お知らせ

<2012/03/28>

【報告】第8回代議員会報告−2012年度及び2013年度役員の選任など4議案を議決−

開会挨拶をする竹中会長 議長に選出された林浩幸代議員 出席代議員による議案採決 議案を提案・説明する理事会
開会挨拶をする竹中会長 議長に選出された林浩幸代議員 出席代議員による議案採決 議案を提案・説明する理事会

 3月11日(日)の13時30分より、国際ファッションセンター(東京都墨田区)にて第8回代議員会が開催されました。

 代議員会は、総会から委任された事項等を議決する機関(定款第37条第3項)として、定款や代議員選出規則(施行規則第6号)、代議員及び代議員会に関する規則(施行規則第7号)に基づき年1回開催することとなっています。

 木下常任理事から開会が宣言され、竹中会長からの開会挨拶後、議長には林浩幸代議員(北海道支部)が選出されました。

 坪松事務局長から13時30分現在の出席代議員数(71人/本人出席59人、委任状出席12人)が報告され、代議員総数(77人)の過半数(39人以上)となっていることから、本代議員会が成立している旨が告げられ、その後、議事に移りました。

【議 案】
 第1号議案 2011年度収支予算の補正に関する件
 第2号議案 2012年度事業計画及び収支予算に関する件
 第3号議案 「顧問及び相談役に関する規則」の一部改正に関する件
 第4号議案 2012年度及び2013年度役員の選任に関する件

【報告事項】
 1.公益法人制度改革による公益社団法人への移行計画等について
 2.社団法人日本精神保健福祉士協会中期(5か年)計画について
 3.第48回全国大会・第11回学術集会の準備状況等について

2012年度及び2013年度役員一覧


【第1号議案】2011年度収支予算の補正に関する件

 坪松事務局長から、主に一般会計の補正ポイントとその額を中心に補正予算案が説明されました。

 収入の部では、まず「構成員会費収入」を実数の8,449人として補正をしたこと、「その他会費収入」は当初予算計上していなかったが、2010年度末未収会費未計上分過年度会費として840千円の増額補正をしたこと、「全国大会・学術集会開催収入」は9,066千円から13,170千円の増額補正をしたこと、「事業管理収入」は予算計上していなかったが1,000千円の増額補正をしたこと、「雑収入」はアジア太平洋ソーシャルワーク会議配分金で1,100千円の増額補正をしたことなど計18,728千円の増額補正をしたことが説明されました。

 支出の部では、「全国大会・学術集会開催費」や「国際活動費」、「管理費支出」、「50周年記念事業積立金支出」等で増額補正を行ったこと、郵送費削減により「広報出版費」は3,777千円の減額補正を行ったこと、新たに会費徴収不能見込額として「貸倒引当金繰入」に2,730千円、「被災地支援積立金支出」に1,400千円を計上したこと等が説明され、次期繰越収支差額は約33,000千円の繰越となりました。

 説明・提案後、林議長より質疑を求めましたが、特に意見・質問等はなく、林議長が諮ったところ、賛成73人、反対0人、保留0人の採決となり、満場一致で承認されました。


【第2号議案】2012年度事業計画及び収支予算に関する件

 大塚常務理事から事業計画案が、坪松事務局長から収支予算案が説明されました。

 事業計画案では、事業方針に基づいた個別事業について、精神保健福祉士実習指導者講習会を引き続き次年度も受託応募することや、「精神保健福祉士業務指針(第2版)」の策定に向けた取り組み、日本精神保健福祉士学会の査読体制の見直しに向けた検討、精神保健福祉士の配置促進及び待遇改善に向けた取り組み、認証資格制度のあり方等に関する検討、厚生労働科学研究で初めて精神保健福祉士を対象とした調査が予定されており、本協会としても組織的な協力を行うこと、入会促進及び組織率向上を図るうえで、日本精神保健福祉士養成校協会との協力による入会勧奨や学生会員制度を開始すること、構成員名簿の作成に向けた準備、「東日本大震災復興支援本部」(仮称)の始動、新公益法人への移行に向けた具体的な取り組み、50周年記念事業に向けた準備等が説明されました。

 収支予算案については、2011年度補正予算との増減が大きい科目の予算説明を中心に、特に全国統一模擬試事業の終了により、模擬試験収入がなくなるため、従来、特別会計(収益事業会計)で負担していた共通経費は一般会計から支出すること等が説明されました。

