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<2008/03/24>

第12回基礎コース研修を開催しました
−2月22日(金)から24日(日)まで、大分県にて−

       
開講式 川野支部長からの挨拶 演習 受講生を代表して修了証書授与

 さる2月22日(金)から3日間、大分県別府市にて、第12回基礎コース研修を開催しました。2008年度から生涯研修制度がスタートするため、「基礎コース研修」は、これが最後の研修となりました。当日は、全国各地から70人が集い、講義やシンポジウムの受講と演習による討議で、研修テーマである「改めて問い直す、精神保健福祉士の立ち位置〜あなたの可能性を探ってみませんか?〜」のとおり、精神保健福祉士の専門性を深め合い、自分のさらなる可能性を見出していたようでした。今回は、受講者のお一人から、研修の内容紹介を含め、受講の感想をお寄せいただきました。


専門性の探求〜語り合う中から見えてきたもの

医療法人清心会 山本病院 地域活動支援センター「ちのくらぶ」  中池 穂高

 3日間の研修における醍醐味は、講義後に必ず設けられている振り返り演習ではないかと私は感じています。もちろん、精神保健福祉に関する歴史や精神保健福祉士としての「倫理・自己覚知」、「権利擁護と自己決定」、そして「現場実践における課題」についての講義は、「生の声」を通じて、大分の実践状況を肌で感じることのできたシンポジウムと合わせ、どれも5感を揺さぶり刺激して下さる深い内容となっていました。現場実践で感じていることを整理しながら、精神保健福祉士としての土台を確認することができました。

 それでは、なぜ私が振り返り演習を3日間の研修の醍醐味と感じたのか?それは、振り返り演習が講義後に行われたこともあり、講義で感じたことをタイムリーに言語化でき、且つ自身が現場実践の中で感じていることを安心して表現できる環境となっていたからだと思います。また、3日間同じグループで振り返り演習を行えたことにより、「等身大の自分」が感じていることを飾らず表現でき、現場実践における自身の立ち位置や方向性を、丁寧に確認していくことができたからではないでしょか。

 
集合写真
(大きい写真はこちら/会員ページ)

 私自身の4年の実践経験を振り返ると、それは、「喜・怒・哀・楽」をリュックに詰め込んで、目の前の壁を1つまたひとつと越えていくような感覚でした。1つとして同じ壁がない中、リュックに占める「不安」や「迷い」の割合が大きくなっていくのを感じていました。私自身が何に重きをおいて実践しているのかということが、自分の中で揺れているのを感じながらも、どうしていいのか分かりませんでした。

 しかし、講義や演習を通じ、「答えの見えない」もしくは、「答えのない」現場実践の中で、自分自身が何に重きをおいて実践しているのかを、何回も自問自答するきっかけを頂きました。その度に、湯けむりに包まれリラックスしかけた頭のスイッチが、ON・OFF・ON!と切り替わっていくのを感じていました。

 講義や振り返り演習の中には、私自身の問いに対する答えとなるものやヒントが、たくさん散りばめられていました。その1つひとつを拾い集め整理する中から私が感じたことは、「辛いことも多いけど、やっぱり今の仕事が好きや」ということです。経験を積むごとにリュックは重くなっていきますが、たくさんの仲間と語りあう中から、仲間もそれぞれのリュックを背負っているということを実感し、がんばる勇気を頂けたように思います。そして、私が今までもこれかも大切にしていきたいこと、それは、「利用者さんとの相互作用」があるからこそ、専門職としての自分を見出すことができているということです。失敗をしてもあったかく見守り、自分と向き合って下さる利用者さんの存在の大きさに感謝し、これからも専門性を探求する努力を続けていきたいと思います。


 
第12回基礎コース研修運営委員、グループリーダー、担当研修委員の皆さん。企画運営、本当にお疲れ様でした!


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