お知らせ

<2012/04/04>

【報告】「3.11東日本大震災に学び、復興支援を考える集い」を開催−ソーシャルケアサービス従事者研究協議会等3団体共催−

基調講演する大橋謙策氏 本協会の活動報告をする木太常務理事 活動報告パネルの展示コーナー
基調報告する大橋SCS代表 本協会の活動報告をする木太常務理事 活動報告パネルの展示コーナー

 2012年3月25日に国際ソーシャルワーカー連盟の日本国調整団体である社会福祉専門職団体協議会(The Japanese Coordinating Body for Membership of the IFSW)も加盟するソーシャルケアサービス従事者研究協議会(SCS)、福祉系大学経営者協議会、日本社会福祉系学会連合の主催による、「3.11東日本大震災に学び、復興支援を考える集い」が文京学院大学仁愛ホール(東京都文京区)において開催された。この集いは、世界ソーシャルワークデーの日本における関連行事として位置づけられている。

 2011年3月11日に発災した東日本大震災では、これまでに多くの社会福祉系の専門職団体、大学、学会が被災地支援活動や調査研究を行ってきたが、震災から1年を経過したこの時期に、ソーシャルワークに関係する団体が、被災者の目線に立った災害ソーシャルワークの具体的支援、研究、政策提言をめぐる課題を共有し、協働して取り組む第一歩とすることを目的として、この集いが開催された。

 冒頭、SCS代表の大橋謙策氏による基調報告があり、災害発生後のステージ毎に必要となる支援が異なっていることが報告され、災害ソーシャルワーク機能を有効に発揮させるシステムとしての「災害ソーシャルワークステーション」設置や、DMAT(Disaster Medial Assistance Team)に準じたソーシャルワーク機能を展開する協議体の設置などが提案された。

 また、3つのソーシャルワーカー団体(社団法人日本社会福祉士会、公益社団法人日本医療社会福祉協会、社団法人日本精神保健福祉士協会)などから、被災地の地域包括支援センター(Community General Support Center)への支援活動、被災住民を対象とした精神保健活動、避難者に対する相談支援活動などの組織的な活動の報告が行われた。

 シンポジウム「災害とソーシャルケア〜被災者の目線から支援の方法を考える」では、シンポジストによる災害ソーシャルワークへの提言を受けて、参加者も交えた意見交換が行われ、特に、災害時のソーシャルワーク機能の可視化(見える化)に関する議論が展開された。


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