編集:公益社団法人日本精神保健福祉士協会 「精神保健福祉士業務指針」委員会
発行:公益社団法人日本精神保健福祉士協会
2019年11月
この『精神保健福祉士業務指針を活用した日常業務点検ワーク』は、精神保健福祉士のみなさんが職場の日常業務を通して専門性を意識し、確認するために作った教材です。2014年に発行された『精神保健福祉士業務指針及び業務分類(第2版)』(以下「業務指針」という。)を活用しながら、精神保健福祉士ならどなたでも使っていただくことができます。
精神保健医療福祉の現場は、制度施策の影響を受け、日々変化し続けています。当然のごとく私たち精神保健福祉士の日常業務も影響を受けています。組織状況に応じた業務の拡大や多様化、さらにスピード化や分業化が進み、目の前の業務に追われる日々を送っている精神保健福祉士も少なくないでしょう。
また、組織から求められる業務に違和感を抱きつつも、専門職であると同時に組織の一員である状況にジレンマを感じつつ、悩み、迷いながら日常業務を展開していることもあると思います。私たち「精神保健福祉士業務指針」委員会は、そのような状況にある精神保健福祉士のみなさんが専門職としての自覚と自負をもって働き続けることを応援すべく、業務指針を活用した研修や教材開発を行ってきました。
この教材は、2017年12月10日に開催されたソーシャルワーク研修「ソーシャルワークの視点から日常業務を再構築しよう〜『精神保健福祉士業務指針』を活用した専門性の確認〜」の内容をもとに、お一人でも、職場の同僚・先輩後輩同士でも使えるようにワークの手順とポイントを示しています。
この教材の目的は以下の2点です。
(1) 日常業務を精神保健福祉士の価値、理念、包括的視点に基づいて捉える枠組み(フレーム)を身につける。 →【ワーク1 基礎編】
(2) 枠組み(フレーム)をもとに、職場の日常業務を精神保健福祉士の業務として捉え、展開することができるようになる。 →【ワーク2 応用編】
みなさんが日々何気なく行っている日常業務について、一度立ち止まって振り返り、精神保健福祉士が行う意味について改めて考えてみませんか。この教材はそのお手伝いができると思います。業務指針を活用し精神保健福祉士が大切にしているソーシャルワークの価値、理念、包括的視点を再確認することで、日常業務の捉え方が変わってくるでしょう。そして、それらを踏まえて日々の日常業務を展開することにより、精神保健福祉士の専門性を発揮することができるようになるでしょう。
ぜひ、この教材を積極的に使用し、日々の業務の振り返りや自己研鑽、職場内教育、業務マニュアルの見直しなどにご活用ください。
精神保健福祉士業務指針を活用した日常業務点検ワーク | (PDF/595KB) | |
教材の目的 本教材の対象 本教材の構成 業務指針における「業務」の定義 <ワーク1 基礎編> <ワーク2 応用編> |
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ワーク1 基礎編 | ||
ワークシート | (PDF/90KB) | |
ワーク2 応用編 | ||
ワークシート 【個人・集団に対する業務】 | (PDF/75KB) | |
ワークシート 【専門職としての業務】 | (PDF/75KB) | |
ワークシート 【所属機関に対する業務】 | (PDF/75KB) | |
ワークシート 【地域に対する業務】 | (PDF/75KB) | |
ワークシート 【社会に対する業務】 | (PDF/75KB) |
「精神保健福祉士業務指針及び業務分類(第2版)」(2014年9月)
「精神保健福祉士業務指針」講師養成研修・共通教材(2017年3月)
担当理事 | 渡辺 由美子 | (市川市身体障害者福祉センター/千葉県支部) |
委員長 | 岩本 操 | (武蔵野大学/東京都支部) |
副委員長 | 赤畑 淳 | (立教大学/埼玉県支部) |
委員 | 浅沼 充志 | (花巻病院/岩手県支部) |
岡本 亮子 | (さいたま市教育委員会/埼玉県支部) | |
栗原 活雄 | (こころのクリニックなります/東京都支部) | |
坂入 竜治 | (武蔵野大学/東京都支部) | |
鹿内 佐和子 | (目白大学/東京都支部) | |
鈴木 あおい | (メンタルケア協議会/東京都支部) | |
古市 尚志 | (浅香山病院/大阪府支部) | |
助言者 | 古屋 龍太 | (日本社会事業大学大学院/東京都支部) |