ソーシャルワーク研修2019〜知識や技術を高めよう〜
2019年5月11日(土)・12(日)、ビジョンセンター田町にて開催

参加のお誘い

 旧暦で5月は皐月と言いますが、別名に「稲苗月(いななえづき)」という稲の苗を田んぼに植える時期という意味もあるそうです。

 5月に開催されますソーシャルワーク研修2019。精神保健福祉士に「今」必要とされているテーマを多数用意しております。今回も分野別に特化されており、それぞれの企画で知識や技術を深めることができ、また各企画とも共通してソーシャルワーカーや精神保健福祉士の原点に触れることができるため、対象者と自身の業務に対して、あらためて真摯に向き合う力を養える機会になることと思います。

 また精神保健福祉士としての経験年数の短さや、まだ一度も本協会の研修に受講されたことがないことで受講を迷われている方もぜひ各委員会・プロジェクトが企画したテーマに目を通していただければと思います。
 手をかけ汗を流し大事に育てやがて多く実る稲穂のように、みなさまの自己研鑽が、実践場面において実り豊かな時期を迎えられることを願っております。共に学び合いましょう。みなさまの参加を心よりお待ちしております。

5月11日(土)

テーマ1
精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築における私たち(精神保健福祉士)の役割
〜医療と福祉―退院後生活環境相談員と地域援助事業者が連携した退院支援研修〜

テーマ2
実践を見える化する方法を学ぼう〜クライエントの全人的理解をめざして〜

テーマ3
ソーシャルワーカーのための災害支援研修

5月12日(日)

テーマ4
精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築における私たち(精神保健福祉士)の役割
〜互いに理想を語り、仲間とつながり、地域移行をしっかり進めよう〜

テーマ5
働くことを支える〜産業精神保健分野のPSW養成講座 PartU 〜

テーマ6
実習指導者フォローアップ研修〜実習指導の質を高めよう〜

プログラム

テーマ1
精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築における私たち(精神保健福祉士)の役割
〜医療と福祉―退院後生活環境相談員と地域援助事業者が連携した退院支援研修〜

 退院後生活環境相談員と地域援助事業者は「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」の重要な役割を担います。

 本テーマでは、「精神保健福祉士のための退院後生活環境相談員ガイドライン」を活用し、入院時からのアセスメント、地域援助事業者と連携しての退院支援の方法を学び、退院後生活環境相談員の役割や視点を改めて確認する機会とします。また本テーマは、都道府県協会等で研修を実施する際のプログラム提供を兼ねる内容です。

※翌日開催のテーマ4と連続企画であり(単独参加も可)、両日の参加をお勧めします。

敬称略
★本協会 精神医療・権利擁護委員会
☆本協会 地域生活支援推進委員会・?助言者
♪本協会 権利擁護部長


09:30 開講式・オリエンテーション(10分)(受付開始 9:15〜)

09:40 講義1「退院後生活環境相談員の現状と求められるもの」(30分)
     講師:尾形多佳士(さっぽろ香雪病院)♪

10:10 講義2「精神医療保健福祉の現状と課題〜精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築と精神保健福祉士の役割〜」(60分)
     講師:岩上洋一(NPO法人じりつ)?

11:10 休憩(10分)

11:20 演習1「入院時の業務、面接とアセスメント」(70分)
     演習講師:増田喜信(三方原病院)★

12:30 昼休み(60分)

13:30 演習2「退院に向けて」(70分)
     演習講師:三溝園子(昭和大学附属烏山病院)★
            中村 穣(南アルプス市障害者相談支援センター)★

14:40 休憩(10分)

14:50 演習3「医療保護入院者退院支援委員会のロールプレイ」
     演習講師:岡安 努(やたの生活支援センター)★ (70分)

16:00 講義3「退院後生活環境相談員と地域援助事業者が大切にしたい視点」(30分)
     講師:岩尾 貴(社会福祉法人朋友会)★
         徳山 勝(半田市障がい者相談支援センター)☆

16:30 シェアリング(15分)

16:45 閉講式(−17:00)

<終了後、SW研修・全テーマ合同懇親会予定>



テーマ2
実践を見える化する方法を学ぼう〜クライエントの全人的理解をめざして〜

 私たちPSWは精神障害者等を対象とした実践を日々展開していますが、自己研鑽や専門職としての周知、多領域の専門家との連携などを進めていくためには、その実践の成果を発信していくことが必要だと考えます。また、実践知を見える化したいという意欲をもっている人も少なくないでしょう。しかし、大学を出て早○年・・・卒論以来、調査研究とはすっかりご無沙汰という方も多いのではないでしょうか。そこで、本テーマでは基礎的な研究の手法について、グループワークなどを用いながら楽しく学んでいきます。ぜひ奮ってご参加ください。

敬称略
★本協会 学会誌投稿論文等査読小委員会


09:40 開講式・オリエンテーション(10分)(受付開始 9:25〜)

09:50 講義1「研究とは何か−研究の基礎的枠組みの提示−」(35分)
講師:岩崎 香(早稲田大学人間科学学術院)★

10:25 講義2「文献研究の方法」(20分)
講師:山口創生(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所)★