 説明・提案後、林議長より現在の出席代議員数が75人であることが報告され、その後、次の質疑応答がありました。 


[質疑1]田村真実子代議員(兵庫県支部)
 研修事業費を増額したと説明があったが、更新研修について計画内容を教えていただきたい。

[回答]岩尾貴理事(研修企画運営委員長)
 次年度、更新研修は全国で10か所の開催を予定している。基幹研修2、3と同時開催のものと、更新研修のみのものを行う。5月に東京と石川で開催予定。今年度開催のなかったブロックでは、次年度に開催できるよう配慮し計画を立てている。


[質疑2]東裕紀代議員(石川県支部)
 質問は2点。1点目、中期計画が反映されているものかと思うが、どのように反映されているかが見えにくいため、反映が分かりやすいように示してほしい。
 2点目、給与手当が11,000千円ほど増えているが、事務局体制はどのようになっているのか。また、全体で何人分の給与が反映されているのか教えてほしい。

[回答(1点目について)]木太常務理事
 中期計画に対してどこが反映されているものかウェブサイト等で示したい。

[回答(2点目について)]坪松事務局長
 全国統一模擬試験と東京都委託事業の終了に伴い、全国統一模擬試験を主たる収入とした特別会計で負担していた人件費を一般会計の給与手当に移行したこと、東京都委託事業費から支出していた人件費を一般会計の給与手当から支出することにしたことが主な増額の理由。事務局体制としては、常務理事2人、事務局員8人の合計10人の給与手当を計上している。


[質疑3]吉田久美子代議員(京都府支部)
 質問は3点。1点目、本協会は職能団体として政策提言していくとあるが、今回の障害者自立支援法改正から総合福祉法とかに対してどのように提言していけるのか、精神医療改革にどのように関わってきたのか、知らせてほしい。
 2点目、クローバーについて課題整理として、現場の声をあげ、エビデンスの積み上げが必要であると思うがいかがか。
 3点目、構成員名簿の作成は支出項目のどこに該当するのか。

[回答(1点目について)]大塚常務理事
 診療報酬の改定に関して、協会としては3度目の要望で獲得できたものに訪問看護ステーションへの精神保健福祉士の配置が限定的だが評価対象になった。これについては、今回も前回も、エビデンス作成のためにブロックMLを通じて代議員にアンケート調査に協力いただき要望に添付するなどしたことも力の一つになっている。こうした動き方をこの頃させていただいており、まさに構成員には日常実践を生かした参画の仕方をしていただいている。
 また、精神医療の改革という大きな課題については、今後の在り方検討会以降、協会として誰かを派遣という参画の形はできていないが、保護者制度の見直しについてはWGに岩上常任理事や埼玉県支部代議員の鴻巣泰治氏が参画されているなどあり、今後も構成員が参画する状況もあると思われるので、本協会も情報収集や連携に努め、構成員に丁寧な情報伝達等しながら関与していきたい。

[回答(2点目について)]今村浩二理事(クローバー運営委員長)
 次年度計画でも課題整理をあげている。集約や整理が必要であると捉えている。

[回答(3点目について)]木太常務理事
 来年度は2013年度の構成員名簿作成に向けた準備を進める。今後2年に1回行う会員データ更新に基づき作成していく予定。このため、2012年度は予算への計上はない。

 以上の質疑応答を経て、林議長が諮ったところ、賛成72人、反対1人、保留2人の採決結果となり、賛成多数で承認されました。


【第3号議案】「顧問及び相談役に関する規則」の一部改正に関する件

 竹中会長より総括提案があり、その後、宮本常任理事より、今回の改正案の詳細について、顧問及び相談役の定数増、第4条3項の削除等の説明がありました。

 説明・提案後、次の質疑応答がありました。

 なお、本議案審議中、東日本大震災の発災から1年を迎え、間もなく発災の14時46分になることから、震災により犠牲となられた方々に哀悼の意を表すべく、1分間の黙祷を捧げ、竹中会長より東日本大震災から1年を迎えてのメッセージがありました。 


[質疑]東裕紀代議員(石川県支部)
 これまでの相談役への相談内容と関与事項について伺いたい。

[回答]竹中会長
 相談役へ相談したことは、我々の資格制度のあり方について、これまでの歴史も踏まえて伺ったこと、組織運営部分で諸先輩方がどのようにされていたかということ、役員体制に関すること、理事会に参加していただき意見を伺ったこと、などである。

