会長メッセージ | 被災地支援募金 | 災害支援員募集及び被災地支援活動
※本ページに掲載している写真は、報告者が掲載確認をとっています。
活動日 | 第15週:2024年7月29日(月)〜8月2日(金) |
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担当災害支援員 | 山本智明(富山県支部) 山田裕一(大阪府支部)※7/29(月)〜8/1(木) |
期間内支援協働者 | 石川県精神保健福祉士会 中田氏、木谷氏 石川県相談支援専門員協会 森、能勢氏 珠洲市社協珠洲ささえ愛センター職員様 珠洲市役所福祉課職員様 相談支援キララ、すず椿 職員様 |
期間中の活動内容概要 | ・珠洲市社協「ささえ愛事業」での戸別訪問、仮設住宅訪問協力。 ・障害者手帳所持者訪問事業の連絡フォロー(架電、名簿整理)、戸別訪問、ケース引き継ぎ。 ・関係機関の相談対応、戸別訪問への協力。 ・支援チームミーティング等の会議参加。 ・各事業における訪問等の記録作成。 ・支援休止に係る拠点撤収作業 等 |
4/22の第1週(第1陣)から始まった活動は、今回(7/29〜8/2)の第15週(第15陣)で休止を迎えることになりました。この間の支援員の皆さまの想いを引き継ぎ、JAMHSWとして「休止前の最後の週」を担う活動は、少しだけ気が重たいものでした。そして、珠洲市における支援は継続するが活動は休止するという複雑な立ち位置、心境であったことも正直な感想です…。しかし今回の活動は「能登半島の付け根の富山県からちょっと珠洲市へ仕事に行く」という気持ちで臨んでいました。普段の業務(相談支援専門員としての訪問支援や地域の活動)の延長線(地理的にも富山市の海岸線から能登半島方面に北上…)で捉えていたこともあって、あまり気負いがなかったのも正直なところです。
一方で、JAMHSWとしての活動の継続有無にかかわらず、翌週以降を見据えた活動は、被災地支援における長期的な視点を持つことの重要さを痛感させられました。そして、長期になればなるほど、個人のチカラ以上に組織のチカラも重要になるのでしょうか。ひとまず「休止前の最後の週」の「現地」活動は完了しました。活動拠点のピアサポート北のとの皆さま、JAMHSWの事務局及び災害支援体制整備・復興支援委員会の皆さま、大変お世話になりました。いろいろお気遣いいただきありがとうございました。
期間内支援協働者の皆さま今日もおつかれさまです、どうぞ健康第一で。ではまた。
富山湾の向こう、能登半島を眺めつつ
活動日 | 第14週:2024年7月22日(月)〜7月26日(金) |
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担当災害支援員 | 中村明日香(沖縄県支部) 萩原敦子(大阪府支部) |
期間内支援協働者 | 石川県精神保健福祉士会 木谷氏、坂井氏、中氏、蔭西氏 石川県相談支援専門員協会 中新地氏 珠洲市社協 珠洲ささえ愛センター職員様 珠洲市役所福祉課職員様 珠洲市ふれあいの里健康増進センター職員様 |
期間中の活動内容概要 | ・珠洲市社協「ささえ愛事業」での戸別訪問・事業所訪問・仮設住宅訪問協力。障害者手帳所持者訪問事業の連絡フォロー作業(架電、名簿整理、訪問等)。 ・地域でのイベント実施協力 ・支援チームミーティング等会議参加 ・各事業における訪問等記録作成 |
第14陣として参加した大阪府支部の萩原です。能登入りする前に、石川県士会の総会記念シンポジウムにオンラインで参加させていただき、石川県士会が石川県相談支援専門員協会と連携して支援されてきた経過や、1月の地震以前の昨年5月の地震から現地に入り、罹災証明の申請支援や支援者支援をされていたこと、また1.5次避難所での様子なども教えていただきました。石川県士会の方の持続した活動の一端を理解した上で参加できたことはとても有難かったです。さらに災害対策本部が開催している毎週のZoomでのオリエンテーションなど活動を支えてくださっている体制があってこその支援活動でした。しかし1週間という短い期間なので、現地で自分は何ができるか、不安を抱えて金沢入りしました。
