東日本大震災復興支援委員会 委員長 福井 康江
寒中お見舞い申し上げます。暖冬とはいえ、寒さ厳しい時季となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨年は阪神大震災から20年、中越地震から10年という年でしたが、自然災害の被害が続いた年ともなりました。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
東北の被災地でも昨年のこうした各地の自然災害のニュースは尚も辛く、全国の皆さんに心安く過ごしてもらいたい思いがなかなか叶わないことに哀しみを禁じ得ませんでした。
さて、今年は東日本大震災から丸5年目を迎え、被災地ではこの3月をもって集中復興期間が終了することとなります。しかし、未だ18万人余の方々が全国各地で避難生活をされており、内、岩手、宮城、福島では約6万人の方々が仮設住宅で5年目のお正月を迎えている現状があります。その中からは、「仮設を出たくない。」「仮設住宅の後の行き場所をどうしたらいいか悩んでいる。」「取り残されたようで寂しい。」と言った声も聞こえています。とはいえ、災害公営住宅に移られる方も日を追って増え、「やっと公営住宅に入居できて、震災後初めてクリスマスを祝う気持ちになれた。」「新しくできたご近所と、どう付き合っていったらいいのだろうか。」との声も聞きました。こうした様々な思いを知る中で、今後、更に個々に対する丁寧な関わりと、高齢率の高い地域での新しいコミュティ作りの具体的な支援が必要であると強く感じています。
話しは変わりますが、今年は申(さる)年です。申は言うまでもなく猿(さる)ですが、音読みで猿(えん)と読む所から、縁(えん)がつながる年、縁(えん)のある年と言われているそうです。本委員会ではこの“縁”“つながり”を活動のベースに抱えておりますが、その活動の一環でもある復興支縁ツアーを今年は“復興支縁ツアーin福島(3月12日(土)~13日(日)”として開催いたします。是非この機会に今の福島の現状を見て、知って、感じていただき、同時に“これから”につながるために多くの仲間との出会いを深めていただきたいと思っております。たくさんの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
また、今年の6月に山口県で開催されます全国大会の時に、これも恒例となりました、東北3県の福祉事業所による物品の販売コーナーも予定しておりますので、こちらにも温かいご協力をどうかよろしくお願いいたします。
ソックモンキーのおのくんです。昨年、「復興支縁ツアーin宮城」の参加記念品でした。仮設住宅生まれのおのくんですが、仮設を出た後の居場所となるべく「空の駅」の建設費をクラウドファンディングしています。
詳しく知りたい方は、おのくん空の駅で検索を!