがありました。
日本精神保健福祉士協会の基幹研修での学びは、職場の上司や同僚とはまた違った面で私を支えてくださる大切な存在です。これで基幹研修は終わりになってしまいますが、講師陣や仲間との学びが自分を助けてくれたように、いつか私も誰かの力になることができればと考えるようになりました。自分のことで精一杯だった新人の頃には考えられないことです。研修認定精神保健福祉士として学ばせていただいたことに感謝をしつつ、今後は日々の業務や地域に、少しでも還元や貢献をすることができればと思っています。
最後に、5年後の更新研修で仲間に再開できることと、今後も様々な研修で新たな仲間に出会えることを楽しみにしています。ありがとうございました。
第46回更新研修
ソーシャルワーク論 | 演習 | 代表者による証書授与 |
業務指針でつながるPSW
(医)盡誠会 宮本病院 認知症疾患医療センター(茨城県)/経験年数11年 小原 宏恵
生涯研修制度における更新研修を受講しました。まだまだ先達に及ばず日々研鑽をしていく身の上ですが、業務に追われて何をやっているのか記憶に残っていない時もありますが、自分がやりたくてPSWの職務につけていることは感謝です。
5年ぶりの研修で先生の問いに、自分自身がどのように変わっていったのか?他者に客観的に伝える難しさを感じ、ソーシャルワークの専門性で自分が垣間見え、実践に於いて何を大切にしているのかに悩み、所属機関や分野が変わっても変わらない専門性とは?
自分とは何か?専門性とは何か?他者との関わりは常に危機感を持って行っているつもりになっていないか?行動はマクロ・ミクロの視点で変わり、倫理・目的・機能・技術で交差する。いやいや文字にするとこうもずっしりと響いてくる日常での行動。
意識しなければ出来ないではなく、身についていてこその業務。自覚している内容のはず?
これぞ、生涯研修。振り返り振り返りPSW自身も「大切にしているものは何か?」が揺らいでいないか?クライエントの生活全体が見えているのか?誰の為のPSWなのか?
スーパービジョンと演習でも、経験豊かな方々から日々の業務の活動や地域での資源、方法など、次々と聞き入る内容ばかり。大変有難い機会を設けていただいたスタッフの方々、ありがとうございます。各地でPSWとして活動されている方々の考え方や行動をお聞きできる演習は、自分のやり方を見直すだけでなく、自分に反映できないか?地域に展開できるか?業務先行ではなく、本人不在ではなく。当たり前のことこそ難しい。
次の5年後、また違う社会環境になっていることでしょう。しかしPSWの業務指針が継承されていくためにも、自己研鑽に励みたいと思います。
※ご報告いただいた方のご所属名と経験年数は、研修受講時の情報で掲載しています。