<2017/03/15>
日本の福祉が今、大きく変わろうとしています。従来の制度別や分野ごとの縦割りを超え、今後は分野横断的・全世代対応型の包括的な支援や、「支え手・受け手」という関係を超えた住民や地域の多様な主体がつながりあいながら「地域共生社会」の実現を目指す方向が示されました(「地域共生社会」の実現に向けて(当面の改革工程)2017年2月、厚生労働省)。
確かに私たち精神保健福祉士は、既に日々の実践の中で子どもから高齢者にわたる多様な世代への支援や、制度ごとに分かれている分野を横断した複雑な課題の解決に取り組む機会が増えてきています。多様な福祉課題・メンタルヘルス課題を抱える家庭や個人の増加が、その背景にあるのでしょう。そして、この傾向は今後ますます加速度を上げていくと予測されます。また、予防的な支援の強化も必要です。誰もが安心して暮らしていくことのできる地域づくりが必要となるでしょう。
では、私たち精神保健福祉士は、ソーシャルワークの主たる専門職として、こうした社会や地域住民の期待にどのように応えていけばよいのでしょうか?この勉強会では、「新福祉ビジョン」に端を発した一連の国の公表の理解を深めながら、今後、精神保健福祉士をはじめとするソーシャルワーカーが担う期待や果たすべき役割、そして、それに応えうる力量の形成方策を考えます。
【日時】
2017年6月18日(日) 15時〜17時(受付14時40分〜) ★YouTubeからライブ動画配信いたします。
【会場】
大正大学 711教室(7号館1階)(東京都豊島区西巣鴨3−20−1)
【プログラム】(敬称略)
14:40 受付開始
<司会>松本 すみ子(東京国際大学人間社会学部教授・公益社団法人日本精神保健福祉士協会理事)
15:00 開会あいさつ、趣旨説明
15:05 講演「地域共生社会の実現とソーシャルワーク」
[講師]原田 正樹(日本福祉大学社会福祉学部教授)
16:05 対談「どうなるソーシャルワーク専門職、どうする精神保健福祉士」
原田 正樹(同上)
柏木 一惠(公益社団法人日本精神保健福祉士協会会長)
16:45 質疑応答
16:55 まとめ
【参加費】
無料
【定員】
200人(手話通訳有)
【申込方法】
参加申込みフォームから、またはチラシ掲載の「参加申込書」(FAX送信)にてお申込みください。
※参加券等はお送りいたしませんので、当日、受付にてお名前をお伝えください。ご参加いただけない方々には事務局よりご連絡いたします。
【申込締切日】※定員になりましたので申込みを締め切りました(2017/05/22)。
2017年6月4日(日)※定員になり次第、締め切らせていただきます。
【問い合わせ】
公益社団法人日本精神保健福祉士協会 事務局
(電話)03-5366-3152 (FAX)03-5366-2993 (Eメール)office@jamhsw.or.jp
<講師紹介>原田 正樹氏
長野県生まれ。明治学院大学卒業後、重度身体障害者療護施設、特別養護老人ホームで勤務の後、日本社会事業大学大学院修了。横浜国際福祉専門学校、日本社会事業大学、東京国際大学を経て、現在、日本福祉大学教授、放送大学客員教授。(博士・社会福祉士)
各自治体の審議会等委員や政府の委員等も数多く務める。厚生労働省「地域における住民主体の課題解決力強化・相談支援体制の在り方に関する検討会(地域力強化検討会)」座長。著書(共編著)に『地域福祉の学びをデザインする』『地域福祉の基盤づくり』『社会福祉研究のフロンティア』など多数。
[主催]公益社団法人日本精神保健福祉士協会 一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟 一般社団法人日本精神保健福祉学会