東日本大震災復興支援活動
5年目の春が巡ってきました。今なお23万余の人が避難生活を強いられ、福島第一原発事故の収束は危機的で深刻な状況にあることに変わりはありません。しかし被災地や当事者でない多くの人には被害に苦しむ声が徐々に届きにくくなっているように思います。自然災害の脅威を、多くの尊い命が失われたことを、遺された人の哀しみを、そして長く続く生活の困難を、人々は記憶の彼方に追いやろうとしているのかもしれません。私たち精神保健福祉士はいつまでも被災地や被災者の必要があるかぎり、彼らの必要に誠心誠意向き合い、関わり続けることを心に刻みつけたいと思います。
振り返るにはまだ早いという思いの中で、この度一つのご報告をさせていただきます。この4年間に本協会の被災地支援に多くの方のご理解とご協力をいただきました。構成員の皆様をはじめ、構成員以外の方からも募金という形でご支援をいただきました。改めて厚く御礼申し上げます。
その復興支援活動募金の窓口をこの3月末で閉じることになりました。あくまでも会計上の関係から、具体的な事業実施計画に拠らない募金活動は、公益目的事業の実施や税法上などで問題が生じる恐れがあるという指摘を受けたためです。主には東松島や南相馬等の被災地派遣の費用に充当されることを想定してお願いした経緯がありましたが、被災地支援の経費の多くは公的な費用で賄うことができました。そのために皆様の思いのこもった貴重な募金の使途を模索しながら今日に至った次第です。
これまでの募金の使途につきましては協議の結果、「東日本大震災・支援活動記録集」の発刊、復興支縁ツアー開催経費等に充当させていただくことといたしました。なにとぞご理解のほどお願い申し上げます。
本協会は今後も記憶の風化に逆らって、地道で着実な支援活動を継続していきたいと考えています。皆様にはこれからもどのような形であっても被災地や被災地の人々、被災地で働く仲間とつながっていただきますよう、深い感謝の気持ちとともに心からお願い申し上げます。
公益社団法人日本精神保健福祉士協会
会長 柏木 一惠
本募金へご協力くださった皆様のお名前は、以下にご報告いたします。収支報告は、本協会の2014年度収支決算作業が終了次第、ご報告させていただきます。
なお、2011年度に行いました災害対策本部による募金の収支報告及び2012、2013年度の復興支援本部のご報告は次のページで掲載しています。
・2011年度東日本大震災の被災地支援活動等に係る募金(災害対策本部)
・2012年度東日本大震災「支えるひとを支える募金」(復興支援本部)
・2013年度東日本大震災「支えるひとを支える募金」(復興支援本部)
<2015年>
03/31 秋田県精神保健福祉士協会
03/30 秋田県精神保健福祉士協会
<2014年>
07/02 熊本県精神保健福祉士協会
06/06 匿名
04/04 秋田県精神保健福祉士協会
<2015年>
03/25 千葉県精神保健福祉士協会
<2014年>
12/17 匿名
11/21 匿名
08/29 池谷 進
08/28 島根県精神保健福祉士会会員一同
07/17 広島県精神保健福祉士協会
07/04 匿名
<2015年>
03/10 千葉・埼玉・東京PSW協会合同災害支援研修会場での募金
01/23 中山かおり
01/23 伊澤ふみ子
<2014年>
08/02~04 第10回認定SVR養成研修会場での募金
06/19~21 第50回全国大会・第13回学術集会(埼玉)会場での募金
06/13 匿名(事務局)
05/31、06/01 第23回基幹研修2・3、第22回更新研修(愛知)会場での募金
04/11 匿名