1週間の活動では、仮設住宅入居者対象のお茶会に参加させていただいたり、仮設住宅入居直後の方のご自宅を、ささえ愛センターのスタッフの方に同行して訪問させていただいたり、手帳を所持されていてサービス利用のない方のご自宅にアポなしで訪問させていただいたりしました。継続訪問の手帳所持の方については、避難所で生活されていて、事業所見学を提案したところ、見学について同意していただきました。
また、それらの活動は、Kintoneに記録入力することで一元化され、珠洲市全体で、情報を共有していく取り組みがされていることなど現地での活動に携わらないと分からないことを実際に学ばせていただきました。今後は、まだまだ避難所での生活を強いられている方が多数いらっしゃる中で避難所が閉鎖統合される動き、2次避難所から戻られる方、自宅の公費解体や再建など住まいと生活を結び付けたアセスメントと支援の課題についてお話しされていたのが印象的でした。
それぞれの地域ごとの違いなど各地を訪問させていただいて、同行中に教えていただく現地の方のお話、また石川県士会の方との同行でも同じ精神保健福祉士としての交流ができ、とても有意義な時間でした。
貴重な機会を与えていただいた日本協会災害対策本部の皆様、石川県士会の皆様、現地でお世話になった皆様、一緒に活動した沖縄県支部の中村さんはじめ多くの方にお世話になりました。ありがとうございました。
第14陣、沖縄県支部の中村です。私は被災経験や被災地での災害支援経験がまったくありませんでした。昨年12月に九州・沖縄ブロックの災害対策連絡会に参加させていただく機会を得て、自分の災害に対する意識の低さを痛感しました。そして、平常時の取り組みの重要さ、精神保健福祉士として今まで日本各地で災害支援に尽力されてきた方々の取り組みを聞かせていただいたことで初めて自分事として考えられるようになり、今回第2次災害支援活動に応募させていただきました。派遣日程が決まった後、急に不安にもなりましたが、日本精神保健福祉士協会の事務局、災害対策委員、今まで支援に派遣された委員の皆さまが毎回発信してくださるメーリングリストでの情報、毎週水曜日のZOOMでのオリエンテーションや情報共有の温かい会に励まされ、何かあれば相談し対応してもらえるということに安心しながら支援に望むことができました。
1週間の活動では、その日担当される石川県精神保健福祉士会・相談支援専門員協会の会員の方と障がい者手帳所持者のアポなし訪問、電話での訪問アポ取り、ささえ愛スタッフと仮設住宅入居者への訪問、記録作成と情報共有、エリア会議にも参加させていただきました。精神保健福祉士としての専門性を生かした関わりをこれまで支援に入ってこられた方々が、一つ一つ丁寧に、関係機関と情報共有、連携を積み重ね、信頼関係を築いてこられたのを肌で感じることができました。訪問中、石川県士会の方々とは、災害支援についての他、勤めている機関での業務のこと、ささえ愛のスタッフ、訪問先の被災者とは、普段の生活のこと、他愛もない雑談をする中で、石川県民の優しさや温かさ、たくましさを感じ、私の方が励まされ力をもらえたような気がします。
そして、支援活動からあっという間に約3週間がたちました。アフターケアの重要さを活動前に教えていただいたこともあり、体調を崩すことなく、今ある仕事や環境に感謝しながら元気に過ごすことができております。支援活動で一緒だった大阪支部の萩原さんと日々のお互いの活動について、色んな気持ちを共有できたこと、活動前後に沖縄県支部の会員と災害支援についての情報交換ができたことがとても良かったと感じております。時々ふっと、全壊・半壊した家屋が連なる風景、移動中の車から眺めた沖縄では見られない自然豊かな山や畑の景色、活動の際にお会いした方はその後どうなったのかな?一緒に訪問してくださったささえ愛のスタッフは元気に活動続けておられるのかな?と思い浮かんだり、新聞記事やニュースで能登半島のことを目にしたり耳にすると自分のこととして、感じたり考えることもあります。たった1週間の短い期間ではありましたが、活動を支えてくださった、日本精神保健福祉士協会の事務局の皆様、災害対策委員の皆様、現地でお世話になった皆様、一緒に活動した大阪支部の萩原さん、今でも支援を続けておられる石川県精神保健福祉士会・相談支援専門員協会の会員の皆様へ感謝の気持ちと復興への想いも込め、深く感謝申し上げます。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