 以上の質疑応答を経て、林議長が諮ったところ、賛成74人、反対0人、保留1人の採決結果となり、賛成多数で承認されました。


【第4号議案】2012年度及び2013年度役員の選任に関する件

 選挙管理委員会の村居巌委員長(愛知県支部)より、代議員間の合議や議決等で選出されたブロック選出理事及び全国選出理事の各候補者、理事会で選出された学識等理事及び監事の各候補者が提案されました。

 次期役員の選任について林議長が諮ったところ、賛成75人、反対0人、保留0人の採決結果となり、満場一致で承認され、村居委員長より選任された次期役員が紹介されました。 

 また、役員選任後、村居委員長から次期役職者(会長、副会長、常任理事)に関する説明があり、役職者は理事の互選になっていること、互選方法等は「役職者の互選に関する規程」(規程第23号)に基づき、第8回代議員会開催前に理事候補者にて役職者選考会を開催し、役職者を内定していること、理事候補者が理事として選任されたので、本年4月1日以降の役職者を正式決定したいこと、そのため次期理事は会場外のラウンジに移動すること、が報告されました。

 その後、役職者を確認、正式決定し、選挙管理委員会の小池委員から代議員会に次のとおり報告されました。

<2012年度及び2013年度役職者>※( )内は現役職
 [会長]柏木一惠(副会長)
 [副会長]<第一副会長>宮部真弥子(常任理事)、<第二副会長>田村綾子(常任理事)
 [常任理事]岩尾 貴(理事)、池谷 進、高石 大(理事)、中川浩二(理事)、宮本浩司(常任理事)

候補者を提案する村居選挙管理委員長 再任理事の皆さん 次期会長として挨拶する柏木副会長 新任理事の皆さん
役員候補者を提案する村居選挙管理委員長 再任理事の皆さん 次期会長として挨拶する柏木副会長 新任理事の皆さん

 次期会長となる柏木副会長から「副会長も両方女性ということで頑張っていきたい。精神保健福祉医療は「入院医療中心から地域生活中心」へシフトチェンジという大きな変革の時期を迎えている。これは我々の悲願であり、構成員の皆さまと協力して進めていきたい」と力強い挨拶がありました。

 また、柏木副会長より、今期で退任される理事(13人)の紹介があり、会場から拍手が送られました。

<退任理事(選出区分)>※敬称略
 竹中秀彦(全国)、岩上洋一(全国)、木下了丞(全国)、小沼聖治(関東・信越ブロック)、齋藤敏靖(関東・信越ブロック)、洗 成子(関東・信越ブロック)、岡部正文(関東・信越ブロック)、柴山久義(東海・北陸ブロック)、植村丞彦(四国ブロック)、伊東秀幸(学識等)、蛯原正敏(学識等) 、木村真理子(学識等)、齋藤幸光(学識等)

 以上をもって、すべての議案の審議が終了したことから、報告事項に移りました。


【報告事項1】公益法人制度改革による公益社団法人への移行計画等について

 木太常務理事より、公益社団法人への移行準備状況について移行計画と新定款案について説明がありました。

 移行計画としては、2013年4月1日に登記ができるよう計画しており、移行にあたり定款の変更案作成、事業目的の見直し、役員構成の基準見直し等が必要であり、2012年6月の総会時に理事会で承認をいただき、総会に報告する予定であることが説明されました。

 新定款案については、素案であるため今後の協議となることが報告されました。定款に沿った事業ということでは、災害時における精神保健福祉士の援助を必要とする人々の支援に関することという内容を加えること、年2回開かなければならない定期総会が1回となること、常任理事について現行では理事会より委任された事項や緊急事項を議決するということとなっているが、委任することができなくなることなどが説明され、代議員制を継続する必要がなくなることについて、なんらかの形で各支部を代表する方々から意見をいただく場を設けていきたいと報告がありました。

 また、今後の公益社団法人への移行準備状況については、PSW通信等を通じて進捗状況を掲載していくことが補足として報告されました。


【報告事項2】社団法人日本精神保健福祉士協会中期(5か年)計画について

 竹中会長より「この計画を実現していくために、構成員の皆さんの参画していただき、進めていきたいので、支部構成員の皆さんへのご周知を願いたい」との要請がありました。


【報告事項3】第48回全国大会・第11回学術集会の準備状況等について

 第48回全国大会・第11回学術集会の運営委員長を担っている多賀浩一代議員と事務局長を担っている坂本亮子代議員より、準備状況や参加の呼びかけなどのアピールがありました。

