精神障害者社会復帰施設の拡充を求める中央実行委員会

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標 題 アピール
日 付 2003年12月16日
発信者 精神障害者社会復帰施設の拡充を求める12.16の集い 参加者一同

 わたしたちは、本年度認められた精神障害者社会復帰施設の整備数が余りにも少ない事実に、大きな驚きと言いようのない怒りさえ感じました。

 それは「こころの病」を持つ者にとって、その行き場さえ必要がないと言われたのに等しいからです。今後もこのような事態が続くとするならば、多くの仲間たちが自分の意志で自由に施設を利用することさえ出来なくなると言っても、言い過ぎではないでしょう。

 国は今年度から新しい障害者基本計画をスタートさせました。この計画の中では「重点的に取り組むべき課題」として「活動し参加する基盤の整備」に『精神障害者施策の総合的な取り組み』と題して、『精神障害者に係る保健・医療・福祉など関連施策の総合的かつ計画的な取り組みを促進する。入院医療中心から、地域における保健・医療・福祉を中心とした施策を推進し、退院・社会復帰を可能とするためのサービス基盤の整備を目指す』と、明らかに『入院医療から地域福祉サービス』への転換を目指すとしながら、地域福祉サービスの中核をなす施設整備費の本年度採択分は5割に満たない状況にあります。これで本当に『地域福祉を推進する』と言えるのでしょうか。すでに本年度の施設整備を断念した所や、施設の設置そのものをあきらめた所もあると聞いています。血のにじむような言葉で表せない努力をしてきた人達は、いきどおりや不満を抱えています。また、今後施設整備を進めようとしている人達には、大きな不安と動揺が広がっています。

 全国にいる数多くの精神障害者には限られた施設利用しかなく、その大多数が利用する事さえ出来ない状況にあります。そのような現状を国も認識していながら、なぜ造ることがだめなのでしょうか。もっともっと数多くの施設が必要であると施策で示しながら、なぜ造らせてもらえないのでしょうか。全国にいる仲間の声を代弁して強く訴えます。

 今年度不採択となった施設整備費及び設備整備費をすべて採択してください。そして、来年度以降も多くの仲間たちが利用できるように、申請のあった全ての施設整備費及び設備整備費を採択してください。

 今回の不採択は私たち「こころの病」を持つ者にとって人権に関わる問題であると認識しています。今後このような事のないように、国は確実に施策を推進し、国会にあってもこの問題を徹底的に議論し、より多くの「こころの病」を持つ者が安心して暮らせる社会の実現に務めてください。

 一人でも多くの皆様に、不採択施設整備費及び設備整備費の復活採択に向けて心よりご理解とご支援をお願いいたします。

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標 題 精神障害者社会復帰施設施設整備費等国庫補助金に関する要望書
日 付 2003年12月16日
発信者 精神障害者社会復帰施設の拡充を求める中央実行委員会
 委員長 新保 祐元
 【構成団体】
  社会福祉法人 全国精神障害者社会復帰施設協会
  財団法人 全国精神障害者家族会連合会
  NPO法人 全国精神障害者地域生活支援協議会
  日本精神保健福祉士協会
  きょうされん
  全国社会就労センター協議会
  社団法人 日本精神科看護技術協会
  NPO法人 全国精神障害者団体連合会
提出先 厚生労働大臣 坂 口  力 様

 昨年末以降厚生労働省においては、(1)社会保障審議会障害者部会精神障害分会報告書「今後の精神保健医療福祉施策について」における、約72,000人の精神病院入院患者の退院・社会復帰促進、(2)重点施策実施5か年計画(新障害者プラン)における、精神障害者福祉施策の充実、(3)心神喪失者医療観察法案審議過程における、地域社会における処遇の充実等々、精神障害者が健康で当たり前の地域生活が送れるような基本方針が多く示され、私たちも大いに期待をしていたところです。

 しかしながら、平成15年度の各自治体から出された精神障害者社会復帰施設の施設整備計画に対し、厚生労働省がその半数以上を国庫補助対象の不採択としたことで、強い驚愕と戸惑いを覚えるものであり、関係者の間に不安と失望の波紋が広がっております。また、設備整備計画についても同様です。

 私たちは、これからの精神障害者社会復帰施策の更なる充実の観点から、下記の点について強く要望をいたします。

1.平成15年度事業で不採択となった施設整備費・設備整備費補助金を全て救済(復活採択)してください。

2.平成16年度予算策定において、施設整備費並びに設備整備費を中心に社会復帰施設の拡充施策をはかってください。

以上

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標 題 社会復帰施設の拡充を求めるアピール
日 付 2003年7月22日
発信者 精神障害者社会復帰施設整備費補助問題を考える7.22緊急集会 参加者一同

 わたしたちは、思わず自らの耳を疑いました。「今年度の社会復帰施設施設整備費は、申請があった分のうち2割台しか認められない」、厚生労働省のこのような発表をどうして信じることができるでしょう。昨年度も一昨年度も、特別の事情がない限り都道府県などから申請のあった分のすべてが採択されてきました。あまりの大幅で突然の政策姿勢の変化に、わたしたちは言いようのない驚愕と戸惑いを覚えました。同時に、もしかしたら来年度以降もこのような状況が続くのでは、社会復帰施設の運営費減額の前ぶれでは、関係者の間にはさまざまな憶測と不安が渦巻いています。

