2003/10/23/NEWS/トップへもどる/バックナンバーへもどる
今回の問題について、「７．22緊急集会」を受けて兵庫県内関係者域でも「このままでは精神障害者福祉さらには障害者福祉全体がは後退してしまう」との危機感をもち、県内でもこの危機的現状の共有、すべての復活採択を求め兵庫からも声を挙げよう、そして広くこの問題を知ってもらわなければならないと精神保健福祉関係の13団体が協力して、９月７日「緊急集会INひょうご」を開催しました。兵庫集会は短い時間にもかかわらず３００人以上の方が集い、大変熱気を帯びた会となりました。参加者は当事者、家族会、病院関係者、作業所施設関係者など幅広い分野から参加されています。また兵庫県選出の国会議員､兵庫県会議員､神戸市会議員の方々が参加されたり、祝電を頂戴しました。
新保祐元氏（精神障害者社会復帰施設の施設整備拡充を求める中央実行委員会）の話では厚生労働省の考えは私たちにとって極めて深刻でますます厳しい状況でしたが、これで終わるわけにはいかない。全国でこうした取り組みが展開され地方から声をあげていくことが大事。中央と連動して運動していきたい。兵庫集会がその起爆剤になることを期待している。ぜひ全国へ発信してほしい。
兵庫県内の不採択団体からの報告では、「（社福）尼崎あすなろ福祉会」（尼崎市）から、今回の国のやり方に体が震えるほどの怒りを感じている。小規模授産施設への運営費は保留状態、設備費（255万円）、は不採択どういうことなのか理解できず困惑している。時間をかけて、地域住民の理解を取り付け、資金も必死に集め、膨大な書類、資料を準備してきた関係者、そしてそこにいる当事者家族の思いを踏みにじることであると。
「（社福）ゆうわ福祉会」（神戸市）からは、小規模授産施設への移行で整備できると行政と準備してきた。560万円の補助が受けられなくなった。福祉医療事業団からの借り入れによる整備も予定していたが、国内示が条件であり、国が不採択では医療事業団も無理。そのため申請を取り下げ自己資金としての借入れに変更した。借金が増えた。
兵庫県精神病院協会、事務局長からも突然のことで戸惑っている。また現在の医療費の改正についても、危機感をもっていることを報告された。
ユ−ザ−からの意見では、「いこいの場ひょうご」事務局長から、「心神喪失者医療観察者法」設立によって予算が減ったと言える。地域精神医療がひどくなる危機感をもっている。法案成立までに反対活動していたが、その時に、これだけの立場が違う人たちが集まればきっと廃案にできたと思う。これからは団結して訴えていきたいと思うと発言された。
フロアからの発言は当事者の方から、参加の議員さんへ、国会、議会で議論してほしいと憤りを伝えられました。また関係者に対しても原因を追求し本気で取り組んでほしいと発言された。また、今問題を多くの市民の方に知ってもらうように参加者が10人に伝え広げていこうと訴えた。
昨年末からの福祉の動きには、私たち自身が、時代の、国の地域精神保健福祉の動向に強く関心を持っていく必要を感じました。まだまだ精神障害者の地域の受け皿、福祉サ−ビスが少なすぎます。この問題から他の障害者福祉分野から30〜40年も遅れていること、国の施策の中での位置付けの低さ、さらには精神障害者を危険視し治安の対象としか見ていないと思うような施策になっていることを改めて痛感しました。
兵庫県内でこれほど関心が高く、多くの方がされたことは大変うれしく思いました。このままでは障害者福祉はどんどん悪くなるように思います。精神障害者関係団体だけでは解決できない大きな転換期にあるのかもしれません。私たち関係者が他の団体と連携して、声をあげていかないといけないと思います。
今回の集会の後、報告いただいた「尼崎あすなろ福祉会」、「ゆうわ福祉会」の「設備整備費」が９月中旬に国の復活内示がでたと連絡をいただきました。
また、井戸兵庫県知事が坂口厚生労働相に直接要望したり、兵庫県精神障害者家族会連合会が窓口で兵庫県議会に出された請願が全会派の紹介を得て採択され、議長名で国へ意見される見込みです。
兵庫県での取り組みは、関係団体の連携から大きな成果を生むことができました。ぜひ全国各地からアクションを挙げて欲しいと思います。
（報告：西川良一／緊急集会ｉｎ兵庫実行委員会事務局）
主 催：緊急集会ｉｎ兵庫実行委員会
賛同団体：（社団）兵庫県精神障害者家族会連合会、兵庫県精神障害者作業所職員連絡会、きょうされん兵庫支部、兵庫県精神保健福祉士協会、兵庫県社会就労センタ−協議会、神戸市精神障害者社会復帰施設連盟、兵庫県精神障害者グル−プホ−ム連絡会、全国精神障害者社会復帰施設協会兵庫連絡会、いこいの場ひょうご、（社団）兵庫県精神病院協会、兵庫県精神神経科診療所協会、兵庫県精神保健職親会、兵庫県作業療法士会
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