10:45 休憩(10分)

10:55 講義3「質的研究の概要と実例」(40分)
講師:松本すみ子(東京国際大学)★

11:35 講義4「量的研究の概要と実例」(60分)
講師:山口創生(再掲)

12:35 昼休み(60分)

13:35 グループワーク1「量的データを読み解き、まとめる」(90分)
講師:山口創生(再掲)

15:05 休憩(10分)

15:15 グループワーク2「インタビューデータを読み解き、まとめる」(90分)
講師:坂本智代枝(大正大学)★

16:45 閉講式(−17:00)

<終了後、SW研修・全テーマ合同懇親会予定>



テーマ3
ソーシャルワーカーのための災害支援研修

 昨今、全国で災害が発生しており、災害支援体制の構築や備えの重要性が各地で再確認されています。
 支援や受援の知識を持つことはソーシャルワーカーとして必要なことであり、またそれが備えにつながります。本テーマでは、我々が身につけておくべき災害支援の知識と技術を習得するとともに、普段からどのような備えをすべきか、災害時にどのような行動をとるべきかについて学びます。

 プログラムを通して実践対応力を身につける機会にして頂きたいと思います。

敬称略
★本協会 組織強化・災害支援体制整備委員会


10:00 開講式・オリエンテーション(10分)(受付開始 9:45〜)

10:10 講義1「被災地支援活動概論」(80分)
講師:松田聡一郎(ふくしま心のケアセンター)★

11:30 演習1「受講動機の確認・共有」(30分)

12:00 昼休み(60分)

13:00 講義2「ソーシャルワーカーの災害支援活動」(40分)
講師:長谷 諭(宮城県立精神医療センター)★

13:40 講義3「災害支援活動において知っておくべきこと」(40分)
講師:山村 哲(なるかわ病院)★

14:20 休憩(5分)

14:25 演習2「災害時、平常時に必要な知識について」(140分)

16:45 閉講式(−17:00)

<終了後、SW研修・全テーマ合同懇親会予定>



テーマ4
精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築における私たち(精神保健福祉士)の役割〜互いに理想を語り、仲間とつながり、地域移行をしっかり進めよう〜

 政策として「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」が打出され、障害福祉計画等には成果目標が掲げられました。私たち精神保健福祉士には「誰もが安心して自分らしく暮らすこと」を目指した具体的なアクションが求められています。このテーマでは所属・立場、キャリア等幅広く参加者を募り、時の流れを掴み、互いに想いを共有しつつ地域移行を進める私たちの役割を再認識し、アクションへの足掛かりを探します。

※前日開催のテーマ1と連続企画であり(単独参加も可)、どちらも参加することでさらに理解が深まります。

敬称略
★本協会 地域生活支援推進委員会・?助言者
 ☆本協会 精神医療・権利擁護委員会


09:40 開講式・オリエンテーション(10分)(受付開始 9:25〜)

09:50 講義1「精神保健福祉士の生業、資格化の背景」(60分)
     講師:門屋充郎(十勝障がい者総合相談支援センター)?

10:50 休憩(10分)

11:00 講義2「権利支援としての地域移行支援と精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」(60分)
     講師:岩尾 貴(社会福祉法人朋友会)☆

12:00 昼休み(60分)

13:00 講義3「地域包括ケアシステムの構築における精神保健福祉士の実践」(60分)
     進行:金川洋輔(サポートセンターきぬた)★
     実践報告:
      徳山 勝(半田市障がい者相談支援センター)★
      波田野隼也(青森市保健所)★
      増田喜信(三方原病院)☆

14:00 休憩(15分)

14:15 演習「地域包括ケアシステムの構築における役割を考えよう〜互いに理想を語り、仲間とつながり、地域移行をしっかり進めよう〜」(135分)
     進行:地域生活支援推進委員会

16:30 研修総括(15分)

16:45 閉講式(−17:00)



テーマ5
働くことを支える〜産業精神保健分野のPSW養成講座 PartU 〜

 労働安全衛生法の改正によりストレスチェック制度が始まり、本協会では精神保健福祉士対象の実施者研修も開催しています。

 働き方改革の推進を背景に、職域のメンタルヘルスの現場で、個別相談から職場環境改善等までを幅広く担う、産業保健分野で働く精神保健福祉士も増えてきました。産業で求められる基礎知識から技術、先駆的な実践事例や、精神保健福祉士の役割を法学のエキスパートから学ぶ講義、演習等盛りだくさんの基礎講座です。

 働く人の健康と働く環境を支えるソーシャルワークについて学び、ご自身の可能性も広げてみませんか。

 ※PartTのご受講がなくても、ご参加いただけます。

敬称略
★本協会 分野別プロジェクト「産業精神保健」


09:20 開講式・オリエンテーション(10分)(受付開始 9:05〜)

09:30 講義1「産業精神保健(概論)」(60分)
     講師:真船浩介(産業医科大学)★

10:30 休憩(10分)