 国は、今年度から新しい障害者基本計画と新障害者プランをスタートさせました。この中で、新たな数値目標の設定や社会的入院問題の解消の必要性など、精神障害者のための社会復帰施策については一歩踏み込んだ方向を打ち出しました。さらには、立法化が成った「心神喪失者医療観察法」の国会審議の過程での、「社会福祉施策については拡充していきたい」旨の繰り返しの答弁は、まだ記憶に新しいところです。こうした矢先の今般の「採択率2割台」の発表であり、どう見ても新たな流れに逆行する動きとしか映りません。

 厚生労働省は、「事件であり、アクシデントだった」と言いました。わたしたち当事者にとってはそんな言い回しで片付けてほしくありません。地域住民の同意や自己資金の確保にどれくらいのエネルギーを費やしたか、公有地の貸与が決まるまでの自治体を含む関係者の苦労がどんなものであったか、一つ一つの申請の背景にはそれこそ血のにじむような苦難と辛苦が詰まっているのです。「どうしてうちが認められなかったの?」、利用者のこのような問いに施設長や職員はどう答えればいいのか、今なお各地で混乱が続いています。

 現在、精神障害者のための6種類の社会復帰施設が1ヵ所でも存在している市区町村は、1割程度でしかないのです。もっともっと増設していかなければならないのがこの時期です。事実上民間の手に委ねられている社会復帰施設の設置であり、もっともっと民間の増設意欲を高めていかなければならないのがこの時期なのです。

わたしたちは強く訴えます。
国は、ただちに不採択分のすべてを復活してください。また国会にあっては、政治の表舞台で今般の不採択問題を徹底的に究明し、改めて社会復帰施策のあるべき姿を論議してください。その国家の人権や文化の水準は精神障害者施策の水準に符合するといわれています。今般の不採択問題は、単に精神障害分野に留まらず、人権問題とも関わって国家的な失策につながりかねません。1人でも多くの市民のみなさんに、そしてマスコミ関係者のみなさんに、不採択分の全面的な復活に向けてご理解とご支援を心から呼びかけるものです。

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標 題 平成15年度精神障害者社会復帰施設施設整備費不採択の復活に関する要望書
日 付 2003年7月22日
発信者 社会福祉法人全国精神障害者社会復帰施設協会 理事長 新保祐元
財団法人全国精神障害者家族会連合会 理事長 小松正泰
NPO法人全国精神障害者地域生活支援協議会 代表 大友 勝
日本精神保健福祉士協会 会長 高橋 一
きょうされん 理事長 立岡 晄
提出先 厚生労働大臣 坂口  力 様

 盛夏の候、貴職におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申しあげます。
 また、平素、精神障害者に関する施策の充実に格別のご理解とご支援を賜り、厚くお礼申しあげます。

 さて、標記の件ですが、平成13、14年度とも施設整備費については都道府県等から申請のあった分のすべてが採択されていましたが、今年度は161ヶ所(6月27日現在/厚生労働省発表)中、約8割が「不採択」との結果に、驚愕と戸惑いを覚えているところです。これによって、都道府県の約8割が予算執行できない状況に追い込まれ、事業団体としても、これまで積み上げてきた事業展開の見通しが全く立たず、どうしても承服することはできません。

 また、これによって今後の関係団体、機関の施設整備への意欲が低下し、遅れている地域生活支援体制の整備が、さらに後退することを懸念しているところです。

 私どもといたしましては、今回の事態を早急に改善し、このことが来年度予算策定に影響が及ばないことを願い、下記について速やかに実現するよう強く要望いたします。

1.今回不採択となった対象事業のすべてを復活してください。

以上

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標 題 平成15年度精神障害者社会復帰施設施設整備費補助金の復活に関する共同要望
日 付 2003年7月3日
発信者 社会福祉法人全国精神障害者社会復帰施設協会 理事長 新保祐元
財団法人全国精神障害者家族会連合会 理事長 小松正泰
NPO法人全国精神障害者地域生活支援協議会 代表 大友 勝
日本精神保健福祉士協会 会長 高橋 一
きょうされん 理事長 立岡 晄
提出先 厚生労働大臣 坂口 力 様

 貴職におかれましては、精神障害者の諸施策の充実にご尽力いただき、心から感謝申し上げます。

 さて、昨年末以降厚生労働省においては、(1)社会保障審議会障害者部会精神障害分会報告書「今後の精神保健医療福祉施策について」における、約72,000人の精神病院入院患者の退院・社会復帰促進、(2)重点施策実施5か年計画(新障害者プラン)における、精神障害者福祉施策の充実、(3)心神喪失者医療観察法案審議過程における、地域社会における処遇の充実等々、精神障害者が健康で当たり前の地域生活が送れるような基本方針が多く示され、私たちも大いに期待をしていたところです。

 しかしながら、6月8日付け以降の新聞報道によると、平成15年度の各自治体から出された精神障害者社会復帰施設の施設整備計画に対し、その約8割が採択からもれたとのことで、強い驚愕と戸惑いを覚えるものであり、関係者の間に不安が広がっております。

 私どもといたしましては、今回の事態が速やかに解決するよう、下記の点について強く要望をいたします。

1.今回不採択となった施設整備費補助金を全て救済(復活採択)してください。

以 上

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