＜2008/06/16＞
※宮城県の岡﨑支部長（本協会理事）から本協会理事会宛に送信いただいたメール（６月16日、12時20分）を掲載いたします。
本日、宮城県精神保健福祉センターのＡ氏、宮城県保健師連絡協議会、仙台市精神保健福祉総合センター等に現状をお聞きしましたので、ご報告いたします。（06/16付）
●避難所の状況
現在，栗原市内の２ヶ所の避難所がメインだそうです。全体では９ヶ所設置されているのですが、小さいところは５人という集会所を利用しているところもあり、情報が十分に把握されていない、状況という印象を受けました。
メインの２ヶ所の避難所は、旧栗駒町の伝承館、旧花山村のしゃくなげ館。
栗駒山の麓の耕英地区にも避難所が開設されたようですが、TVでも報道されているように道路が寸断され、孤立化しているため、支援はどうするんだろうと思います。
●本日、心のケアチームを２班編成し、現地に派遣
仙台市、宮城県精神医療センターから派遣されたそれぞれ１名の医師と、宮城県精神保健福祉センターのスタッフでチームを編成したとのことです。長期に派遣が必要になった場合には、支援要請が必要になるだろう、ということでした。
また，宮城県障害福祉課在宅支援班のＢ班長に、精神保健福祉士協会も支援に入る用意があるということを伝えて欲しい、という依頼がありましたので、連絡をしています。支援要請は、宮城県（事務方）と県センターとで協議し、依頼する旨の話しでした。
●宮城県保健師連絡協議会の動き
宮城県北部地震の際は、全戸調査という方針を町で出したため、保健師の数が足りないだろということで、ボランティアとして支援に入りました。現段階では、状況が十分に把握できず、現地には入りようがない状況のため、当面は動かないということでした。事務局を担う、県の保健師と話をしたところでは、ゆくゆくは県が一元化して仙台市等の自治体に保健師の派遣依頼があり、公的な支援部隊に編成されていくだろう、ということでした。
保健師連絡協議会とは今後とも、連絡を密にし、連携していくということにいたしました。
●仙台市の状況
これは，仙台市精神保健福祉総合センターからの情報です。心のケアチームは、花山地区か遺体安置所のどちらかに派遣されたようです。
市センターは、今後も随時、協力していく姿勢でいます。一方、市の中に対しては、今回は「災害時ガイドライン」（宮城県精神保健福祉士協会のHPに掲載）記載のような体制はとらずに、日常業務の中で対応していく形になる、とのことです。
（報告者：岡崎 茂さん／宮城県支部長・宮城県精神保健福祉士協会会長）