10:40 シンポジウム「産業精神保健福祉の様々な取り組み(実践紹介)」(100分)
     シンポジスト:
      重山三香子(ウェルネス・コミュニケーションズ(株))★
      風間洋子(神田東クリニック)★
      伊井統章((株)Associa)
     ファシリテーター:重山三香子(再掲)

12:20 昼休み(70分)

13:30 講義2「産業分野で精神保健福祉士が押さえておくべきこと」(90分)
     講師:三柴丈典(近畿大学法学部教授)

15:00 休憩(10分)

15:10 演習 事例検討 (95分)
      演習講師:脊尾大雅(秋葉原社会保険労務士事務所)
             春日未歩子((株)ジャパンEAPシステムズ)★

16:45 閉講式(−17:00)



テーマ6
実習指導者フォローアップ研修〜実習指導の質を高めよう〜

 皆さんは、どのような精神保健福祉士を育てたいと思っていますか? なかでも実習は、未来の精神保健福祉士に大きな影響を与える機会と言えます。そこで、実習指導に携わった経験が少しでもある方を対象に、より質の高い実習指導が行えるためのフォローアップ研修を企画しました。本テーマでは、ソーシャルワーカーである精神保健福祉士の育成について考え、実習スーパービジョン、実習指導計画、実習評価について、講師の具体的な実例を取り上げつつ、講義と演習を織り交ぜながら進めていきます。多くの方のご参加をお待ちしております。

敬称略
★本協会 研修企画運営委員会
♪副研修センター長


09:30 開講式・オリエンテーション(10分)(受付開始 9:15〜)

09:40 講義・演習1「私たちはどのような精神保健福祉士を育てていきたいか」(80分)
     講師:田中和彦(日本福祉大学)★

11:00 休憩(10分)

11:10 講義・演習2「実習スーパービジョンの実際」(80分)
      講師:山田 伸(青森県立保健大学)★

12:30 昼休み(60分)

13:30 講義・演習3「実習指導計画とオリエンテーションの活用法」(80分)
     講師:岡本秀行(川口市保健所)♪

14:50 休憩(10分)

15:00 講義・演習4「あなたの実習評価をみつめてみましょう」(80分)
講師:小沼聖治(聖学院大学)★

16:20 まとめ(15分)

16:35 閉講式(−16:50)

※全テーマともにプログラム内容及び講師は変更となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※プログラムのご勤務先名は、すべて2018年12月15日現在の情報です。



日程等一覧

日程 会場 締切 データ抽出日 結果投函日
2019年
5月11日(土)
12日(日)
ビジョンセンター田町外部リンク
(東京都港区芝5-31-19)
JR山手線・京浜東北線「田町駅」 徒歩2分ほか
3月24日(日) 3月26日(火) 4月3日(水)

★構成員の皆様へ/結果通知は本協会からの郵送物と同じ送付先にお届けします。また参加者名簿も、協会が保有している構成員データにて作成しますので、変更がある方は「データ抽出日の前日」までに変更届をお送りください。とくに送付先を「ご自宅」にされている方は、所属・勤務先データが古い場合がありますので、ご留意ください。

開催概要

1.定員

 各50名(先着順。定員になり次第締切)

2.対象

 次のいずれかに該当する方。

  1. 本協会構成員(必要な会費の納入)
  2. 非構成員(ソーシャルワーカー)
  3. 精神保健福祉士をめざす学生

3.費用

項目 構成員 非構成員 学生
受講料 5,000円 7,500円 3,000円
懇親会費(オプション) 4,000円    
 補足 ★上記費用区分は研修当日時点の立場を基準とします。
★懇親会は、ご希望によりお申込みください。 

4.お申込方法

  1. 「受講申込書」を個人ごとに本協会までFAXしてください(原本保管のこと)。「事前お伺い」は任意です。お出しになる方は申込書と共にFAXをお願いします。
  2. 研修に係る費用は、受講証と共に送付する払込書にて所定の期限までにご送金ください。
 チラシ  開催案内 PDF/570KB -
申込書 PDF/300KB WORD/150KB
事前お伺い(任意提出) PDF/120KB WORD/80KB

5.変更・受講取消

  1. 変更、取消のご連絡は、各自保管の申込書(原本)を訂正のうえ、改めてFAXしてください。
  2. 原則として受講証送付後の受講取消及び受講費のご返金はできません。受講費納入後の取消の場合は、研修終了後に当日資料を送付します。

6.その他

  1. 受講者名簿を作成します。名簿には受講者全員のお名前・都道府県名を掲載いたしますが、勤務先名・勤務先所在地・TEL・FAXの掲載の可否は申込書にてお知らせください。
  2. 本研修ではお弁当および宿泊のご用意はありません。
  3. 災害保険等は各自ご加入ください。

申込先

「ソーシャルワーク研修2019」係
〒160-0015 東京都新宿区大京町23-3 四谷オーキッドビル7F
公益社団法人日本精神保健福祉士協会
TEL.03-5366-3152 FAX.03-5366-2993 E-mail:office@japsw.or.jp(アットマークを半角にしてください)