精神保健福祉士の教育養成過程(以下「教育養成過程」という。)において、現場での実習は必須条件であり、また質の高い実習を享受できることは、その後の精神保健福祉士としての業務への反映や、自身の専門性の醸成に強い影響を及ぼす。対人支援の専門職として求められるものは何か、教育現場だけではなく実習現場で深め気づいていくことが重要である。
教育養成過程においては、教育カリキュラムの整理、さまざまな養成コースの整理と整合性付け、教育機関と実習現場との連携、実習指導の充実と質の均一化など幾多の課題を抱えている。
精神保健福祉士を構成員とする社団法人日本精神保健福祉士協会では、教育研究部研修委員会内に精神保健福祉士実習対策プロジェクト(以下「プロジェクト」という。)を設置し、教育養成過程における実習の現状を把握し、実習指導者の資質の向上を図るとともに、実習における課題の整理と課題解決のための方向性の示唆を行うことを目的に調査研究を行い、その結果について報告書としてまとめた。調査研究に際して用いた集積データの数量については充分とはいいがたいが、プロジェクトで想定した精神保健福祉士実習現場の状況が反映されているものと考える。
この報告書が、精神保健福祉士実習の更なる充実に向けての一助となれば幸いである。
最後に、本調査研究事業にご助成いただいた財団法人みずほ福祉助成財団に深く感謝申しあげるものである。
2006年3月
精神保健福祉士実習対策プロジェクト
責任者 木下 了丞
はじめに(PDF/65KB)
もくじ(PDF/30KB)
<第T部>「精神保健福祉士教育養成課程における実習の指標に関する調査研究」の結果−「精神保健福祉士実習に関するアンケート」の集計及び解析−
1.アンケートの概要(PDF/52KB)
2.単純集計の報告(PDF/1MB)
3.自由記述(PDF/1.25MB)
4.基本統計に基づく質的分析(PDF/800KB)
5.集計資料(PDF/2.25KB)
6.まとめと課題、参考文献(PDF/225KB)
<第U部>「精神保健福祉士実習に関するアンケート」関係資料
1.アンケート用紙、2.アンケート回答用紙(PDF/450KB)
<第V部>シンポジウム「精神保健福祉士実習について考える」
1.シンポジウムの記載にあたって、2.シンポジウム「精神保健福祉士実習について考える」の報告(PDF/2MB)
奥付(PDF/40KB)
<責任者>
木下 了丞(飯塚病院)
<委 員>
河野 健児(西南女学院大学 保健福祉学部 福祉学科 助教授)
佐藤 眞子(乙金病院)
田 卓実(愛和社会復帰センター)
中尾 泰恵(乙金病院)
西原 尚之(福岡県立大学 社会福祉学科 助教授)
山之内 輝美(筑紫女学園大学 短期大学部 幼児教育科 助教授)
山本 真理子(飯塚記念病院)
吉武 順一(飯塚病院)
<協力研究者>
焼山 和憲(西南女学院大学 保健福祉学部 看護学科 助教授)
原田 直樹(社団法人北九州市障害福祉ボランティア協会 コーディネーター)
岩下 雅子(福岡保護観察所 社会復帰調整員)
※役職等は2006年3月31日現在です。
※本プロジェクトは2005年度をもって終了しました。