<2020/10/19>
【災害対策本部】<報告>熊本県協会災害対策本部会議への出席-令和2年7月豪雨災害-
本協会の令和2年7月豪雨災害対策本部(以下「本協会」という。)では、本年8月4日(火)に開催された熊本県精神保健福祉士協会(以下「熊本県協会」という。)の災害対策本部会議に出席いたしました。
以下、その際に会議録を掲載いたします。
[日 時]2020年8月4日(火)18時30分~19時40分/Zoom使用
[出席者]
<熊本県協会>多賀浩一会長、木ノ下高雄副会長兼災害対策委員、大関宏治事務局長、園田列災害対策委員 他計18人
<本協会>廣江仁副会長(前半のみ)、水野拓二副会長、渡邉俊一理事、長谷諭災害担当理事
1.熊本県協会(多賀会長)より現状について報告
【要旨】
- 球磨川流域を中心に被害は甚大だが、地域により格差が大きい。
- 特に球磨と八代市坂本町は道路が寸断されたため片付けがなかなか進まない状況。
- その他の地域には少ないながらもボランティアが入り片付けが進んでいる。
- コロナ禍の影響でボランティアは県内在住者に限られ、熊本地震に比べると大幅に減っており心細い状況。
- 体調管理に留意し、休みを意識しながら活動している。
- 発災直後に県協会会長・副会長が被災地に来てくれた。現地の協会員へパンフレットを手渡しクライエントに配布した。施設利用できず在宅で待機している利用者も多数いる。
- 今後県では被災高齢者等把握事業が始まる予定。
- 長期戦の様相。
- 地域診断が難しいところもある。
- 事務局機能が本当に大事だと感じる。自分たちが前のめりになっていないか、客観的に見てくれる方が近くにいてくれると大変助かる。
- 不安が影響しているのかいろんな噂が飛び交っている。
- 支援(ボランティア)は県内に限るということになっている。しかし実際には地元でも感染が増えており,どこを優先させるべきかとの迷いもある。
- 様々な団体から支援協力の申し出があると聞いている。
- 現時点では県協会に対し具体的な活動要請はなく「福祉的支援はまだ待機」という状況。
- これからどんどん要望が上がってくるものと思われる。依頼があった場合自分たちの協会でどの程度の活動ができるか関連団体との協働も含めて検討していきたい。
- 福祉避難所開設を求める声があるが、開設に至っていない。避難所に行き体調を崩したという話も。
- 高齢者の福祉避難所は開設されているが、障がいでは短期入所で何とか対処している様子。(9/4追記また、福祉避難所になった高齢者施設に障がいの方が避難されている)
- 福祉避難所の開設の好事例や,開設がない中での工夫などあれば教えてほしい。グループホームの活用など。
- 色々な依頼が来た際,コロナ禍で県協会会員には病院スタッフが多い中でどのように入っていったらよいか,被災地で何ができるのか,一緒に考えていただけるとありがたい。
- コロナ禍では人を出すには所属機関の考え方が非常に大きな影響を与えている。
- 避難所からスクールバスで通学し、ハイテンションになっている子どもや,パニックとなり子に強く当たってしまう親も。ぎりぎり持ちこたえていた家庭が被災を機に崩れてしまったとの話も。
- 水害に加えコロナで非常に状態が悪化している印象。
- 全国的に豪雨による被害が出ている中で熊本だけ災害対策本部を立ち上げてよかったのかという想いもあるが,立ち上げたがゆえにこうやって日本協会の方々にも会議に参加いただき感謝している。
- 情報不足、情報過多への整理が必要と感じた。
- 今後も支援は長く続くと思う。
- 現状は情報収集と支援体制の準備などで経過。
- 本日は有意義な時間を過ごすことができた。
2.本協会(長谷災害担当理事、渡邉理事、水野副会長)より
- 情報過多にならないようにとは思っているが、以前MLでもお示しした日赤病院監修の「ウイルスの次にやってくるもの」という5分くらいの映像があるので、お時間があるときにでも一度閲覧してみてもいいと思う。
- 皆さんの負担にならぬように心がけ、本日は現状を共有させていただき感謝します。今後も必要なことが出てきたら要望してください。その際は本協会災害対策本部にて協議します。
- コロナの影響もあり今回このような形で初めて情報共有の場を持たせていただいたが、今後はこのような形がモデルになっていくと思われる。今後本協会として何ができるのか引き続き考えていきたい。必要な情報についてなど要望があれば発信いただきたい。
以上
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