巻頭言 我が国の精神保健医療福祉のメルクマール(Merkmal)を求めて~精神保健福祉士の存在意義を問う~/塚本 哲司
第50回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会/第13回日本精神保健福祉士学会学術集会報告集
〔基調講演1〕鼎談/精神保健福祉士の50年~何が出来,何が出来なかったのか~/柏木 昭・大野 和男・柏木 一惠
〔基調講演2〕シンポジウム/我が国の精神保健医療福祉のMerkmalを求めて/岩崎 香・木村真理子・助川 征雄・田中 英樹・相川 章子
〔特別講演〕 改正精神保健福祉法と最近の精神保健福祉の動向について/北島 智子
〔分科会1〕
1 地域移行,地域定着に取り組む
2 災害支援,そして街づくりへ
3 こどもを支える
4 医療機関で取り組む
5 課題を探り,実践する
6 新しい人材を育てる
〔分科会2〕
1 地域生活を包括的に支える
2 専門性を磨く
3 多様な実践
4 当事者,家族を支える
5 多領域での課題に取り組む
6 暮らす,働くを支える
ポスターセッション
〔プレ企画〕
1 オープン・ダイアログ(開かれた対話)の可能性~10年後の精神保健医療福祉を見据えて~
2 共に考え共に歩むケアマネジメントのあり方~10年後の精神保健医療福祉を見据えて~
3 精神保健福祉士の業務評価と配置に関する診療報酬制度を考える~10年後の精神保健医療福祉を見据えて~
4 今日からはじめる事例検討~10年後の精神保健医療福祉を見据えて~
5 あらゆるライフサイクルの場面に関わる精神保健福祉士~市民生活へのアプローチ~
6 あらゆるライフサイクルの場面に関わる精神保健福祉士~権利擁護~
7 あらゆるライフサイクルの場面に関わる精神保健福祉士~「働く」へのアプローチ~
〔教育研修講座〕
1 受診前相談~精神科プレホスピタルケア~
2 新人さんいらっしゃい~教育で学んだこととそれをもとに現場で感じていることについて~
〔記念講演〕 谷中輝雄氏の歩み~ごく当たり前の生活を求めて~/増田 一世
〔市民公開講座〕 心の力~何が生きる力になるのか~/姜 尚中
〔大会報告〕 我が国の精神保健医療福祉のMerkmalを求めて~精神保健福祉士の存在意義を問う~/塚本 哲司・北森めぐみ・岩上 洋一
〔アピール〕第50回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第13回日本精神保健福祉士学会学術集会アピール
投稿規定
我が国の精神保健医療福祉のメルクマール(Merkmal)を求めて~精神保健福祉士の存在意義を問う~
第50回社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会/第13回日本精神保健福祉士学会学術集会 全国大会・学術集会長 塚本 哲司
公益社団法人日本精神保健福祉士協会設立50周年記念大会を,故谷中輝雄氏が「やどかりの里」の実践を始めた地で,県内の中堅および若手の精神保健福祉士の力によって開催できたことをうれしく思います.
さて本大会は,今後10年間で精神保健福祉士が目指すべき我が国の精神保健医療福祉のメルクマール(Merkmal)を明らかにすることを目指し,「ケースワークからソーシャルワーク,さらにソーシャルインクルージョンと展開するとともに,実践を普遍化(平準化)し,政策化(制度化)を目指すことが精神保健福祉士の行動様式として定着する」,さらに「市民ニーズに沿った実践および社会的活動によって,メンタルヘル課題への取り組みが拡大し,結果として精神保健福祉士の職域拡大と社会的認知度が高まる」をメルクマールとして大会報告にて提示いたしました.
さらに1,224名の参加者一同による「誰も排除しない社会の実現を目標とし,これからの10年間,あらためてクライエントの立場に立ち,精神障害者をはじめ権利を奪われている人々の社会的復権のために,それぞれの専門的実践を深化させ,社会的活動を展開していくことを,希望をもってアピールいたします」とする第50回全国大会・第13回学術集会アピールへと結実いたしました.
また,聖学院大学学長 姜 尚中先生による市民公開講座「心の力〜何が生きる力になるのか〜」には2,204名もの方にご来場いただき,わずかなりとも精神保健福祉士の認知度を高めることに貢献できたかもしれません.
結びに,全国の精神保健福祉士の皆様,関東・甲信越ブロックの皆様,県内関係機関・団体の皆様,大会サポーターズの皆様,学生ボランティアの皆様の,ご支援ご協力に心から感謝とお礼を申し上げます.