開催のご挨拶 |
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第20回日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会全国大会(以下、第20回全国大会という。)を開催して以来、29年ぶりに金沢の地で第49回社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会・第12回日本精神保健福祉士学会学術集会(以下、第49回全国大会・第12回学術集会という。)が開催されます。第20回全国大会は、本協会の前身である日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会設立20周年記念大会とされ20年史を発行するなど、資格のない時代でしたが、「Y問題」を乗り越え、新たな実践課題に向き合った時でもありました。当時のPSW実践は工夫に満ちたものでした。第18回日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会全国大会では「精神障害者の社会的復権と福祉のための専門的・社会的活動を進めること」という協会の指針が示され、病棟の開放化や就労支援、共同住居、作業所、セルフヘルプグループ、デイケア、家族会活動等の取り組みの際には、必ず精神医学ソーシャルワーカーの存在がありました。その後精神保健福祉士としての国家資格が制度化されましたが、精神保健福祉を取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、ややもすると制度や政策に振り回され、ソーシャルワークそのものを危うくする側面がないとは言えません。
権利擁護における我々の立ち位置を巡る混迷や、本来ソーシャルワークの一技法であるケアマネジメントの手法のみが先行し、当事者のニーズを限定的なサービスに当てはめ、生活支援における幅広いニーズに応えきれないとの指摘など、制度運用に気を取られ当事者の真のニーズに対応できていない実践が見られるという事実もあります。そこで、第49回全国大会・第12回学術集会では、大会テーマを「ソーシャルワーク実践『魂』の再生〜問われる価値と専門性〜」とし、従来の全国大会のスタイルにシンポジウムを加え、重要課題について議論し、第1回日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会全国大会からの協会の半世紀を振り返り、PSWとして何ができ、どのような課題をもっているのか、今後どのような方向づけが必要なのか、「専門職としての価値と実践内容の統合」という私たちの存在意義を問う意味も含めた全国大会になればと願っています。 金沢は、歴史・文化・食・おもてなしの心を大切にする街であり、現在、新幹線の開通に向けて、活気に溢れています。加賀温泉郷、能登半島など観光資源豊かな石川県は、日頃の疲れなど癒していただくには最高の土地でもあります。たくさんのご参加をお待ちしております。最後に、本全国大会・学術集会を開催するにあたり関係機関の皆様を始め多くの方々の支援をいただき心より感謝申し上げたいと思います。 第49回公益社団法人日本精神保健福祉士協会全国大会 |
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