＜2008/06/17＞
※宮城県の岡﨑支部長（本協会理事）から本協会理事会宛に送信いただいたメール（６月17日、13時35分）を掲載いたします。
本日、宮城県精神保健福祉センター、地域生活支援センター 「ポレポレ」に現状をお聞きしましたので、ご報告いたします。(06/17付)
●避難所の状況
昨日９ヶ所あった避難所は、詳しい数は分かりませんが減ってきているとのことです。大きな避難所は２ヶ所で、花山石楠花（しゃくなげ）館に120人弱、栗駒のみちのく伝創館（昨日は伝承館として報告しましたが，間違っていました）に約40人の方々が避難しているとのことです。
なお、昨日、二つの心のケアチームが避難所に出向いています。避難住民は、比較的落ち着いているという印象だったそうです。
●心のケアチームの状況
チームでは、避難所に詰めている保健師と一緒に巡回し、チームの存在をお知らせしている状況だそうです。現行の体制は１週間ほど続ける予定で、今日、明日の状況を見て今後の対応を考えていく予定とのことです。宮城県の方からは、県協会に支援組織としてお声をかけていきたい、というお話しがありました。
●各戸訪問
本日から、県内の各保健所、仙台市の保健所から保健師が現地に派遣され、各戸訪問に入りました。26日までの予定が組まれています。
●現地の状況
地域生活支援センター「ポレポレ」（登米市石越町南郷字小谷地前１－１）に確認をお願いしております。栗原市からの情報はなく、個別で関わっている保健師と話はしているそうですが、詳しい情報は分からない、ということでした。そのため、情報の収集をお願いしたところです。（連絡があった段階で、メールでお知らせいたします。）
なお、ポレポレの栗原市担当者が在宅訪問をしている方の家を訪問していますが、家の中の被害は大変だということですが、対象者の方々は落ち着いている、ということでした。
［追加情報］
地域生活支援センターポレポレからの情報です。地域生活支援センターポレポレは、栗原市に隣接する市です。ポレポレの施設長Ａ氏 （看護師・精神保健福祉士）から情報をいただきましたので、転送いたします。
＜以下、Ａ氏からの情報＞
先ほどはお電話ありがとうございます。
お電話でも申し上げたように、当施設には栗原市本庁から連絡がなく、本庁や支所へのTELもなかなか繋がらない状況が続いています。
病院やポレポレが独自に栗原市（主に栗駒や一迫など）の患者家族、や利用者にTELで確認作業を行っており、連絡の付いた方については今の所、大きな影響はないもよう。
しかし、昨日スタッフが訪問した独居の方のお宅は、窓ガラスが全部割れ、土壁が崩れているなど、かろうじて住める状況。
ご本人は、家を空ける心配だからこのまま住み続ける、とのこと。
市内にある精神障害者小規模作業所は、昨日すべて休所しましたが、本日よりほとんどが再開しています。
ただ、栗駒の作業所だけは、当面再開できないとのこと。
建物は無事のようですが、周辺がヘリの発着場や救援部隊などで騒然としており、それどころではない、という状況と思われます。
また、花山の避難所が劣悪になってきた、という情報があります。
栗駒の避難所は、今のところ比較的保たれているとのこと。
栗原市は面積が広く人口が少ない。
さらに山間部に住居が点在しているなど、安否の確認が難しい地域です。
保健師や民生委員の方々などが、一軒一軒訪問して確認していることと思います。
こちらでもまだまだ実態がつかめませんが、今後も関係機関やスタッフから情報が入り次第、ご報告いたします。
（報告者：岡崎 茂さん／宮城県支部長・宮城県精神保健福祉士協会会長）