「第13回更新研修」を、2012年10月13日(土)、14日(日)の日程で、かでる2・7 北海道立道民活動センター(北海道)を会場に開催しました(開催案内)。
佐野講師による講義3 | 会場の様子 | 全体会発表 | 代表者による修了証書授与 |
医療法人静和会 中山病院(千葉県)/経験年数9年 木本 頼子
今年度内に更新研修を受けなければいけないと、年度当初からわかっていながら、日々の業務に追われ慌てて申し込もうとした時には既に定員に達してしまった会場も多く、今回思い切って北海道に初上陸しました。
当日JR札幌駅に到着し間もなくゲリラ豪雨にみまわれ、何だか胸騒ぎと不安が一気に加速しましたが、研修は2日間とも予想以上に内容が濃く、非常に充実したものでした。そして一言で感想を言うならば「本当に参加して良かった!」です。
1日目の今野雅子先生の精神保健福祉士の専門性、佐々木寛先生の精神保健福祉制度・政策論、2日目の佐野孝文先生の精神保健福祉士の実践論の講義は、それぞれの先生方の今までの経験や実践論が満載でわかりやすく、まさに一言一言に重みがあり90分間引き付けられ、あっという間に感じられました。何かをする時は自分一人では何もできないこと、仲間を増やしかかわりを広げて輪を大きくしていく大切や、地域を見る目を養う重要性等、ソーシャルワーカーとしての視点について改めて自分自身を見つめなおす良いきっかけになったと思います。
2日目の演習、事例検討では各グループで白熱した討論、意見交換が展開され、少人数だからこそ語り合える本音も含め、参加者全員が終わった後は何とも表現しがたい満足気な表情だったように見えました。もちろん私もその中の一人ですが・・・。
特に事例検討では教育の立場にいらっしゃる方からの現場ならではの興味深いケースを取り上げることになり、実習生を送り出す側と受け入れる側それぞれの立場から率直な思いや迷いが出され、各々が自分の職場に持ち帰り役立てることができるグループワークでした。
精神保健福祉士として医療機関に勤務して節目である10年目のこの時期に、更新研修を受講できたことはこれまでの自分の行ってきた支援を振り返り、今後の実践に生かすことができると、今確信しています。
最後に2日間の研修を通し、「仲間っていいな」「互いに認め合えるっていいな」「同じ時間を共有できるっていいな」と強く感じました。
研修委員のスタッフの皆様、講師の方々、多くの語り合いをした受講生の皆様、そして1日目の懇親会で若輩者の私に気さくにお話をしてくださった大先輩方、本当にありがとうございました。