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希望する一人暮らし等生活に向けた支援等を提供するグループホーム活用ハンドブック(2024年12月)
公益社団法人日本精神保健福祉士協会 発行
公益社団法人日本精神保健福祉士協会 2024年度日本財団助成事業ハンドブック作業部会 編集
※本ハンドブックは、2024年度日本財団の助成を受けて作成いたしました
ハンドブックデータ
はじめに(ハンドブック本文から引用)
ご本人にとって、グループホームはどんな場所ですか? 地域の中で、グループホームはどんな存在ですか?
この冊子を手に取られたあなたは、ご本人の希望する生活の実現にとって、グループホームをどのように考えていますか?
障害者総合支援法の改正(令和4年12月)では、グループホームの支援内容に「一人暮らし等を希望する利用者に対する支援や退居後の一人暮らし等の定着のための相談等の支援が含まれること」が明確化されました。これらの支援は、障害福祉サービス等の報酬改定(令和6年4月)で、加算として評価され、ソーシャルワークの専門職(精神保健福祉や社会福祉士)のサービス管理責任者の配置が加算の算定要件となる内容もできました(P.2図参照)。
ソーシャルワーカーであるあなたは、このような状況や制度変化を踏まえ、グループホームをどのように捉えなおし、ご本人の生活にどのような視点で活かしていきますか? また、活用を進めるために地域でどのようなことが必要でしょうか?私たちは、このようなことを考える際のヒントになることを願って本誌を作成しました。
グループホームをより良く活用していくことは「にも包括」の構築や地域生活支援拠点等の機能の充実など、地域全体の在りようについて考えることとも関係します。何より、お一人おひとりが、どのような暮らしを望まれるか、意思決定の支援を推進していく視点が重要になります。
そのため、普段グループホームに直接関わっている・いないに関わらず、ソーシャルワーカーとして、今回の法改正を契機としながら、本人中心の支援を推進し、グループホームの活用を含めた今後の地域づくりへとつなげていく実践が求められます。
この冊子がグループホームでの一人暮らし等へ向けた支援の実際の場面において、あるいは、地域移行を進める協議会等での議論の活性化に役立つことができれば幸いです。
ハンドブック作業部会一同