機関誌「精神保健福祉」

通巻128号 Vol.53 No.1(2022年1月25日発行)


目次

第56回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第20回日本精神保健福祉士学会学術集会報告集

[巻頭言]
北海道大会Web開催を終え感じたこと/佐々木 寛

[記念企画]
メッセージ〜今、みなさん(後輩)に伝えたいこと〜/佐々木敏明・門屋 充郎・向谷地生良・中村 和彦

[基調講演]
ソーシャルワークにおけるメンタルヘルスの意義〜多様性社会の創造に向けて〜/田村 綾子

[特別講演]
精神保健医療福祉施策の動向/佐々木孝治

[特別プログラム]
日本精神保健福祉士協会が考える精神保健医療福祉の将来ビジョン/尾形多佳士・的場 律子・水野 拓二・茶屋道拓哉
権利擁護部合同プロジェクト報告〜札幌宣言から40年の時を経て、社会的復権を再考する〜/吉澤 浩一・徳山  勝・岩尾  貴

[分科会1]
A 支援事例に学ぶ@
B 地域移行@
C 専門職教育
D 調査研究から見えるもの

[分科会2]
A 多様な実践
B 子ども・若者支援
C 当事者・家族
D 自殺対策

[分科会3]
A 養成教育等の課題
B 地域移行A
C 就労・雇用支援
D 支援事例に学ぶA

ポスターセッション
分科会の全体講評とまとめ

[市民公開講座]
多様性を認め合う社会を目指して〜北海道からの発信〜/石原 真衣・渕上 綾子・大嶋 栄子・高田 大志

[現地企画(北海道協会40周年記念企画)]
オンラインだからできた「挑戦」:生活支援とソーシャルワーカーのミライ〜北海道精神保健福祉士協会40周年記念企画「生活支援のミライ」を実施して〜/池田 侑子・出田亜弥佳・井上 希実・江間由紀夫・木村 彰宏・佐々木旭美・佐々木 諭

[プレ企画]
1 災害時に私たちはなにができるのか〜東北・北海道共同企画〜
2 意思決定支援〜精神保健福祉士の普遍的価値の視点から〜
3 Let’s Think and Talk!! 精神保健福祉士の頭脳を可視化する〜実習指導とスーパービジョンの思考過程〜
4 発達障害から見る諸課題〜ひきこもり、ゲーム依存、高学歴ニート等〜
5 「入院医療中心から地域生活中心へ」をどう成し遂げるか〜「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」における精神保健福祉士の役割を考える〜
6 「精神疾患の親を持つ子どもの集い」を開く精神保健福祉士の思いと実践
7 援助者だってうつになるっ!〜ソーシャルワーカーの「私」がこころ病む体験をして〜
8 当事者の声から社会的入院を考える〜いま精神保健福祉士ができること〜

・学会一覧


巻頭言

北海道大会Web開催を終え感じたこと

第56回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第20回日本精神保健福祉士学会学術集会 全国大会・学術集会長 佐々木 寛

 2021年9月10日(金)〜11日(土)に北海道札幌市で第56回全国大会・第20回学術集会、テーマ「多様性社会の創造と挑戦〜伴に生きる精神保健福祉士〜」を開催いたしました(プレ企画9月9日)。新型コロナウイルス感染症の影響で3年の月日を重ね本協会初のWeb全国大会の運びとなりました。1,000名を超える皆様のご参加があり、多少の不手際はあったかもしれませんが、多くの皆様から大会後お声をかけていただき本当にありがたく感謝の気持ちと安堵の気持ちを併せもった現在の心境です。

 昨年1年の延期が承認されたころ、第19回学術集会だけはWeb開催されました。1年後の全国大会がWeb大会ならどのように成り立つのかなど改めての不安も感じていたのがそのときの正直な思いでした。

 今回の全国大会は北海道で3度目の開催となります。過去の2度も大きな分岐点となった全国大会北海道開催ですが、今大会も大きな決断の大会となりました。1年延期後も新型コロナウイルス感染症の勢いは衰えず本協会初の全Web開催となることになり、その過程は苦渋の選択でもありました(さまざまなご意見のなか、時に揺れ動くことも少なくありませんでしたが)。そのなかでも本大会を何とかよいものにしようとの想いを北海道全体で揺れながら共有し取り組んでいけたとも思います。このことは結果として北海道の将来の貴重な財産になったのではないかと感じております。テーマである「多様性」を土台にレジェンド3人の記念企画、道内外でご活躍の3人の市民公開講座、田村会長の基調講演、分科会、ポスターセッション、北海道協会40周年記念企画、200名を超えた懇親会(Web懇親会…ひそかに心配していましたが、手前味噌ですが楽しかったです)等々3日間走り抜けた感です。ご参加の皆様はどのようにお感じになられましたでしょうか。

 おわりになりますが北海道運営委員および事務局の皆様、北海道協会および支部の皆様、延期を快くご了解いただいた群馬支部の皆様、スタジオ入りしていただいた会長はじめ日本協会事務局の皆様、本部事務局で3年にわたりサポートしていただいた皆様、見守っていただいた東北をはじめとして全国構成員の皆様、そして苦難を共にしていただいた佐藤運営委員長、尾形事務局長、すべての皆様に深く感謝申し上げるとともに心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。


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