お知らせ

<2008/07/04>

【国際セミナー】「カナダの精神医療保健福祉政策とソーシャルワーカー」のご案内

 カナダは世界でも人権先進国としての評価を国際的に受けており、精神医療保健福祉も先進諸国の先頭を走っているといえます。カナダは精神障害当事者協会(MPA)による住宅運営が1970年代からブリティッシュコロンビア州で始まり、時を同じくして同地で包括的地域ケアシステム(バンクーバーモデル)が州全体に作られました。

 カナダの精神医療保健福祉の発展に大きく貢献してきた組織が「カナダ精神保健協会(CMHA:Canadian Mental Health Association)」です。CMHAはうつ病をもつ医師ヒンクス博士によって1950年代に設立、「もっと精神のために」という政策文書を発表し、今日まで精神医療保健福祉の発展と当事者の回復を支援するサービスの発展に大きな役割を果たしてきました。1970年代には、組織のリーダーシップをソーシャルワーカーに移譲、今日まで当事者の権利擁護や地域を基盤とする直接サービスが全スティーヴ・ルリー氏の顔写真国各地で提供されています。

  オンタリオ州では1980年代に、当事者が多様な事業に参画すべく州政府の精神保健予算を当事者主導事業(コンシューマーサヴァイヴァー開発事業)に配分する政策を実現し、当事者組織の運営による種々の事業が誕生しました。当事者主導事業にはビジネス、芸術文化活動、相談支援事業、組織開発などが含まれ、回復と健康のセルフマネジメントにも成果が認められると研究成果が報告されています。オンタリオ州は1990年代後半には、州全体60か所におよぶACTチームを設置し、重症の精神障害をもつ人々の地域生活と脱施設化(表裏一体のシステム)を実現させました。CMHAは州および全国の主要都市で、ACTチームをふくむ事業の実施主体でもあります。

  CMHAメトロ・トロント所長のスティーヴ・ルリー氏は精神医療法研究会の招きで7月上旬に来日し、東京、大阪、金沢で精神医療法の講演などを行います。ルリー氏はソーシャルワーク修士と経営学修士をもつソーシャルワーカーです。氏と親交をもつ国際委員が精神保健福祉士と情報交換や交流を持ちたいと伝えたところ、強い興味と関心を示され、国際セミナーを開催する運びとなりました。

  構成員の皆さん、また、関心のある一般市民の皆さん、ふるってご参加いただき、相互に精神保健福祉実践に寄与する機会にしていただきたいと考えます。


国際セミナー「カナダの精神医療保健福祉政策とソーシャルワーカー」

■テーマ オンタリオ州の地域精神保健福祉の現在〜当事者主導事業からACT導入、その成果と今〜

■日 時 2008年7月21日(月) 13時30分〜16時30分(開場・受付:13時〜)

■会 場 日本女子大学(目白キャンパス) 百年館 高層棟5階 502・503会議室

■プログラム(予定) ※講演は通訳付き
 13:30 開会
 13:35 講師紹介 [講師]スティーヴ・ルリー氏
 13:40 講演T「カナダの精神保健福祉政策と精神障害からの回復:当事者は今」
 14:50 休憩
 15:00 講演U「オンタリオ州における当事者主導事業およびACTの導入から現在」
 15:45 質疑応答
 16:30 閉会

■参加費 [構成員・学生]無料 [一般]500円 ※参加費は当日、受付にてお支払いください。

■申込方法
 次の事項をEメールでお送りください。なお、参加券等はお送りいたしませんので、当日、受付にてお名前をお伝えください。ご参加いただけない方々には事務局よりご連絡いたします。
 1)お名前(ふりがな) 2)ご所属等 3)区分(構成員、学生、一般) ※構成員の場合は構成員番号をご記入ください。

■定 員 60人

■申込締切日 2008年7月14日(月) ※定員になり次第、締め切らせていただきます。

■問い合わせ
 社団法人日本精神保健福祉士協会 事務局(担当:坪松)
  (電話)03-5366-3152 (FAX)03-5366-2993 (Eメール)s-tsubo@jamhsw.or.jp


[スティーヴ・ルリー氏の略歴]
 ソーシャルワーク修士をトロント大学で修め、マックギル大学で経営学修士を修めた後、精神医療保健福祉機関の管理運営に従事し、現在はCMHA メトロ・トロント所長を務める


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