多賀運営委員長(右)と坂本事務局長(左)
多賀運営委員長(右)と坂本事務局長(左)

 最後に、議長以外の議事録署名人(杉山哲也代議員/岐阜県支部、笹木徳人代議員/沖縄県支部)が選任され、議長解任後、柏木副会長の閉会挨拶がありました。

 また、今期をもって勇退となる竹中会長と牧野田監事へ宮部常任理事と木太常務理事から花束が贈呈されました。

退任挨拶される竹中会長 感謝の意をこめて花束贈呈 退任挨拶される牧野田監事
退任挨拶される竹中会長 感謝の意をこめて花束贈呈 退任挨拶される牧野田監事

 竹中会長からは「3期6年間、重大な役割をはたさせていただき、理事、事務局、構成員の皆さまのおかげでここまで来ることができました。1995年に資格のことに取り組んでから、いろいろなことがありました。これからは一構成員として活動していきたいと思います」との挨拶ありました。

 牧野田監事からは「竹中会長と一緒に退任できるのはありがたいです。次期の監事は10数年一緒に活動し信頼している西澤さん。監事の役割は監視役ですが、会計については梅林監事、理事会等のことは私が担当しましたが、皆さま大変熱心に本協会のことを考えてくださっています。来期から、女性の会長・副会長ということで女性の力に期待しております」と感慨深く挨拶され、15時55分に閉会となりました。

(文責:事務局)


2012年度及び2013年度役員一覧
(自)2012年4月1日 (至)2014年3月31日

【理 事】(定数:25人以上30人以内/定款第12条第1項第1号)

<ブロック選出理事:定数15人>
[北海道ブロック]
 鈴木浩子(医療法人こぶし 植苗病院/北海道)
[東北ブロック]
 渡邉昭宏(医療法人慈圭会 すがのクリニック/福島県)
[関東・信越ブロック]
 福井康江(国際医療福祉大学 医療福祉学部/栃木県)、金成 透(医療法人社団幸悠会 所沢慈光病院/埼玉県)、渡辺由美子(市川市福祉部 障害者支援課 南八幡メンタルサポートセンター/千葉県)、萬山直子(医療法人社団養心会 鶴見西井病院デイケアセンター/神奈川県)、池谷 進(社会医療法人加納岩 福祉ホームBふえふき/山梨県)
[東海・北陸ブロック]
 菅原小夜子(特定非営利活動法人こころ/静岡県)、中住正紀(医療法人義興会 可知病院/愛知県)
[近畿ブロック]
 西川健一(特定非営利活動法人あさがお/滋賀県)、知名純子(医療法人博友会 まるいクリニック/京都府)
[中国ブロック]
 岸本信義(社会福祉法人浦安荘/岡山県)
[四国ブロック]
 小谷尚子(徳島県立中央病院/徳島県)
[九州・沖縄ブロック]
 今村浩司(医療法人財団小倉蒲生病院/福岡県)、鶴田啓洋(特定非営利活動法人やどかりサポート鹿児島/鹿児島県)

<全国選出理事:定数10人>
 岩尾 貴(石川県 健康福祉部 障害保健福祉課/石川県)、大塚淳子(社団法人日本精神保健福祉士協会/東京都)、柏木一惠(財団法人浅香山病院/大阪府)、木太直人(社団法人日本精神保健福祉士協会/東京都)、高石 大(医療法人ノーブル ノーブルメディカルセンター/沖縄県)、田村綾子(聖学院大学 人間福祉学科/埼玉県)、中川浩二(和歌山県 福祉保健部 福祉保健政策局 障害福祉課/和歌山県)、廣江 仁(社会福祉法人養和会 障害福祉サービス事業所F&Y境港/鳥取県)、宮部真弥子(医療法人社団和敬会 脳と心の総合健康センター/富山県)、宮本浩司(医療法人尚生会 アネックス湊川ホスピタル/兵庫県)

<学識等理事:定数5人以内>
 青木聖久(一般社団法人日本精神保健福祉士養成校協会・日本福祉大学/愛知県)、石渡和実(日本障害者協議会・東洋英和女学院大学/非構成員)、小関清之(医療法人社団木の実町診療所/山形県)、平尾博志(法務省/非構成員)、古屋龍太(日本社会事業大学/東京都)

【監 事】(定数:2人/定款第12条第1項第2号)

 梅林邦彦(監査法人日本橋事務所・公認会計士/非構成員)、西澤利朗(目白大学/東京都)


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