報告

精神保健福祉士実習指導者講習会を受講して

 2016年度に厚生労働省届出研修として「精神保健福祉士実習指導者講習会」を実施しています。
 ここでは、2016年4月23日(土)、24日(日)に開催した東京都会場の修了者からの報告記事を掲載します。


東京都会場(日本福祉教育専門学校 高田校舎)
     
近藤講師による現場実習マネジメント論 会場の様子 演習の様子

・ 今年も実習生がやって来ます

NPO法人えどがわ悠人会 YSG/経験年数15年 笠 まゆ彦

 4月23日・24日の2日間、実習指導者講習会(東京会場)を受講しました。

 私が障害福祉サービス事業所のサービス管理責任者になってから4年が経ちます。その間、年に4〜5名(計20人弱)の実習生を受け入れて来ました。初めは業務上許される範囲内で実習生と振り返りや相談を行う時間を取ることしかできていなかった様な気がします。しかし、その後派遣元の担当教官とのやり取りの中で工夫を加え、指導の内容や計画についてはある程度標準化されたものになっているだろうと言う思いはありました。かと言って体系化された指導マニュアル作成にまでは至らず、ここ数年は何とも中途半端な体制で実習生を迎え入れていたわけです。実習生が来る頃になるといつも、今回はどんな学生が来るのだろうと言う楽しみとちょっとした後ろめたさが入り混じる複雑な感情が沸き起こっていました。

 今回日本精神保健福祉士協会が開催した実習指導者講習会を知ったのは、協会員を続けている同法人他事業所の職員からでした。折しも派遣元の学校から「実習指導者が講習修了者であることが求められている」ことも聞いていましたから、すぐに受講を決めました。
 ただプログラムを拝見した時から、かなりタイトなスケジュールであることが見て取れましたので、どこまで集中力を保てる内容が用意されているのだろうとは思っていました。

 そして実際に講習が始まると驚くべき体験が待っていました。1つ目は、私が自らの判断で取り入れている指導のアイディアが、その理念も含めて同様に語られる場面に何度も出会ったことです。2つ目は自分の怠け癖で文書にしていない言葉やその背景が、現場経験豊富な講師の生きた表現を使ってきちんと資料化されていることで、それがその先を考察するための共通資料となり得ることをグループ討論を通じて確認できたことです。

 良い講習を経験させていただき、遅ればせながら今年度入会させていただこうという気持になりました。今後ともよろしくお願いいたします。


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