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東日本大震災復興支援委員会メッセージ

東日本大震災から4年が過ぎ

 東日本大震災復興支援委員会 中山 智幸

 間もなく東日本大震災から4年が過ぎます。震災により被害に遭われた方、それまで生活していた場所から避難を余儀なくされた方に心よりお見舞い申し上げます。

 ごく最近では、東日本大震災の余震とされる地震が頻繁に発生しています。
 あの震災の余震と聞いて不安に駆られ、夜も安心して寝られないという悲痛な叫びも多く聞きます。先日、その地震によって学校生徒や地域住民の方々が指定された場所へ避難している様子や、緊急連絡網を用いて安否確認を行っているニュースを見ました。この4年の間に防災に対しての意識も強まり、地域住民同士や職場内でも積極的に防災訓練が行われ、また家族間でも非常時に備え緊急連絡先などの確認を行うなど日頃の繋がり作りがお互いの信頼や絆を深め、いざという時に助け合いながら迅速に行動が出来る事に繋がっている事に改めて日々の備えや心構えが大切である事に気づかされました。

 宮城県内でも災害公営住宅の設置も進み、平成27年1月末現在で事業着手している13,487戸のうち2,692戸が完了し順次抽選が行なわれ入居しています。
 これまで各避難場所や仮設住宅で生活していた方が災害公営住宅への入居が決定し、今後の定住先が確保出来た事に安心や喜びがある反面、また新たにその場所や環境、人に慣れていかなければいけないという不安やストレスがあることを聞きました。また障害を抱えている方では、入居までの手続きや近所付き合いなどの煩わしさでストレスが積み重なり入居を断念する所まで至ってしまう事もあると聞きます。そんな話を聞くとさらに我々PSWに継続的な支援が求められていると感じます。

 昨秋11月には「復興支縁ツアーin福島」が開催され全国各地から多くの参加を頂きました。現地で働くスタッフから話を聞き、被災された地域の現状を実際に視察し夜には懇親会で福島の食を堪能されとても有意義な時間を過ごされたと聞いております。
 その復興支縁ツアーも、今月には福島より宮城へと引き継がれ3月21日(土)22日(日)の二日間の日程で開催されます。
 沿岸部など被害が大きかった石巻地域の現状視察や現地で働くスタッフからの話を聞く時間を設け、二日目には震災後に募金や地元の方々の協力で出来た山元町工房地球村の「カフェ地球村」などの視察も予定しております。すでに、各地から多くの参加希望を頂いており、ツアー当日お会いするのがとても楽しみでなりません。
 また、4月にはいよいよ岩手で復興支縁ツアーが開催されます。こちらにも多くの参加希望があり本当に嬉しい限りです。委員一同心よりお待ちしております。
 “震災から5年目を迎え、東北での縁(ゆかり)を大切しながらこの縁が末永く繋がっていく事に願いをこめて”