お知らせ

<2013/03/11>

【要望書・見解等】「小野市福祉給付制度適正化条例」案に係る本協会のスタンスについて

 2月27日、兵庫県小野市の蓬莱務市長は市議会本会議に「小野市福祉給付適正化条例」案(以下「条例案」という。)を提出しました。本条例案につきましては、様々な問題を内包しており、本協会としては大変な危惧をいだいています。

 新聞報道等によりますと、小野市では、生活保護費や児童扶養手当等の受給者について、生活が成り立たなくなるようなパチンコ等の遊技・遊興に関し、一般市民からの情報提供を義務付け、それに対して警察官OBが調査にあたり、指導に従わない場合は、支給を差し止めるとしています。生活保護費等の使途について著しく制限することは、権利の侵害につながりかねません。

 地域福祉において「その人らしく生活することを支える」ことが、先決であって、福祉の視点からの丁寧な支援が行われることが必要であると思います。

 本条例案の撤回・廃案に向けて、特定非営利活動法人神戸の冬を支える会が提出する要望書(PDF:113KB)に、本協会も賛同させていただきました。

2013年3月10日

社団法人日本精神保健福祉士協会
会長 柏木一惠


<参考>
・生活保護問題対策全国会議:「要請書」(2013年3月4日)
・生活保護問題対策全国会議:「小野市福祉給付制度適正化条例」について、反対の声をあげましょう!」(2013年3月10日)
・兵庫県弁護士会:「小野市福祉給付適正化条例案に反対する会長声明」(PDF)(2013年3月8日)


<報道機関情報>
兵庫・小野市:「福祉給付制度適正化条例案」 兵庫県弁護士会「差別助長する」(毎日新聞社「毎日jp」・03/09)
小野市:「市福祉給付制度適正化条例」案、賛否200件超/兵庫毎日新聞社「毎日jp」・03/08)


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