お知らせ

<2015/07/15>

【イベント】「障害年金の格差問題に関するシンポジウム」のご案内

 昨年、障害基礎年金の裁定においての地域間格差の問題が新聞報道されて以来、厚生労働省でも実態調査を行っています。また、特に地域間格差が大きいとされる、精神・知的障害の問題については今年2月から「精神・知的障害に係る障害年金の認定の地域差に関する専門家検討会」(以下「検討会」という。)を開催し、問題点の整理と改善策についての議論が行われています。この検討会と並行して、厚生労働省は地域間格差の解消に向けて、各都道府県単位で行っている障害基礎年金の認定業務を全国9ブロックに再編し認定システムの変更等を行おうとしています。

  精神障害者にとって所得保障の大きな柱となっている障害年金制度ですが、格差問題の解消には、認定基準の問題や認定委員の体制、相談や請求手続きの窓口となっている市町村担当課や年金事務所の職員体制と質の担保、障害年金診断書を作成する医師への研修不足等、現状起きている問題点の全容を明らかにし、その対応を考えていくことが必要不可欠と考えます。現状の問題を明らかにすることなしに今のような議論で格差是正を行おうとすれば引き締めにつながりかねず、所得保障制度としての後退になりかねない事態です。

 そこで本協会として、構成員をはじめ広く参加を呼びかけたシンポジウムを開催し、この問題についての理解を深め、所得保障の実現という観点から、改善の要求を行っていくための機会としたいと考えています。

 多くの皆さまのご参加をお待ちしています。


「障害年金の格差問題に関するシンポジウム」案内チラシ[PDF:602KB

【日時】
  2015年10月4日(日) 13時30分〜16時30分(受付13時〜) ※手話通訳付き

【会場】
 全国家電会館 5階 講堂・ホール(東京都文京区湯島3丁目6番地1号)

【内容】

○基調講演「格差問題の本質と取り組むべき課題(仮題)」
 [講師]高橋 芳樹 氏(精神障害年金研究会代表、元社会保険事務所職員)

○シンポジウム「障害年金の格差問題への対応(仮題)」
 [シンポジスト]
  青木 聖久 氏(日本福祉大学福祉経営学部教授、精神・知的障害に係る障害年金の認定の地域差に関する専門家検討会委員)
  高橋 芳樹 氏(同上)
  山口 多希代 氏(医療法人財団青溪会 駒木野病院・精神保健福祉士)
 [コーディネイター]
  木太 直人(本協会常務理事)

【参加費】
 ◇本協会構成員・学生会員・賛助会員、障害のある方:無料
 ◇上記以外の方:500円 ※当日、受付にてお支払いください。

【定員】
 200人 

【申込方法】
 参加申込みフォームから、またはチラシ掲載の「参加申込書」(FAX送信)にてお申込みください。
 ※参加券等はお送りいたしません。当日、受付にてお名前をお伝えください。定員を超え、ご参加いただけない場合には事務局よりご連絡いたします。

【申込締切日】
 2015年9月16日(水)→9月29日(火) ※事前の受付は終了いたしました。若干お席に余裕があることから、事前申込をしていない方も当日参加可能です。ただし、満席となった場合に立ち見となる可能性もあることをご了解ください。

障害をお持ちで、情報保障等の配慮が必要な方の場合は、準備等がございますのでお早目のお申込みにご協力ください。また、その際ご希望に添えない場合もございますことをご了承ください。

【問い合わせ】
 公益社団法人日本精神保健福祉士協会 事務局
 (電話)03-5366-3152 (FAX)03-5366-2993 (Eメール)office@jamhsw.or.jp


高橋芳樹氏のプロフィール  

 元社会保険事務所職員。在職中より組合の年金講師団の一員としてさまざまな勉強会の講師を行ってきている。
 また、精神保健福祉士との出会いをきっかけに財団法人全国精神障害者家族会連合会(当時)のリハビリテーション会議や無年金障害者をなくす会の勉強会・活動支援などに深くかかわり、精神障害者への高い関心を持ち続けており、現在は「精神障害年金研究会」という精神障害者の年金権を守るために学習会・情報交換・研究を行うことを目的とした任意団体の代表者を務める。

【編著書】監修・編集高橋芳樹 精神障害年金研究会著『障害年金請求 援助・実践マニュアル』(中央法規出版 2013年5月発行)


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