災害対策本部 メッセージ

東日本大震災から1年を迎えて

構成員の皆様へ

 本日、東日本大震災の発災から1年を迎えます。
 この度の大震災では地震と津波により、また原発事故による避難の途上で、多くの尊い命が奪われました。
 ここに震災により犠牲となられた方々に対し改めて哀悼の意を表し、心からご冥福をお祈りいたします。

 発災から1年を迎えて、全国の皆様へのご報告とお礼並びにお願いを一言申しあげます。

 本協会は3月12日に東日本大震災対策本部を設置し、この間構成員の皆さんの被害状況調査、被災地視察と支援先調整、本協会が行う災害支援活動に係る募金の呼びかけ、そして全国の構成員の皆さんの協力による派遣型被災地支援活動を行ってまいりました。

 被災自治体等の要請に基づき、4月から福島県いわき市、宮城県石巻市、福島県南相馬市、宮城県東松島市において継続的な支援活動を展開してきましたが、昨年の12月28日の東松島市における活動をもって、直接被災地に派遣を行う形の活動を終了いたしました。

 被災地に赴いていただいた方々、登録をしていただいたものの調整の関係で派遣が叶わなかった方々、活動を募金で支えていただいた方々、派遣者の留守を預かっていただいた職場や家族の方々、裏方として活動を下支えしてくれた事務局員、そして私たちの活動を受け入れていただいた保健師はじめ被災自治体の方々と住民の皆さんに心から感謝いたします。

 派遣型の支援活動は終了しましたが、被災地の復興はまだまだ遠く、さまざまな生活課題が住民の皆さんに重くのしかかっている状況です。本協会はソーシャルワーカーたる精神保健福祉士の専門職能団体として、来年度新たに「東日本大震災復興支援本部」を設置し、東北6県の支部と連携して、1年を経過した今、具体的なニーズをつかみながら、継続的、長期的な支援活動を行っていくこととしています。

 ここにお集まりの皆さまをはじめ、全国の構成員のご支援とご協力を今後も引き続きお願いして、「被災地のことを決して忘れない」ということを肝に銘じて取り組んでいきたいと思います。

2012年3月11日

社団法人日本精神保健福祉士協会
会長 竹中 秀彦


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