活動日 | 第11週:2024年7月1日(月)〜7月5日(金) |
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担当災害支援員 | 伊藤亜希子(福島県支部) 近藤 健(鳥取県支部) |
期間内支援協働者 | 石川県精神保健福祉士会 奥田氏、木谷氏、蔭西氏 石川県相談支援専門員協会 珠洲市役所福祉課職員様 珠洲市ふれあいの里健康増進センター職員様 珠洲市社協 珠洲ささえ愛センター職員様 |
期間中の活動内容概要 | ・珠洲市社協「ささえ愛事業」での仮設住宅訪問協力。訪問に係る連絡フォロー作業 ・避難所訪問協力 ・地域での支援物資配布協力、地域のカフェ活動協力 ・支援チームミーティング参加 ・各事業における訪問記録作成 |
第11陣で活動しました鳥取県の近藤と申します。今回はこのような機会を与えて頂きありがとうございました。春先、日本協会が災害支援活動の募集をしている事を知り、しばらく悩んでおりましたら募集が終わっておりましたので、複雑な気持ちになったのを覚えております。その後、5月末に鳥取県精神保健福祉士会の研修会での青木氏の被災地支援活動報告を聞き、廣江氏(本協会副会長)より災害支援員が不足し追加募集しているとの報告があり、帰りの車の中で応募しようとの思いに至りました。
石川県に行くまでの2週間、本当に体調を気にしながらの生活が大変でした。現地での話や活動としては、他の皆様が報告されているとおり、日々様々に状況が変わりつつも、主にささえ愛センター職員への支援者支援を目的に活動を行いました。また私が驚いたのは、石川県精神保健福祉士会、日本相談支援専門員協会の皆様が、往復7〜8時間かけて珠洲市に入られている現状を聞き、言葉を失いました。自らの業務をこなし多くの困難な中、継続して困っている方を支える姿に大変感銘を受けて鳥取の地に帰って来ております。どうぞ皆様方のご健康を心よりお祈り申し上げます。
活動終了後の7月6日(土)は、中新地様に当たると教えて頂いた金沢市のお寺へ行き、人生初めての運勢占いをしてきました(内容は内緒です)。暗い本堂でお坊様の読経を聞きながら、この1週間の反省と石川県の皆様の平穏を心からお祈りし、そのあと石川県士会の「能登半島地震の活動報告」を聞く機会を頂き、慌ただしく帰路につきました。
最後になりますが、共に1週間活動をした福島県の伊藤様をはじめ、石川県の蔭西様、木谷様、奥田様、中新地様、日本協会の植木様、露ア様その他多くの皆様に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
上の写真:拠点のクリニックでの一幕(伊藤さんと石川県士会木谷さん)
下の写真:拠点のクリニックでの一幕(支援ミーティングの様子)
活動日 | 第9週:2024年6月17日(月)〜6月21日(金) |
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担当災害支援員 | 小川義明(富山県支部) 浜守大樹(富山県支部)※6/20(木)-21(金)のみ |
期間内支援協働者 | 石川県精神保健福祉士会 木谷氏、蔭西氏、坂井氏 石川県相談支援専門員協会 能勢氏 珠洲市役所福祉課職員様 珠洲市ふれあいの里健康増進センター職員様 珠洲市社協 珠洲ささえ愛センター職員様 |
期間中の活動内容概要 | ・珠洲市役所福祉課「被災高齢者等把握事業」での在宅訪問、仮設住宅訪問協力 ・珠洲市社協「ささえ愛事業」での仮設住宅訪問協力 ・他団体の被災地支援活動における後方協力(ピースボート災害支援センターの物資提供) ・支援チームミーティング参加 ・各事業における訪問記録作成 |
