<2016/05/07>
【災害対策本部】現地情報(10)〜2016年熊本県熊本地方を震源とする地震〜
5月2日(月)午前に熊本県支部災害対策委員から寄せられた情報(概要)をご報告させていただきます。
<熊本県支部災害対策委員より>
5月2日 10:07
4月28日に来熊された日本協会の災害対策本部担当理事(2人)との行動報告である。
[益城病院訪問]
- 熊本県支部長とともに被害の大きかった益城病院を訪問し、理事長(日本精神科病院協会熊本県支部長)、精神保健福祉士(3人)とお会いいただいた。
- 物資は何とか行き届き始めており、これからは疲弊したスタッフのレスパイトなど人的支援が必要になってきているという話であった。
- 入院患者を転院もしくは退院させており、これ以上入院にならないように地域での支援が重要と考えられており、認知症デイケアを再スタートされている。
[熊本県庁訪問]
- 熊本県障がい者支援課精神保健福祉班を訪問し、課長、課長補佐と意見交換を行った。
- 日本協会からは、東日本日本大震災や新潟県中越地震における取り組みを紹介、現在被災地支援に係る登録者の募集を行っていること、レスパイト機能なども含めた人的支援も可能であることを伝えた。
- 熊本県からは、現在DPATが入っており、個別ニーズはDPATにあげているが、5月末までであるため、その後の活動のニーズとしてあがってくると思われるので、連休明けの会議で提案していきたいとのことであった。
[熊本市訪問]
- 熊本市障がい保健福祉課を訪問し、課長と障がい者支援部部長と意見交換を行った。
- 熊本市には日本相談支援専門員協会から支援が入っており、ニーズ調査では、住居がないとの声や避難所で騒いで迷惑をかける人の相談があがってきている、とのことであった。
- 日本協会からは、災害支援活動について説明、保健師が頑張り過ぎ休めず、疲れがでてきてしまうこと、1かヶ月過ぎた頃からの公務員のメンタルヘルスの問題などを伝えた。
- 熊本市からは、体制が整ったら連絡する、との返答であった。
[その他]
- 熊本県支部(熊本県精神保健福祉士協会)の取り組みについて意見交換を行った。
- 29日は、同じく被害が大きかった希望ヶ丘病院や避難所などを訪問した。
- 30日は、益城病院関連施設や避難所を訪問した。
- 益城病院の精神保健福祉士からの情報として、入院患者が避難している関連施設ではライフラインも復旧し、感染症対策や落ち着かない入所者のフォローに力を入れていること、連休明けに一つの病棟機能を復活させる予定でいること、とのことであった。
- 今後行政から支援依頼もあがってくると思われ、その際には日本協会の支援を受けながら取り組んでいきたいことや、当面熊本県支部としては被害が大きかった機関などに絞った支援を進めて行きたいと考えている。
(文責:事務局)
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