日 時/2009年11月14日(土)、15日(日)
会 場/味覚糖UHA館・東京(東京都港区浜松町1丁目26-1味覚糖UHA館/JR 浜松町駅 北口から 徒歩5分)
参加費/構成員(2日10,000円、1日5,000円)、非構成員(2日15,000円、1日7,500円)、学生(2日6,000円、1日3,000円)
※学生のうち、2009年度(第10回)精神保健福祉士全国統一模擬試験(本協会主催)申込者は特別割引あり。
定 員/各50人
※PDFファイルをご希望の方は、次をクリックしてください。 開催案内:(570KB)、申込書:(200KB)、申込書:(100KB)
かつて長期入院中の精神障害者の退院・社会復帰を進める専門職の必要性から国家資格化された精神保健福祉士は、今や国民の多様な心の問題にかかわる支援者としての位置を確立しつつあります。統合失調症で長期在院する方々へ丁寧にかかわりながら築いてきた精神科ソーシャルワーカーの理念を大切にしつつ、新領域に実践の場を持つ精神保健福祉士も増加しています。
そこで、“ソーシャルワーク研修2009”と題した課題別研修では、多様な領域の中から「認知症疾患を持つ方への支援」「アルコールなどアディクションを持つ方への支援」「自殺予防の観点からの支援」の3本のテーマを企画しました。また、オムニバス研修として「精神科ソーシャルワーカーの歩み」を実感できる企画も設定しました。
本研修会では、未来の精神保健福祉士である学生の皆さまにも現場の生の声を聞いていただき、リアルな精神保健福祉士を感じながら共に考えることも大切にしたいと思います。
それぞれのテーマでの基本的な知識・情報の収集や、支援における精神保健福祉士としての理念の再確認、仲間作り、明日への実践への英気を養う機会として、晩秋の2日間を過ごしてみませんか?
テーマ-1:認知症問題にかかわる精神保健福祉士〜認知症実践研修〜
高齢社会の進展に伴い増加している認知症高齢者への支援の担い手として、認知症疾患医療センターや専門病棟に精神保健福祉士が配属されるようになっています。また、認知症を有する方の自己決定を尊重した地域生活を支援する立場から、生活施設での精神保健福祉士の果たすべき役割は大きいといえます。本研修では、認知症高齢者に対するソーシャルワークの充実を図るため、かかわりの理念、生活支援の知識及び技術の充実を図ることを目的としています。
2009年11月14日(土)/1日目 |
12:30 開講式・オリエンテーション(受付開始 12:15〜) 12:40 講義「認知症高齢者のソーシャルワーク」(90分) 講師:荒田 寛(龍谷大学教授) 14:10 休憩(10分) 14:20 講義「認知症高齢者のソーシャルワーク実践の実際」(80分) 講師:岩崎 由美子(昭和大学附属烏山病院) 15:40 休憩(10分) 15:50 講義「認知症高齢者のソーシャルワーク実践の実際」(60分) 講師:岩尾 貢(日本認知症グループホーム協会副代表) 16:50 プレビュー 1日目の振り返り(〜17:00) |
11月15日(日)/2日目 |
09:00 講義・演習「認知症高齢者の理解と生活の捉え方」(150分) 講師:岩尾 貢(日本認知症グループホーム協会副代表) 11:30 昼休み(60分) 12:30 講義・演習「認知症高齢者の理解と生活の捉え方」(180分) 講師:佐々木 勝則(桜井の里施設長) 15:30 休憩(10分) 15:40 閉講式(〜16:00) |
アルコール関連問題は、飲酒を要因とする身体的・精神的・社会生活上の多様な問題のことで、その方や家族など周囲の人々の生活に困難や問題をもたらします。本研修では、こうした支援課題に日常的にかかわる精神保健福祉士として、問題の基本的知識を得て、相談・介入のポイントを理解することをはじめ、本人や家族への支援、他の嗜癖問題を持つ方への援助について、実践的に学びます。
日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会より推薦を受けたベテラン講師による、アルコール関連問題の支援に関する基礎的な知識や介入方法の研修です。
2009年11月14日(土)/1日目 |
10:00 開講式(受付開始 9:45〜) 10:15 講義1「アルコール関連問題の理解と相談介入のポイント」(120分) 講師:藤田さかえ(独立行政法人久里浜アルコール症センター) 12:15 昼休み(60分) 13:15 講義2「アルコール関連相談と社会資源の活用」(90分) 講師:岡崎 直人(さいたま市こころの健康センター) 14:45 休憩(15分) 15:00 演習1「アルコール関連問題への相談(1)」(90分) 16:30 翌日のオリエンテーション(〜16:40) |
