*開催趣旨




 精神障害者に関する福祉施策が盛込まれ、精神保健法が“福祉法”としての位置づけをもった「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」が1995(平成7)年に改正され、早10年が経過しました。この間、障害者ケアマネジメントの推進や「精神保健医療福祉の改革ビジョン」「今後の障害保健福祉施策について(改革のグランドデザイン案)」が国の施策として打ち出され、2005(平成17)年7月には「心神喪失者等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」が施行されました。また、本年2006(平成18)年4月からは「障害者自立支援法」が施行されるなど、精神障害者を取り巻く状況は目まぐるしく変化してきています。そして同年4月、診療報酬改定もされました。

 当初これらの法律の施策は、精神障害者の保健・医療・福祉の充実がはかられ、精神障害者の人々が安心して医療や福祉サービスが受けられるものと期待していました。しかし、実際には診療報酬3.16%の引き下げによる医療機関の疲弊、医療費自己負担の増大、精神障害者の福祉サービスにおいては、利用できる社会資源が少なく、利用者による応益負担のもとサービスの選択肢は狭められ、精神障害者とその家族の生活が守られているどころか、混迷をきたしているのが実情です。

 このような状況の中で、私たち精神保健福祉士は“今、何をなすべきか!”精神障害者とその家族の生活が守られ充実していくために、日々の実践を振り返り、大いに語り、知恵を出し合いましょう!

 一人ひとりの力は無力でも、人と人とがつながり合い、ネットワークを広げていく中で力が結集し、きっと我々の夢につながっていくはずです。
 今回、全国大会を日本のど真ん中である名古屋で「かたろまい!つなごまい!夢〜今、わたしたちの可能性を求めて〜」をテーマとして掲げ、本協会構成員の資質向上、相互交流、また専門職団体として構成員の研鑽に努め、社会的貢献を果たすことを目的に開催いたします。 大会・学会の準備も行いました。6月の名古屋でお会いできることを、運営委員会一同また愛知の仲間、そしてホコシャチ君が楽しみにお待ちしています!

第42回 社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会/第5回 日本精神保健福祉学会
大会長・学会長 久保 修(医療法人八誠会 守山荘病院)

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