しばらく悩み抜いた結果、5月の第6陣に引き続き第9陣として再び珠洲市の支援活動に参加させていただくことに決めました。被災高齢者等把握事業が6月末でいったん終結を迎えるということもあり、今回は社協のささえ愛事業への協力が活動の大半でした。仮設住宅を中心に訪問し、現地は気温も高くなってきたため熱中症への注意喚起なども行ないながら、仮設入居後の体調の変化などについて訪問先で話を伺いました。また、定期的に各地区で行なわれているボランティアによる救援物資の配布にもささえ愛の方と同行し、現地で自身の状況に関するアンケート記入に協力しながら、生活状況や体調面の確認などを行ないました。現地ではほぼ水道が復旧し、仮設住宅の建設や公費解体が進められていますが、公費解体については6月末で希望者の約4%しか進んでいない状況のようです。上記のボランティア団体等も含め、建設関係の方々など全国から集まった様々な分野の支援者が同じ方向性を向きながら、被災地支援を行なっていることをあらためて実感しました。
現地で介入が必要と判断したケースについては現地の支援者に引き継ぐことが大原則ですが、クライエントに伴走しながら生活支援を行なっていくことが精神保健福祉士の役割だからこそ、現地にいる自分が気づき、その場で判断して行動をとらざるを得なかった場面もありました。それが正しかったのか間違っていたのか、まだ自分の中で答えは出ませんが、被災地支援では普段以上に柔軟な対応力や実行性も求められることを痛感させられました。
元々、地域や家族の支えがあって在宅で何とか生活していた当事者が避難所や仮設住宅、倒壊した自宅での生活を余儀なくされ、これまで浮き彫りになってこなかった様々な生活問題が徐々に見えてきたり、生活環境の大きな変化が精神的な不調や生活課題の発生をもたらしているケースが明らかとなってくるフェーズになりつつあります。それを現地で把握し、現地の必要な支援に繋げる、引き継ぐという作業は我々が派遣され活動を行なった大きな意義の一つであり、また、不眠や不安感、イライラ感や抑うつ感など、新たな心の問題が生じていないか、注意深く丁寧に被災者の声に耳を傾けることが、我々精神保健福祉士に求められた役割であったと感じました。また現地の支援者も被災者であり、自身の生活も安定しておらず、今後の見通しも不透明なまま身を粉にして働いておられることを移動中の車内で聞かせいただきました。支援者支援の必要性を理解しているつもりでしたが、実際には話を聴くことしかできず何度も歯痒い気持ちになりましたが、とにかくこの現状で被災者の支援にご尽力されていることを称えて、心と身体の健康には気をつけ、決して無理だけはしないでほしいと、話す機会があった方々には伝えてきました。
被災地で出会った被災者の方々の一つ一つの言葉や表情、目にした街の光景をこれからも心に刻み込みながら、現地での支援活動で得た貴重な経験を今後の精神保健福祉士としての業務や活動に生かしていきたいと思います。石川県、能登半島の底力を信じ、今後も被災地のために自分ができることを考え続け、一日でも早い現地の復興を心より祈っています。
第6陣の活動から重ね重ねにはなりますが、活動を支えてくださった皆様に心より感謝を申し上げたいと思います。
活動拠点に向かう日の朝、自宅から富山湾越しに見える能登半島の山波はいつも見る風景でしたが、現地に近づくにつれて先に派遣を終えた構成員からお聞きしていた光景や映像で見た風景が広がっていました。派遣は2日間と短い期間でしたが、現地で生活する当事者や支援者に負担とならないよう、またすでに2度目の支援に入っておられた小川氏の足手まといにならないよう、意識して活動しました。
活動の中で強く印象に残ったことは、『繋がっている』ことでした。ささえ愛センターの職員さんと一緒に仮設住宅に訪問活動に行きお話を伺ったときでした。その方は二次避難所での生活支援に大変感謝されていましたが、なんと滞在先は富山県内のホテルでした。その方にとって二次避難所の生活は2ヶ月程度の先の見通しがなく長く感じる時間だったとは思いますが、私は避難所を運営している自治体から、避難者のこころのケアをどのようにしていけばよいかと県公認心理師会の方と一緒にお話を伺っていたこともあり大変うれしく思いました。
これからも能登地方の生活の再建に向けて、個人としてまた隣県支部として何をしながら繋がっていくのかを考え続けていきたいと思います。最後に、被災地の皆さま、被災地に赴く私の活動を支えていただいた多くの皆さまに感謝申し上げます。