報告

第17回更新研修

「第17回更新研修」を、2012年12月15日(土)、16日(日)の日程で、兵庫県私学会館(兵庫)を会場に開催しました(開催案内)。


       
齋藤講師による講義1 会場の様子 全体会発表 代表者による修了証書授与

・ たくさんのヒントをもらいました

京ヶ峰岡田病院(愛知県)/経験年数27年 佐野 明子

 そろそろベテランと言われるだけの年数を過ごしてしまっていますが、日々の業務ではまだまだ自信が持てず、新人の頃と同じように戸惑う日々を送っています。しかし、それでも後輩からの質問や相談に少し先輩らしい返事をしなければと変なプレッシャーを感じる毎日です。

 若い頃は勢いも体力も気力もあり、自信がない分を研修に出かけて何かを得ようと必死でした。けれど、最近では大人になって小手先で、とりあえず問題なく時間を流せるようにもなっており、悩んでも「難しい事例だもの」「社会資源が足りないから」と言い訳している自分もいたように思います。

 日頃は、「研修が大切、新しいことを学ばなければ」と思いつつも「まずは、目の前の対象者に向き合う時間が必要」と地域の研修会や勉強会への参加が減っていましたが、今回の研修に参加でき、改めて研修の大切さを感じました。

 講義では、講師の方のこれまでの経験を含めてのお話から日常業務の見直しや新しい情報、そして、大切にしたい視点などを学びました。
 そして、何より大きな収穫は、演習でした。私が提出した事例を取り上げてもらうことになり、改めてその人とのこれまでの関わりを振り返り、これからのその人の人生を考えました。しかし、その人ひとりの人生だけでなく、多くの精神障害者や精神障害者のおかれている社会にも通じる広い視点で、いろいろな意見・ヒントをもらうことができました。

 また、終了後には気持ちが前向きになっている自分がいました。悩んだり行き詰っているのは自分だけではないこと、多くの仲間が全国にいることをもう一度体験できました。新人に戻ったように「明日もがんばりたい」と思える研修になりました。


△前のページ戻る