<2004/11/01>
さる10月25日、第19回の社会保障審議会障害者部会が開催されました。第18回から引き続く「今後の障害者施策について(改革のグランドデザイン案)」(以下、グランドデザイン案)に係る協議の場であり、グランドデザイン案の「2.改革の基本的方向」の2番目にあたる「新たな障害保健福祉施策体系の構築」を中心に協議が行われました。
前半の約40分は、厚生労働省からの資料説明が行われ、その後各委員からの質問に対して厚労省側が回答するという形式で議論が進んでいきました。
委員からは、「財政的裏づけがなければ、絵に書いた餅になってしまうのではないか」「市町村を中心としてサービス提供を行う際、提供側の専門性をどう維持していくのか」「精神障害者へのサービスは他障害に比べ少ない現状の中で、3障害一元化のサービスに埋没されることのないようにしてほしい」などの意見が出されました。
厚生労働省からは、「支援費制度は危機的な状況にあり、利用者負担はあるが利用しやすい制度を目指している。また、財政面については、各省庁との調整は今後の作業となる。」「サービス提供側の専門性については、都道府県の人材育成事業やその他の社会資源も活用しつつ強化していく」などの回答がありました。
最後に、障害者施策と介護保険との統合ついては、時間の都合により資料説明がなされるに留まり、協議は次回に持ち越されました。
なお、次回は、11月12日(金)午後からの開催予定となっています。
<資料>
(1)次第・名簿・座席表(PDF/80KB)
(2)今後の障害保健福祉施策について(改革のグランドデザイン案)【正誤表】(PDF/370KB)
(3)新たな精神保健福祉施策と介護保険との関係整理(PDF/190KB)
※その他、新着情報20041013「厚生労働省が「今後の障害保健福祉施策について(改革のグランドデザイン案)」提示」にて文末掲載しております資料(本体、説明資料、概要)が配布されました。