11月15日(日)/2日目 |
09:00 講義3「アルコール関連問題における家族支援」(90分) 講師:小関 清之(医療法人社団 木の実町診療所) 10:30 演習2「アルコール関連問題への相談(2)」(90分) 12:00 全体会〜グループ報告と講評〜(30分) 12:30 閉講式(〜12:45) |
テーマ-3:自殺予防対策における相談支援および連携のあり方に関する支援者研修〜生きることの支援〜
私たちは、精神障害者支援における日常的実践の中で、自殺リスクのある方への支援をも意識して行ってきています。しかし、昨今、社会問題化している自殺者の増加に伴い、本研修では、新たに展開されている都道府県や国レベルでの事業内容を理解し、また自死遺族への支援も視野に入れたソーシャルワーク実践を学び直すことでより幅広い支援を展開することをめざします。
2009年11月14日(土)/1日目 |
09:30 開講式(受付開始 9:15〜) 09:45 講義「自殺予防対策について」(60分) 講師:竹島 正(自殺予防総合対策センター長) 10:45 休憩(15分) 11:00 講義「自死遺族支援について」(90分) 講師:山口 和浩(NPO法人自死遺族支援ネットワークRe代表) 12:30 昼休み(60分) 13:30 講義「自殺未遂者への支援について」(60分) 講師:山家 健仁(岩手医科大学) 14:30 休憩(15分) 14:45 実践報告「自殺未遂にかかわるソーシャルワーク実践報告」(60分) 講師:坂下 智恵(青森県立保健大学)、洗 成子(愛誠病院) 15:45 報告を受けての自由討議(45分) 16:30 閉講式(〜16:45) |
私たち精神保健福祉士は、精神障害を持つ方も自分で決めた自分らしい生活を送ることができるよう、自己決定の尊重を基本としながら支援してきた「精神科ソーシャルワーカー(=PSW)」としての長い歴史の上に現在の職業的立場を築いてきました。1964年、88名のPSWで発足した日本精神医学ソーシャルワーカー協会は、現在7,000人近い会員を有する専門職団体となりました。
日本に誕生した当時のPSWは、精神科医療チームの一員として、長期入院中の精神障害者の社会復帰を支援する目的で、主として精神科病院に勤務していました。その後、リハビリテーション機関や社会復帰施設へ広がり、現在は狭義の精神障害のみならず、メンタルヘルス課題を有する人々への幅広い支援領域にも職場を広げてきています。
このオムニバス研修では、PSWとして変わらずに持ち続ける理念を共有しながら職業現場を拡充し、成長・発展している現場PSWのさまざまな実践報告を受け、自分たちの仕事に夢と希望と自信を持って歩み続ける英気を養うことを目的としています。
魅力ある中堅・ベテランPSWの「生」の声を存分にご紹介します。
11月15日(日)/1日目 |
09:30 開講式(受付開始 9:15〜) 09:45 講義1「医療機関の精神保健福祉士」(75分) 講師:中住 孝典(東京青梅病院) 11:00 休憩(10分) 11:10 講義2「地域生活を支援する精神保健福祉士」(75分) 講師:白石 直己(社団法人やどかりの里) 12:25 昼休み(55分) 13:20 シンポジウム「多様な領域での精神保健福祉士の実践 〜メンタルヘルス・学校での支援など」(120分) シンポジスト:中住 孝典、白石 直己、 山本 由紀(遠藤嗜癖問題相談室)、名城 健二(沖縄大学) コーディネーター:上田 幸輝(本協会研修企画運営委員/アンダンテ) 15:20 休憩(10分) 15:30 意見交換(60分) 16:30 閉講式(〜16:45) |
各50名(定員になり次第、締切ります)
[必須] 参加費 構成員(2日10,000円、1日5,000円)、非構成員(2日15,000円、1日7,500円)、学生(2日6,000円、1日3,000円)
★学生のうち、本協会主催による「2009年度(第10回)精神保健福祉士全国統一模擬試験」に申し込んだ方は、模試申込者特別価格(2日:4,000円、1日:2,000円)にてご受講いただけます。
[選択] 懇親会費 5,000円 お弁当1,050円/1日 全資料1,000円★★
★★選択された研修資料は、参加費に含まれていますが、その他の3つのテーマの研修資料も希望される方は、オプションにてお申込みください。4つのテーマすべての研修資料が入った資料をお渡しします。
本協会の個人情報方針および規程に基づき、個人情報の取得・利用を適切に行います。本研修申し込みで得た個人情報は、本研修実施に伴う書類発送、研修評価に伴う調査に用い、この利用目的の範囲を超えて取り扱うことはありません。この範囲を超えて利用する場合は、本人の同意を得た上で行います。